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氷の結晶|女の哲学

  「いつかすべてが終わったら。。。」  
  

  あまりに儚い夢ならば
  想いは言葉に紡がない。

  そんな私の想いを知らず
  あなたの言葉に魂が震えた。

  最初で最後の女の願いを
  あなたは不用意に口にしてしまった。

  もしかしたら神様が
  聞いているかもしれないのに。

  それ故
  夢を儚いと思わないことにした。
  期待もやめた。
  流れに任せることにした。
 
  言葉を風に乗せてしまった今
  全ては心の顕現であるならば
  夢の言葉をひっそりと

  あのヒマラヤの氷河の中に
  氷の結晶として凍結しよう。

  誰の目にも触れぬよう。

  全てを脅かす私の情熱を
  あの氷河は隠してくれるだろう。

  そして心が顕れるとき
  太陽が氷を溶かしてくれるだろう。

  それまでは
  熱い氷の結晶があることも
  忘れてしまおう、永遠に。

  今のあなたを
  味わうために。

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(photo: ©MikaRin)







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美加りん 詩人
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