
からだが神であること|オーガズミック・ファンタジー
からだが神。。。。
呼吸も、鼓動も、細胞のひとつひとつも。
このからだが神そのものでした。
魂とからだを隔てる境界線は消え、すべてが魂、すべてがからだ、全てが神。
この不可思議な実感は、驚きをもって私の五感を変容していくのです。
満たされきった心をゆさぶることができない五感は、存在する理由をなくしていきます。
体が神になった。。。とつぶやく言葉も音も振動も、神としての空間に消えて。。。
愛さえも幻でした。
限りがあるはずのからだは、永遠の命として存在し、最初から満たされているのでした。
その夜、私は神の恩寵になんども触れたのでしょうか。エンドレスに分別を忘れ、空間に溶け切った私は、これ以上満たされる必要がありませんでした。
心も体も解放され、満足の極みの中の放心。瞬きすることさえ必要のない心地よさ。
しばらくすると、からだの感覚が戻ってきました。
完全に解放され自由を慈しむ精神に、からだが共鳴して重なっていく。そして、一瞬の静寂へと開かれました。
私がいたのはゼロの空間。
今までに感じたことのない異質の振動。
まるで滑り台を滑り降りていくような心地よさの中、振動というにはあまりにも細やかな、微細な点さえも存在することができない波。なめらかな移行。
私のからだは神でした。
もはやからだは魂の入れ物ではなく、死して抜け出す骸でもない。
からだは、永遠の時間と空間をみたす生命エネルギーそのものだったのです。
からだが神。
その感覚は、わたしという現実を別のものへと変容させていきます。
その絶対的な「満」アバンダンスの中で、生きていることは、ただここにいること。
脱力と放心。
本物の愚者、THE FOOL であるかのような、開放的な歓喜。
この大宇宙の中で、まやかしだけを創造し、そのことを唯一知っているのはTHE FOOL。
その圧倒的な振動の中で、私はただそうあることしかできませんでした。エクスタシーに身を任せ、大宇宙の愚者であること。なんという恩寵。
それ以来私は宇宙の道化師、THE FOOLです。馬の上でしっぽに向かって座ろうと、逆さまになって歩こうと、それは大宇宙の法則にかなっているのです。
集中が途切れた瞬間に、ふっと力が抜けた瞬間に、自然の音が耳にはいる瞬間。。。
あらゆる隙間を狙って、包まれていく世界の至福。
そうして私のからだは神になってしまうのです。
*神=大宇宙に満ちている大いなる生命エネルギー=天真、聖霊、気、空、無、エホバ、アッラー、道、ソフィア、ブラフマン、ダールマ、ハギオンㇷ゚ネウマ、毘盧遮那、大日如来、天之御中主神、宇宙神=大宇宙を作り上げた神なる宇宙エネルギー
(photo: ©MikaRin)
MikaRin Youtube 音楽チャンネル
音源はこちらで購入&ダウンロードできます。(Bandcamp)
いいなと思ったら応援しよう!
