夜の女王|自然の愛撫
足を痛めたあなたを
寒い夜の世界へと送り出し
それでも少し心配になり
そっと戸を開ける
あなたは背を向けたまま
しっぽを揺らし
夜の気配を全身で感じている
そこは
内と外
昼と夜
上と下
情念の無い
存在の場
その小さな体に宿る命は
ひっそりと暗闇に溶ける
その姿は
夜を統べる女王
(Photo: ©MikaRin)
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