魂の音楽｜トランス・ソウル
私はね、音楽を奏でると魂が喜ぶのだと思っていた
音が美しいから
今までにない創造を奏でられるから
目の前で癒されていくから
地上の天国を音の中で感じるから
美や創造が魂を喜ばせるのだと思っていた
ああ、違っていたんだよ
ああ、全く勘違いしていた
なにものも魂を喜ばせることはできない
そんなことを全く知らなかったんだ
魂は喜ぶことをしない
どんなに素晴らしい音を奏でても
どんなに善行をつんでも
どんなに努力して聖者になっても
魂は喜ぶことをしない
なぜなら
魂自体が喜びだったんだ
ただ歓喜で在るのが魂そのものだったんだ
することもしないことも
蚊帳の外だったんだ
魂の喜びがたまたま形となったときに喜びを感じただけ
魂の喜びがたまたま形にならなかったときに喜びを感じなかっただけ
音楽によって魂が喜んだのではなく
たまたま音楽の中で魂の本質と溶けあった
魂そのものに触れたんだよ
何かが魂を喜ばせると思ったから
おかしなことになってしまったんだ
魂は歓喜だった
何の理由もなく
それが本質だったんだ
だから喜ぶことを目的にしなくてもよかったんだ
喜ぶための理由もいらなかったんだ
ただそのままでいれば
魂が永遠に喜んでいるんだ
そのままでいられないとしても
魂は永遠に喜んでいるんだ
どっちにしても
魂は
ああ
そうなんだ
(photo: ©MikaRin)
MikaRin Youtube クリスタルボウル・チャンネル
音源はこちらで購入＆ダウンロードできます。（Bandcamp）
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