習慣化とは「非日常を日常に溶け込ませる」作業
習慣化において「日常」と「非日常」を意識しておくことは、とても重要です。
なぜなら、非日常的な行動を日常的な行動まで落とし込むことで、初めて習慣に変えることができるからです。
環境の非日常→日常
ジムで足を鍛える→自宅でつま先歩きをする
英会話教室に通う→自宅で洋楽を聴き歌う
塾の夏期講習に参加する→学校で授業を真剣に聞く
特別な状況や場所で新しい行動に取り組んで、それをいつもの場所や自身のルーティンに組み込むことで、その行動が習慣として定着しやすくなります。
時間の非日常→日常
毎日の仕事終了後→必ずジムに通う
就寝時間を固定→毎日同じ時間に起床
休日の朝→ストレッチから1日をスタート
すでに習慣化された1日の時間割の中に、新しい1コマを入れ込むことができれば、習慣化につながります。
体験の非日常→日常
お寺で座禅→寝室で瞑想
海外旅行で自分探し→自宅で自己理解
断食道場→毎食腹八分目
1回のインパクトの強い体験よりも、日々の体験をコツコツと繰り返すことのインパクトの方が、やっぱり効果的です。
非日常を日常に溶け込ませる方法
習慣化のコツとして有名な考え方やノウハウが有効であることはもちろんですが、それに加えてここでお伝えしたいことがあります。
それは、具体化と抽象化です。
環境と時間に関する非日常的な行動を日常に取り込むことはイメージしやすいのですが、体験に関しては具体化⇔抽象化を繰り返す工程が重要になります。
例えば、メンタルを安定させるための習慣として、月に1回お寺で座禅をするだけでは正直心もとない・・
そこで登場するのが、具体化⇔抽象化作業です。
まず、座禅で感じたこと、教わったこと、体験したこと(具体)を日々の生活に取り入れるためにはどうすればいいのかを考えます。
次に、メンタルを安定させる行動として必要な要素を座禅体験から取り出し(抽象)、それを自宅でも代替できそうな行動に置き換えます。
その代替行動での体験(具体)から、自身のメンタル安定につながりそうな要素を取り出し(抽象)、それを行動に反映させます・・・これが作業の流れとなります。
具体化⇔抽象化作業におけるポイントは「柔軟さ」
何かにこだわりすぎたり、完璧を求めすぎたり、正解を気にしすぎたりすると、作業がなめらかに進まなくなります。
絶対に避けたいのは、貴重な体験が思い出の1ページになってしまうことなので、とにかく作業の流れが止まっていなければ、それだけでOKです!
まとめ
ダイエットはその最たるものですが、習慣化を目指すときに非日常的な行動が発生するケースが頻繁にあります。
そんなときは、やるべき行動を「日常」と「非日常」に仕分けしたうえで、どのように非日常→日常に溶け込ませるかを考え、時には具体化⇔抽象化作業を繰り返すことで、日常生活に取り込みやすい行動に変えてみてください。
このひと手間で、習慣化への道がググッと近づくはずです。
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