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車の外はどしゃ降り、私もどしゃ降り


今日は久しぶりに雨が降っている。
寒い朝。


最近メンタル不安定気味だし、居場所には行かないだろうなと思いつつ、息子に声をかける。


「さぁ、行こうか」


「帰りたくなったら、帰ってもいい?」


「いいよ。でも、まぁ、今日は12時までだしね」


「行く」


おや、居場所に行くんだ。
意外だ。
こういう時もあるから、よくわからん。
でもまぁ、早起きしてお昼ごはん用に作った愛情たっぷりおにぎりは、息子の胃袋いきになりそうだから、

よかったな。


雨が降る中、大量の荷物をトランクに運び込む。
玄関とトランクを何度も行ったり来たり。
雨が冷たい。
息子は大きなキツネのぬいぐるみのコンちゃんと相棒の白くまポーラちゃんを抱え、私が差し出す傘の中に入り、車へと急いで乗り込む。


ホッ。
車に乗り込むと、とりあえず、ホッとする。


雨が結構激しくなってきた。
チラッとバックミラーで息子の様子を見る。
楽しそうにスポンジボブを鑑賞中だ。
ホッ。
繊細っ子は天候にものすごく左右されるから。


居場所に着き、強い雨に打たれながら、また大量の荷物を部屋に運びこむ。
行ったり来たり。


「もう帰りたい」


息子の顔が強張っている。


「12時までだしね」


そう言って、受け流す。
いつものことだ。
いつもの。
どうってことない。


先生やスタッフさんは別の子の相手をしていたり、なんか忙しそうで誰も息子のところに来てくれない。

明らかに、息子は誰かを待っている。


みなさん息子が来ていることは気がついていて、ニコって挨拶してくれるけど、みんな空いてなくて、誰も来てくれない。


息子は


私に絡みつく。
私の周りをぐるぐる周り、私に抱きつく。
息子は身長が伸び、顔が私の胸付近にくる。


私は・・


嫌だな、と思ってしまった。


離れてほしいと。
くっつかないで、と思った。
思ってしまった。


今この気持ちを綴っていると、涙が出てくる。


息子にそんなことを思ってしまったことが、悲しい。


もう息子は赤ちゃんではなく、見た目はすっかり少年で。
でも、心の方がきっとまだ追いついていない。
わかっているけど、


また抱きしめてあげられなかった。
また笑ってあげられなかった。
きっと、誰も来てくれなくて寂しかったんだろう不安だったんだろう。
私に安心を求めてきたんだろう。


私は、早く離れたかった。



付き添いは、自分の時間がなくなるのもしんどいけど、
息子に対してそんなふうに思ってしまうことが、悲しくてたまらない。


やっと先生が来てくれて、私は逃げるように居場所を離れた。
今日は短縮で12時まで。
もうあと1時間くらいしかない。
とりあえずいつものカフェでコーヒーでも飲もうと駐車場に車を停めたが、そのタイミングで雨がますます強く降り出した。


どしゃ降りだ。
雨が強すぎるので、いつものカフェに行くのはやめた。


私は、運転席からその激しく降る雨を眺めていた。


ああ、、なんだか、悲しいな。



心が、ちょっと疲れている。


友だちにLINEしようとして言葉を打ち込んでいたけど
でも、
やめた。


私は、noteを開いた。


そして何気に読んだ記事に、・・・・・車の中で大泣きしてしまった。



抱きしめてあげればよかった。


こんな雨の中、きっと頑張って来た。


抱きしめることなんて、ほんのたぶん、数秒のことなのに。



本当は、「生きている」それだけで、幸せなことなのに。


涙が止まらなくて、外はどしゃ降りの雨で、


車の中で、ひとり、泣いた。



時計を見るとそろそろお迎えの時間だ。
買い物をしないと駐車料金がかかってしまうから、涙を拭いて、どしゃ降りの中買い物に走った。


迎えに行くと、表情は緩み笑顔の息子が待っていた。


楽しかったんだね、よかった。
私の目は涙で真っ赤だったけど、私は花粉症なのでごまかせた。


息子は私の涙に敏感だ。


帰りの車の中で、美味しそうにおにぎりを食べている。


よかった。



でも、私がどしゃ降りの中感じた悲しい気持ちは残ったままだ。


温かい湯船に浸かろう。
そうしよう。



最近、記事がこんな感じですみませーん。
次は、明るいの書きますよ。
下書きにもうあります。
本当はそっちを投稿するはずだったのですが、今日、こんな気持ちになっちゃったんで。
テヘペロな感じで。
きっと、雨のせいだ。
そういうことにしておこう。


次回は、私のアオハル記事です。
再び・・・フランクが登場します。

「ジョニーーーー!!!!」

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