習慣化を「目的」にするという選択
日々の生活の中で、「やらなきゃ」と感じることが山ほどあるのに、どうしても続けられない・・そんな悩みを持つ人は多いですよね。
通常は、習慣化=やりたいことを続けるための手段なんですが、今回は少し違った視点から「習慣化を手段ではなく目的にする」というご提案です。
習慣化そのものを達成する
基本的に、習慣化に取り組む場合は、何か達成したい目標があって、そのために習慣を作ろうとします。
でも、残念ながら、その「目標」が大きすぎたり遠すぎたりして、途中で挫折してしまうことも少なくないわけです。
だからこそ、思い切って目先を変えて、最初から具体的な目標を設定せず、「ただ習慣を作る」ということ自体をゴール=目的にしてみるんです。
例えば、何をやるかは重要ではなくて、10分間何かに取り組むことそのものを習慣にするとか、手始めにトイレ掃除を習慣化するとか。
最初は目的や結果にこだわらず、「ただ続けること」だけに集中します。
この方法のメリットは、何かを成し遂げよう気負わずに、気楽に始められる点です。
続けること自体が成果だと思えれば、無理なく達成感を味わうことができて、それが本命の習慣化に向けた自信へとつながっていきます。
小さな成功体験が自信を育てる
「習慣化そのものを目標にする」という考え方は、続けることそのものに意味を見出すことです。
ですから、やっている行動がどんな小さなことでも、積み上げることでどんどん自信に変わっていきます。
それを「今日もできた」「今週は毎日続けられた」という成功体験として、ノート、スケジュール帳、アプリなど目に見える形で記録していきます。
これが「自分には続けられる力がある」という自信を生み、次の習慣化へと自然に広がっていくのです。
自分だけの「習慣の型」ができる
習慣を目的にすることで、続けることのコツが少しずつですが、確実につかめてきます。
どんなタイミングならやりやすい?
どんな環境が自分に合っている?
自分が楽しく感じられる工夫は?
こうした小さな気づきの積み重ねが、やがて自分だけの「習慣の型」を作り出します。
最初は、ただ続けることを目標にしていたとしても、やがてその行動が自分にとって当たり前のものとなり、自然と「次はこれを続けてみよう」「今度はもう少し難しいことにも挑戦してみよう」と、習慣の幅が広がっていきます。
この「習慣の型」ができると、無理なく新しい習慣を取り入れたり、生活に変化を加えたりできるようになります。
自分自身のペースやスタイルを知ることができるため、続けやすい環境を自分で整えられるようになるわけです。
結果にこだわらないからこそ続けられる
「習慣化を目的にする」という考え方のもう1つの利点は、結果にこだわらないことです。
多くの人は「この習慣を身につけたらどうなるか」という結果を求めて始めますが、それがかえってプレッシャーとなり、続けられなくなることがあります。
そこで、結果ではなく「続けることそのもの」に焦点を当てると、失敗を恐れず、気軽にチャレンジできるようになります。
毎日少しずつ続けることで、気づいたときには結果がついてくることもあるでしょう。
さらに、それが目的ではないので、結果が出なかったとしても、失敗とは感じない。
むしろ、「今日もやれた」という感触を積み重ねることが、次の行動へのエネルギーになります。
習慣化の達成感を味わおう
「いっそ習慣化を目的にしてみるのも一興」くらいに肩の力を抜くことで、習慣づくりがもっと楽しくなります。
結果や成果を追い求めるのではなくて、習慣化への過程そのものを楽しみながら、少しずつ自分に合ったやり方を見つけていって、続けた実績が自分に自信を与え、次のステップへの道を開いてくれます。
ぜひ、習慣化=目的としてとらえることで、「できた」を積み重ねて、自分自身のスタイルを築き上げていきましょう!
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