萩暮らし10日目【ひとり小旅行へ】下関~門司港~小倉~新山口めぐり(4月28日)
きょうは日曜日ですが、締め切りに追われた代表・Mは朝からお仕事。
そこで私・Yが1人で下関方面に向かいます(ワンマン社員なんで)。
まずは下関を目指す!
三見駅から下関に向かおうとすると、
三見駅~長門市駅(山陰本線)
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長門市駅~厚狭《あさ》駅(美祢線)
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厚狭駅~下関駅(山陽本線)
――というのが、お勧めのルートとして出てくるのですが、長門市駅と厚狭駅を結ぶJR美祢線は2024年4月28日現在、昨年の大雨の影響で美祢線は運休しています。2023年7月の大雨被害で橋や線路が崩落して流され、復旧がまだのようです。
そこで、長門市駅〜厚狭駅を結ぶ代行バスが運行されています。それに乗ってみることにしました。
無人駅から乗車、「運賃をどう支払う」問題
JR三見駅は無人駅です。きっぷの券売機すらなく、ICカードも使えません。では、どうやって料金を払うのか?
車内で整理券を取り、到着した駅で降りる際にお金を払います。電車内に料金箱や両替機があり、運転手さんに整理券を見せ、お金を料金箱に入れます。
……が、長門市駅に着くと、なぜか運転手さんに「長門市駅は人(駅員)がいるので、改札で払ってください」と言われます。
ところが改札に向かうと、たいてい無人です。
「どうやって払うの?」
小銭がピッタリある場合は、改札に括り付けてある料金箱に入れます。
では小銭がない場合は?
実は以前、病院に行った時(「萩暮らし6日目」参照)に、まごまごしている私たちを見て、通りがかりのオバさまが教えてくれたのですが、「改札を出て券売機で切符を買い、料金箱に入れておけばよい」のだそうです。
要するに、「ちゃんと料金分を支払えばそれでよい」という発想ですね。当然、「三見駅から長門市駅までの切符」を長門市駅で買うことはできませんが、「長門市駅から三見駅分までの切符」は買えます。それを買えば、料金は同じなのだから問題ない、ということのようです。
長門市駅から代行バスで厚狭駅へ
この日は料金分の小銭を用意していたので、問題なく料金箱へ。こちらに来て真っ先に気づいたのが小銭(硬貨)の重要性。どこでもすぐに両替できるとは限らないので、電車賃分くらいは財布に残すようになりました。
そして長門市駅の改札を出ると、くだんの厚狭駅行きの代行バスが既に停まって乗客を待ち構えています。どうやって料金を払えばよいのかと運転手さんに聞くと「駅で切符を買ってくれ」と。
つまり、あくまで代行バスなので、電車と同じ料金ってことなんですね。厚狭駅までの切符を買い、バスに乗り込みます。
大きなサギをよく見かける
割と猛スピードで走るので写真が撮れなかったのですが(しかも早起きしたので眠い)、厚狭駅までの1時間20分くらいの間で、川や田んぼにサギのような鳥を何度も見かけました。白いサギもいましたが、アオサギらしきグレートーンの鳥を3羽も見かけ、テンションが上がります。
私は大型の鳥を見るのがけっこう好きなんです。地方に行くとよく白いサギは見かけますが(山口県内でもかなり見かけました)、グレー系のサギは珍しい。たぶん初めてです。この日の帰り道、萩市内の川でも見かけたので、けっこうな頻度で出会えるのでしょう。
なお、トップに使った写真は私が撮ったものではなく購入したイメージ画像です。でも、見かける度にこんな感じで田んぼや川に1羽だけポツンと(というか、身動きせずにボーっとしているように見える)佇んでいました。
そして、厚狭駅到着。バスを降りる時に「切符は…」と運転手さんに差し出すと「駅で出してください」と。そこで改札に行って「下関まで行くのですが、乗り越し料金払えばいいんですかね…?」と尋ねると、「ココで切符を買い直した方が料金が安くなるよ」とのこと。そこで厚狭駅までの切符を渡し、券売機で切符を買います。
ここで大都市圏の方は「え、ICカード持ってないの?」と思われるかもしれません。こちらに来ると、駅によってはICカードが使えないのでついつい『念のため切符にしておくか』となるんです(厚狭駅はどうだったか覚えてないのですが、下関駅はICカードが使えます)。
しばらく待つと電車が来て、下関へ向かいます。GW中の日曜日ということもあって、それなりに人が乗っていますが、なんとか座れました。
下関の唐戸からフェリーで九州へ
下関駅に着くと、交通系ICカードの使い方についてアナウンスされていました。
下関駅からは唐戸まではバスを使います。バス停の①~④乗り場まで全てが唐戸を通るらしいのですが、そもそもバスが「到着はする(人は下ろす)」けど、乗せてくれるバスがなかなか来ません。人を下ろすだけのバスが5台ほど行った後、やっと1台「乗せてくれる」バスが来ました。といっても待ち時間は7~8分程度でしょうか。
唐戸で降り、歴史的建造物をチラチラ見ながら、
実は、下関で松琴堂の「ゆきごろも」というお菓子を買いたかったのですが、あいにくこの日は店休日だったようです。
残念に思いながらその後、唐戸市場やカモンワーフを歩いていると、こんな看板がありました。
宮本武蔵と佐々木小次郎の“決闘の地”、巌流島を知らない日本人はいないと思うのですが、下関の近くだと知らない人も多いのでは(私だけですか)?
唐戸ターミナルで切符を自販機で買い、
フェリー乗り場へ。
二階席は水しぶきがかかります、と係員の方が声かけしているので、1階席へ。
乗っている時間は5分程度。あっという間に門司港に着きます。
門司港近くの三井倶楽部でランチを…と思っていたのですが、残念ながらこの日は予約で満席とのこと。
このあたりは「焼きカレー」が有名らしく、あちこちに行列のできている店があります。私は並んで待つような気力はないので、比較的空いていた「CRAFT BEER HALL MOJIKO」でランチ。
さて、お腹も満たされたところで、北九州市の表玄関とも言えるJR小倉駅に移動します。
小倉までは5~6分。まわりに店がなんにもない萩・三見からたどり着いてみると、あまりの“都会っぷり”にクラクラします。お土産にお菓子を買って、お茶休憩をしてから、あまり時間もないので新幹線「こだま」に乗って新山口駅へ移動です。
新山口駅から帰路はバスで萩へ
新山口駅でM氏へのお土産として日本酒を買うことにしました。下関駅でもチラっと見たのですが、この新山口駅のお店の方が品ぞろえがよく、私は「龍の尾」を買いました。
新山口駅から「スーパーはぎ号」という高速バスに乗るのですが、バスのターミナルがすごくキレイでオシャレ!
後で調べたところ、駅からバスターミナルにかけては「Plants Associates Inc.」という建築事務所がデザイン・設計を手掛けたようです。白を基調にしたミニマルなデザインで、こんなことを言ったら失礼なのかもしれませんがプラスマイナスゼロを彷彿とさせます。使い勝手もよくデザインとしても美しい。すごく好みです。
一部の壁面が緑化などもされていて、あちこち写真を撮りまくりたかったのですが……。少し歩き疲れていたのと、バスまでそれほど時間がなかったため、大人しくバス停で待つことにしました。
このバスは萩市内の明倫学舎、萩バスセンター、JR東萩駅の3カ所に停まります。私は東萩駅で降りて、いつもの山陰本線の電車(キハ40系)に乗り換えます。
東萩駅まで来ると「帰ってきたなー」という気持ちになります。券売機があるので切符を買い、電車に乗り込むと、あっという間に三見駅です。
この日は外に出ていたので、夕飯は冷蔵庫にあるもので簡単に。ものすごーく気に入っている「南蛮太郎」のヒラマサの南蛮漬がメインです。
これを買ったのは長門市仙崎の「センザキッチン」。前回はブリの南蛮漬を買ったのですが、これがものすごく美味しかったのです。南蛮漬といえばアジとかサケとかタラくらいしか食べたことがなかったのですが、山口県は魚が新鮮なせいか、魚系のお惣菜も充実しています(調理方法はフライや南蛮漬が多いですが、使ってある魚の種類がいろいろ)。
特に南蛮太郎は割としっかりめの味付けで、ごはんやお酒に合うので、M氏も私も地元系お惣菜のお気に入りトップランクになりました。賞味期限が長いのもありがたい。
というわけで、この日は萩産米の炊き立てごはんに、南蛮漬や煮豆、みそ汁を味わいながら、お酒を軽く飲んでゆったりとした夜を過ごしました。
【コメント by M 《2024/4/28》】
第4日曜日は、私・Mの個人的な信仰による礼拝活動もあり、またゴリゴリの締め切り案件(原稿)も迫っていました(汗)。その意を汲んで社員・Yはひとり、下関へと旅立ったのでした。気配りの達人です(褒め言葉)。私は独り、JR三見駅舎の「さんちゃんち」で終日過ごしました。
GWが始まったためJR三見駅も人の往来が増えるのでは?! と少しばかりの期待感も最初はありましたが、さにあらず。日曜日で通学に利用する高校生も少なく、萩市内へ向かうバスもそれほど混んでいない様子です。ひょっとすると、三見漁港では釣り人が増えていたかもしれませんが(未確認)。
駅周辺には特に見どころも少ない三見ですから、静かな環境で仕事に勤しむことができました。
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