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白い目👀を減らす方法『凹凸ラボ教室』

今回は『凹凸ラボ教室』に繋がる想いについて少しお話しさせていただきます。

次男(ASD・ADHD)がまだ幼少期のとき、不思議な言動や行動が多く(今もありますが)、周りの人から「白い目」で見られた経験が何度もあります。

白い目…皆さんは向けた経験、受けた経験はありますか?

私はそのときに初めて「こんなに悲しい気持ちになるんだ」「こんなに心臓がえぐられる想いになるんだ」と知りました。

福祉関係で働き、様々な当事者や保護者の方と接し、心を寄せるシーンは多々ありましたが、ここまで辛い気持ちになるなんて想像できていなかったのです。

なぜ白い目や偏見、差別がなくならないのか。

イジメはダメって理解しているのに、なぜ起こるのか。

どうやったら減らしていけるだろう?

そう考えたときに出た答えは「自分を知る」「相手を知る」でした。

知ることができたら、「なんで自分は他の人と同じようにできないんだろう。努力が足りないのだろうか」という自分を責めることや、「なんでみんなと同じようにできないの?なまけてるんじゃないの?」「あいつ変わってるよね」と他人を責める機会が減ると考えたのです。

ではどうやって自分を知り、他人を知っていけば良いのか。

「誰かと比べるのではなく、楽しく、対等に自己開示をする機会を作れたら、それだけでも相手に対する疑問や不信感、違和感を減らすキッカケになる」

そう思い創り上げたのが『凹凸ラボ教室』です。

すべての人に発達特性(生まれつきの脳神経の発達の特性・傾向/発達凹凸)があります。

『凹凸ラボ教室』では、みんなで自分の発達特性(発達凹凸)を知り、理解し合える場を作っています。

令和6年度から、宮城県障害者福祉センターの日常生活支援事業として『凹凸教室』(凹凸ラボ教室)を開催。発達凹凸子育てをされている保護者を対象にしたクラスと、福祉関係者を対象としたクラスに分けて行いました。

凹凸教室の様子

この『凹凸ラボ教室』、初めは「小学校でやりたい!そしてイジメや不登校が減り、学びやすい環境に繋げたい!」という思いで小学校高学年に向けて制作しました。なぜなら息子達にとって、学びやすく生きやすい環境作りがしたいと思ったからです。

活動の中で、保護者やご家族、職場で働く方々にも良い時間になると各方面から助言もいただき、進めているところです。

現在、宮城県障害者福祉センターの『出前授業』として、ご依頼に応じて『凹凸ラボ教室』が小中学校などの教育機関、支援学校、福祉関係施設などへ派遣される形となりました。(仙台市近郊)

詳しくはみかん🍊または宮城県障害者福祉センターへお問い合わせください。

今後も、日常のイライラやモヤモヤを灯りに変え、互いの凹凸を補い合えるワークショップ『凹凸ラボ教室』を、小学生から高校生、大学生、保護者、社会で働く方々にも届けていけるよう、進めてまいります。

2024年4月1日からすべての事業者に対して【合理的配慮】が義務化になりました。(障害者差別解消法)

【合理的配慮】とは、障害のある方が日常生活や社会生活をおくる上での困難さを、周りの理解やサポート、環境調整によって少なくするための配慮のことです。

2016年では努力義務とされていた民間事業者(中小企業や私学の教育機関、医療、公共交通機関、自営業や福祉施設、非営利・営利団体や法人関係、ボランティア活動するグループなど)も、今年度から義務化されています。

『凹凸ラボ教室』は、この【合理的配慮】を検討する際に必要となる「困りごとへの理解」の”初動”となる時間だと思っています。『障害』=『困りごと』であり、それらの理解は【合理的配慮の提供】に大いに役立ちます。

ひとりひとり、学び方も受け取り方も、認知も思考も得意も苦手も違います。同じ方法の学び方や過ごし方、働き方を求められることで、苦痛や難しさを伴う方々も多くいます。

子どもから大人までそれぞれに合った環境や理解が広がるよう、コツコツ活動を続けてまいります☘️✨

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