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なつかしの「文通」という響きに想いをはせる

今はLINEとかメールとか…一度に何人もと連絡が取れたり、一瞬で返事が返ってきたり。

便利だけれど、どんなことをお返事しようかなーって何日も想いをためたり、いつお返事が届くかワクワクしながらポストを開けたりっていう楽しみが減ってしまったような気がする。

それでも文通を楽しんでいた世代のLINEやメールの楽しみ方って、若い子のスピードとはちょっと違うんじゃないかな、と感じてる。

私の文通の思い出話とそんな世代のLINEやメールの楽しみ方をちょっと言葉にしてみようかなって思います。


文通を思い出したキッカケ

「文通」というワード自体、聞かなくなったよね。

聞かないと思い出すこともないものね。

ともきちさんの記事でアカネさんの文通企画を知りました。


ステキって思って自己紹介の文章を考えている間に朝になってしまって、乗り遅れてしまったのだけど、こんなステキな文通コーナーになってました↓

文通コーナー、懐かしい。

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私の文通の思い出

私は高校生のときには、11人の人と文通をしていました。

某通信教育の文通コーナーで知り合った2人。

小学生の頃の友だち3人。

中学の部活の強化合宿で仲良くなった3人。

小学3年のときに引っ越しちゃった近所の幼なじみ。

中学のボランティアサマーキャンプで訪問したお年寄り一人暮らしのおばあちゃん。

同い年のいとこ。


頻度は週1回〜月1回くらいと人により様々。

お手紙が届いたら、その内容を受けて、どんなお返事をしようかなぁーとワクワクしながらちょっと温めておいて、時間ができたときにカタチにする感じ。

そのゆっくりしたスピードが心地よかった。


毎日会うような距離感よりも、私はこうした自分のペースで人とつながっていられる文通の関係がすごく好きだったんだと思う。

会っていない間もなんとなくつながっていることを感じられる時間が心地よかった。


レターセットは常に数種類買ってあって、気分や季節によって選んでた。

切手はもちろん記念切手、かわいいやつ。

字がスッキリ見えるお気に入りのペンもあって、色もいくつか常備。


勉強に飽きるとお手紙書いてたなぁ。

お手紙を書くとワクワクして、その勢いでまた勉強に戻る。

こうして振り返ってみると、当時のモチベーションコントロールのアイテムのひとつだったのかもしれないね。

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私や友だちのLINEやメールのスタンス

LINEの既読無視にイライラしてる若い人を見て、ちょっと不思議に思う。

無視じゃなくて、お返事を考えてる時間とか気持ちをためてる時間とか、そういう考え方もないかなぁなんて。

内容にもよるけれどね。

明日の用事の連絡だったら今日中に欲しいものね。


私は今、やりとりしてるママ友とか職場で仲良くなった友だちとの距離感がとても好き。

内容がすぐに返事が欲しいこと、例えば今日の子どもの宿題何?とかだったらすぐに返すのね。

でもこんなことあったんだよーとか最近はこうだよーみたいな話は、時間があるときにゆっくり返す。

もしくは自分にちょうど時間がある時はリアルタイムでおしゃべり感覚でやりとりする。

相談みたいな内容だったら、気持ちを受けとめたような言葉をかけて、時間ができたときにもう少し細かくお返事させてねって送ったりする。

内容を読んで、必要なものはすぐに返す、少しゆっくり考えて返したいものはゆっくり返す、そのメリハリがなんかあるかな。

相手の気持ちを考えて、丁寧に向き合ってくれている感じが伝わるから、返事が来なくっても不安にならない。

なんかあったかなって。

そういう言葉ではない部分の伝え方がみんなとても上手なの。

私はリアルでよりも、こういう文字でのやりとりでそういうのを学んだ気がする。


LINEだったらそんな感じなんだけど、メールだともう少し文通に近い感じがあるかな。

便箋とかその人の字がないのがとっても残念だけれど、写真を添付してくれたり、メールならではの良さもあったりして。


文字のやりとりって表情や言葉の抑揚がない分、選ぶ言葉とかタイミングとか顔文字で感情を伝えるとか、リアルとは違う気遣いが必要になる。

それって、リアル以上に相手を思いやる気持ちだったり、どう感じるかなって考えて選択することが大切になるってことなのかな。

そういうことを大切にやりとりができると、リアルではそんなに関わりがなかったとしても、心でつながってる感じがする。


あとは改めて気持ちを伝えたいとき、気分を変えたいときはあえてお手紙にして送ったりもする。

ちょっとしたプレゼントを添えたりして。

時間がないとそんなこともゆっくりできないのだけど、忙しい中でもそういう時間をつくって、誰かを想うことも心のゆとりにつながるなぁーって思うし。

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最後にひとつ、思い出を

こんなふうに文通のことを書いていて、思い出したことがある。

サマーキャンプボランティアで会ったおばあちゃん。

とっても字がきれいで、見ているだけで気持ちが良かった。

おばあちゃんからくるお手紙がとっても楽しみで、私も返した。

仕事し始めてからは時間も取れなくて、年賀はがきだけのやりとりになっていたけれど、中学のときからずっと続いていて。

長男が生まれた日とおんなじ日に、おばあちゃんが亡くなったと知った。

偶然にもおんなじ日。

おばあちゃん、長男の誕生日にはいつも思い出すんだよ。

亡くなる前にもらったお手紙には、デイで作ったという折り紙が入っていて、キレイな字は健在だった。

いろんな出会いと別れ。

日曜日の朝から浸れたことが幸せでした。


アカネさん、企画には参加できなくて残念だったのですけど、文通に想いをはせる時間をくださってありがとうございました。

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