萩暮らし5日目【朝から病院へ】快気祝い?で「センザキッチン」へ(4月23日)
朝から「骨取り」決行
昨夜の晩ごはんで甘鯛の骨が喉に刺さったままだったため、あまりよく眠れなかった社員・Yです。
目が覚めても、病院に行ける喜びで「ウキウキ」……とはならず、相変わらずの喉の痛みでゲンナリとしていました。しかし、代表・Mは「7時台の早い電車で、病院に行ったほうがいいかも!」と、なんだか浮かれた様子。
「少し早いんじゃないかな。受付は8時半からですよ?」
「ちょっと駅の周りを散歩してから行ってもいいじゃん〜」
……どのみち食欲もないので、M氏に促されるまま、午前7時22分にJR三見駅を発つ長門市駅行きのキハ40系車両に乗り込みました。
この日は早朝から小雨続き。その中を傘をさして20分ほど歩いて病院に到着すると、まだ午前8時ちょっと過ぎにもかかわらず、けっこうな数の車が。
総合受付を済ませると、耳鼻咽喉科の受付へ行くように案内されました。何人かめに呼ばれて診察室に入ります。
担当は若くて感じのよい医師。これは私の偏見かもしれませんが、耳鼻咽喉科のベテラン先生は偏屈な方が多いような気がします(失礼お許しください)。。。なぜか今までの経験では、若い医師の方が感じよく、しかも手際が良かったんですよね。なので、少しホッとしました。
嘔吐反射と闘う!
実際、この日の担当だった先生も実に手際がよく、
「魚の骨が刺さったんですね。場所はどのあたりかわかりますか?」
私が場所を手で指し示すと、
「ちょっと見てみましょう」
と、舌を押さえて喉の奥をのぞき込みました。
その時、私に激しい嘔吐反射が起こります。
先生は「あー、ごめんね、つらかったね」と、さっと器具を引っ込めながら、「でも見えたよ! 骨が刺さってるのが」と、うれしそう。
横から看護師さんがさっとビニール袋とティッシュを手渡してくれます。
ここまで、入室してから1分がたったかどうか、ってなくらいです。
「まずはカメラで見てみようね」
と、普段はお年寄りが多いから(?)か、基本的にタメ口で診察が進みます。
骨が刺さっているあたりを内視鏡で見せてくれました。
喉の壁に骨がぐっさりと刺さってる!
「これは……自然には取れないですよね?」と私。
「あー、取れないねー。でも見えてるから、ちょっと我慢すればすぐ取れると思う」
「あのう先生、申し訳ないんですが……。私、ものすごく嘔吐反射が強いんで、麻酔していただけませんか?」
「……麻酔でかえって気分が悪くなることもあるけど」
「いえ、今までの経験から、麻酔なしじゃ絶対取れません」
「よし、じゃあ麻酔しましょう!」
素早くプシュップシュッとします。なんとかこらえようともがく私に、看護師さんはサッと新しいティッシュを差し出しながら「苦いよねー、ゆっくり呼吸して〜」と私の肩をゆっくりトントンと軽く叩いてくれます。スゴイ連携プレーです。さっきから先生と看護師さんは一言も言葉を交わしてないのですが。。。
「よし、じゃあ口開けて、えーーってして」
「ぅぃー……」
「ぅいーじゃなくて『えー!』で。そうそう」
その時、器具が入っていく感触でまたしても嘔吐反射が起こりました。
その瞬間、先生が
「取れたよっ!!」
と、うれしそうに骨を掲げて見せます。
……長い。 しかもけっこう太い…!
3センチほどあるでしょうか。なぜ食べる(咀嚼する)時に気づかないんだ、私……。
こんな長さの骨、もし指に刺さったら間違いなく大ごとです。実際、抜いた直後は麻酔のせいもあってあまり傷みなどは分からなかったのですが、麻酔が切れてからもその日の間は痛みが残っていました。
いざ「センザキッチン」へ
病院で無事に会計を済むと、急に空腹が気になりだしました。長門市駅から徒歩で約20分も歩いた後で戻るのも大変だし、Googleマップで探しても近くには朝早くから開いているカフェ・喫茶店などはありません。
そこで、病院まで客を送ってきたタクシーを捕まえて、近くにある『道の駅 センザキッチン』へ向かいました。
長門市駅はJR西日本の山陰本線と美祢線(2023年6月から大雨被害のため運休中)が交差する駅ですが、その山陰線の支線として長門市駅からわずか港へ向かうわずか1駅先に「JR仙崎駅」があります。
センザキッチンはその仙崎駅から徒歩8分にある道の駅です。
水産品や野菜、地元の名産品や特産品などが実にたくさん売られています。鮮魚も豊富で安い。アジの一夜干しが294円、刺身も天然マダイ(真鯛)が300円とか。非肉食・魚喰いのMは、思わず「……泣けてくる!」と感激ひとしおの様子。
センザキッチンが面する仙崎港には、海上保安庁の「仙崎海上保安部」もあり、北長門の海域での要衝なのだとわかります。館内は木組みの天井が印象深いモダンな造りで、平日の雨の午前中なのに、そこそこの人出です。
敷地内におしゃれげなベーカーリー(パン屋)や、TAKADA COFFEEのコーヒースタンドもありました。気軽にテイクアウトできる良質でおいしいコーヒーがあるのは、やはりうれしいですね。
ベーカリーで買ったパンと、おいしいコーヒーを持って、外にある港に面したデッキスペースで遅い朝食をとりました。
その後、バスで長門市駅に戻ろうとしたところ、長門市内の観光スポットの案内板を発見。
「萩+周辺部」でもっと遊べる生活できる
萩市に来てよかったな、と思うのは、萩市内だけでなく、その周辺にも観光スポットが点在していることです。
Mは到着時から「松陰神社に行かないと」「秋吉台の鍾乳洞に行きたい…」などとずっと言っていますし、私自身も長門市の千畳敷や棚田に来る前から目をつけていました。いずれ車で訪れるつもりなので、また詳しくご紹介したいと思います。
この日の夕飯はセンザキッチンで買ったお惣菜(ブリ=鰤=の南蛮漬け)がメイン。これがまたおいしい!
見ると「南蛮太郎」というブランド名で南蛮漬けを専門に作っている会社のお惣菜です(この南蛮太郎さんには以後、何度もお世話になります)。ブリのような大型の魚は小骨がほぼないので、安心して食べられるのもうれしいところ(その後しばらく、赤い魚を見るたびに“骨トラウマ”が発動して、喉に痛みを感じました。。。)。
そういえば、JR三見駅舎のお試し移住施設「さんちゃんち」の近くにある「池田英雄鮮魚店」さん(萩暮らし2日目を参照)でも、新鮮なブリを売っていました。ぜひ近いうちにブリ照りとか、ブリ大根とか作りたいなあ、と思うYでした。
【コメント by M 《2024/4/23》】
喉に刺さった甘鯛の骨は、私は直接は見られなかったが、相当に大きく長かったようで💦、無事に取れてホッと安堵した。地方の総合病院というのは、朝から大勢の患者がやってきて、次から次へとさばくのがなかなか大変な感じではある(都心でもそうでしょうが)。
社員・Yは、嘔吐反射にかけては自信がある(?)ようで、とにかく喉に触られるのを怖がっている。でも、かんたんな麻酔も施されたので手際よく治療(骨取り)が進み、病院滞在は短時間で済んだ(それでも病院の広い待合室内には「ぅえ、おぇぅえええ〜!」と、何度か嘔吐反射に伴う“えづき音”が響き渡り、周りから失笑が漏れたが…)。
そして、初めて訪れたセンザキッチンは、個人的な印象としては萩市で訪れた「萩しーまーと」よりも広く明るく、商品も多いのが印象的だった。これはリピートしたいところ。
JR三見駅からは、萩しーまーとに近い東萩駅まで4駅(片道240円)、そして長門市駅までも4駅(同330円)だ。もちろん本数は「萩暮らし準備編⑤(地方の交通事情に心の準備)」で書いたように上下線とも1日8本と少ないが、萩市街地にも長門市にもアクセスしやすい場所に三見駅があるという事実は、非常にありがたい気になってくるのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?