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東京以外に住んだことがないわたしが半年で福岡へ移住してしまった話
生まれも東京、育ちも東京
生まれてからずっと東京で暮らしてきました。約40年。
このままずっと住み続けるだろうと思っていたし、東京以外に住むなんて考えたこともなかった。
ライフスタイルが変わった!キッカケはコロナだった
わたしの会社のオフィスは渋谷にあり、毎日電車で30分の通勤。
それがコロナ禍以降、完全リモートワークに切り替わりました。
パソコンさえあればどこでも仕事ができるようになったんですね。
とても気に入っていた東京暮らし
自宅は23区内の賃貸マンション。
どこに行くにも便利な場所で、とても気に入っていました。
「都内では、ここ以外に住みたいところはないな」と思うほどバランスのいい場所だったんです。
ただ夫婦ともにリモートワークをこの先も続けるとなるともう少し広い物件がいいなとも思っていました。
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どんどん高くなる東京の家賃
ある程度便利な場所で暮らしたい。広い部屋がほしい。
となると、東京で夫婦2人暮らすには最低でも15万円〜の家賃が必要。
条件を妥協してもそうそういい物件は出てこない。
夫婦共働きのダブルインカムとはいえ、ランニングコストはなるべく抑えたいところ。
いろいろと調べた結果「今の住まいがいちばんコスパいいよね」となりました。
(退去と同時に募集がかけられ、家賃が+3万円に値上げされてた)
人生のなかで「移住」と言う経験があったらおもしろいかも?
そのころ夫の会社で立ち上がった、新しいプロジェクトがありました。
プロジェクトの拠点が福岡。
夫はそのプロジェクトに名乗りをあげて、最初はリモートで福岡のメンバーと一緒に仕事をしていました。
夫にとって新しいプロジェクトはやりがいがあったようで、毎日いきいきしていました。
「福岡に移住しちゃう?」
最初は冗談まじりに夫と話していました。
でも半分は、「移住、なくはないかも?」と思い始めます。
東京以外で暮らしたことがないわたしには、どこかへ移住するなんて考えたこともなかった。それはどこか他人ごとのようで。
でも今、その可能性がちょっと見えている。
もしかしたら、これってチャンスなのでは…?
そんなふうに考え始めます。
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さようなら、東京。また、いつか。
わたしたち夫婦の会話に「移住」という言葉が出てから、半年後のこと。
2023年12月。約40年を過ごした東京を出ました。
このときのわたしの気持ちには、不思議と悲しさや寂しさが一切なかったんです。じぶんでも意外でした。
むしろ、東京を卒業した清々しさ。
「やりたいことはやれたな」という達成感のようなものがありました。
わたしの両親は東京に住んでいるので、やはり寂しそうでしたが、わたしたち夫婦の決断を応援してくれました。
福岡移住を後押しした3つの理由
福岡は縁もゆかりもない土地です。
一度だけ旅行に来たことがあるくらい。旅行のときもまさかここに住むなんて1ミリも考えていませんでした。
移住を決断したことを振り返ってみると大きく3つの理由があります。
1.友だち付き合いをしないから
ここ笑うところなんですが、「友だちいない」んです。夫もわたしも。
お酒も飲まないし、あまり社交的なタイプではないです。東京での、友だち付き合いもあまりありませんでした。
特にわたしは、仲良くしていた友だちグループとだいぶズレたライフステージをたどっていたこともあり、だんだん話題が合わず、疎遠になっていきました。
2.完全リモートワークになったから
PCがあればどこでも仕事ができるようになったこと。これはコロナがなければ、絶対にそうなっていなかったと断言できます。
3.東京に飽きたから
東京といえば、最新の情報と最先端の流行の街。
常に目まぐるしく変化して、モノやヒトをどんどんと集める場所です。
東京で次々とオープンする商業施設はどれも同じように見える。その目的は極論、人を集め、お金を集めること。
正直もう飽きてしまいました。
一瞬の熱狂のために、たくさんのお金を使って人々を集める。それが、東京のあちこちで日常的に起こっています。
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6ヶ月後には荷物をまとめて東京を出た
冗談みたいな本気みたいな話を夏ごろからはじめ、秋には福岡の住まいを決めて、年内に引越しが完了しました。
思い立ってから、6ヶ月。移動距離1000km。ついに移住しました。
あまりにもスムーズに事が運ぶので、これは幸運の兆しかも?きっと福岡でいいことがあるぞ!と思っていました。我ながらおめでたいやつです。
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東京から福岡移住して一年が経った今
移住してよかった。よかったことしかない。よかったことだらけなので、絞ることが難しいですが、ざっくり挙げるとこんな感じです。
・仕事の効率が上がった(夫)
夫はプロジェクトの拠点で出社して働くことで、さらに仕事に集中できて、効率も上がっているとのこと。また、社長もすでに福岡に移住していたため、移住を評価してくれました。
・出勤のストレスがなくなった(夫)
東京暮らしのときは電車で30分。渋谷まで通っていところ、今は自転車で15分。
軽い運動も兼ねているので健康にも良いですね。
・家賃そのままで広い部屋に住めた
最初は東京の住まいよりも家賃を下げようと思ってました。結果、家賃は下げませんでした。
というのも、金額ではなく条件がよくなったのです。
それまで住んでいた東京のマンションと比較するとこんなかんじ。
2部屋増えた
平米数が増えた
新築物件に入れた
ハウスメーカーが建てたマンションに住めた
ガスコンロがIHキッチンになった
ベランダが広くなった
かなり条件のいい賃貸マンション。
東京なら倍以上と思われます。というか、こんな物件はそもそも出てこないでしょう。
家賃は下げなかったけど、同じ金額で快適な住まいが手に入ってしまいました。
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・移住して一年未満で起業した(妻)
移住したことで、このnoteの主題でもある、起業に繋がっていきます。まさかわたしが会社を作るなんて。
移住も起業もついこの間までは、じぶんとは無縁の話だったのに。
人生なにが起こるか分かりませんね。
会社作った話はこちらのマガジンにまとめています。
チャンスが来たら動く。流れが来たら乗る。
移住って「老後は◯◯に住んでゆっくり過ごしたい」のようなイメージありますよね?わたしもそうでした。
まず定年で仕事を辞めることは、わたしの世代ではもう少数派になると思ってます。現にわたしの親は定年後も働いていますし。
じぶんの願望を先送りにする必要はない
そんないつ来るとも知れないリタイアを待って、今やらないのは、じぶんにとってはリスクに思いました。
たとえば定年後、今と同じように元気なのか?動けるだけの体があるのか?家族は?環境は?許してくれるのか?
未来のことは誰にもわからない。
ただ確実に言えるのは、人は必ず老いるし、いつかは死ぬということ。
だから、やれる時にやっておく方がじぶんにとってメリットが大きいと考えました。
今が人生でいちばん若い日。「あのときにこうしていたら…」と後悔するのは絶対にイヤです。
失敗したって死にやしない
福岡への移住について、不安に思うことはまったくと言っていいほど、ありませんでした。
なぜかじぶんでもわからないくらい、ただワクワクしていました。
でも、もし何らかの問題にぶつかったら…?
それはそのとき考えればいいし。
この移住が失敗だったとしても、死んだりしない。またやり直せばいいだけの話なのです。
新しい場所で新しいじぶんに出会う
同じ環境で過ごしていてもなかなか新しい変化はやってこない。
半ば強制的に劇的な変化を起こすことで、新しい風が吹いてくる。これ、大いにあると思います。
安心して過ごすことができるテリトリーから出てみることで、新しいじぶんに出会える。
移住が起業につながったのは正直、驚きです。
そして気づく。わたしはじぶんを低く見積もっていたということ。
やる気になればどんなことも成し遂げられる。昔はそうは思えなかったことを身をもって経験した今なら確信できる。
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新しい土地でチャレンジを続けていく
年明けを迎えて、福岡へ移住して一年が経ちました。あっという間でしたが、振り返るとギューっと凝縮した一年でした。
たぶん、じぶんの人生の中でいちばん変化して、いちばんチャレンジした一年だったのでは?と思います。
この福岡の地が、わたしを受け入れて、変化させてくれました。
一年住んで福岡がますます好きになりました。
未来のことはくわしく決めたりはしません。
その時々で、流れが来れば乗るだけ。
これから先ずっと福岡に住むのか、それとも別の場所なのか、それは日本か、海外か。
ぜーんぶ未定。
わたしが大切にしたいことはなんだろう?
移住してから、身の回りにたくさんの変化が訪れて、改めて考えてみると
何も決まっていないこと。
可能性があるということ。
自由であること。
わたしにとってはこの3つが生きるうえで重要なことなのだとわかりました。
新しいものを怖がらず、好奇心をもって、コンフォートゾーンから出ていく。
これが大事なんです。
おもしろいことをしよう。どうせいつか死ぬんだから。
数年前に祖母が亡くなりました。
救急車で運ばれたとき、祖母は、
「いい人生でした!」
と言っていたそうです。
その後入院して天寿を全うした祖母。死が間近に迫るのを感じて言ったその言葉が強烈に残っています。
わたしも人生を終わるとき、祖母のように、精一杯生きたと思いたい。
やりたいことを先延ばしにせず、今すぐにチャレンジしてみる。おもしろいことに飛び込んでみる。
そう思うようになりました。
少し気を抜くと、ラクない方、いつものじぶんを選んでしまいがち。
だからこのnoteをある意味では戒めとして、約束として、ここに記します。
次の一年も、前のめりに、貪欲に、福岡の地で生きていきます!
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これを書いている人はこんな人!