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年収アップワークと“G"の退治

6月最後の日記集。今回は一つ一つの話が長めなので4件です。

年収アップワークと“G"の退治

この部屋に引っ越してきて3年、ついにヤツがあらわれた。夏場の夜に出てくる、“G”と呼ばれるあの黒い虫だ。
仕事が終わってから書店で自己啓発本を立ち読みし、「年収をあげるにはまずやりたくないことを明確にする」と書いてあったので私もやってみようじゃないかと思って心をメラメラと燃やしながら帰宅した。

ところが部屋の電気を点け、窓を開けようとカーテンに手をかけると、黒いものがサササっと床を横切った。あのサイズ感にあの素早さ、間違いなくヤツだ。
一瞬驚いてギャッと声をあげたけれど、その後はびっくりするくらい冷静だった。なによりも私は“年収アップワーク”のことで頭がいっぱいなのだ。「今はそれどころじゃないんですけど」と心の中で文句を言いながら、害虫駆除スプレーを玄関まで取りに行った。たぶんイラストで表すならゴォーッと音を立てながら青い炎に包まれていたはずだ。それくらい没頭していた。

結局スプレーを取りに行っている間にヤツを見失ってしまい、夫が帰ってきてからまた出てきたので退治してもらった。ヤツに遭遇してもこんなに冷静だったのは初めてかもしれない。

少食な食いしん坊

寝る前に時間があるときは一日のよかったことを3つ振り返る“3 good things”をやっている。自分はほんとうに食いしん坊だなあと思うのは、ほとんどの日に食べ物に関する事柄が入ってくることだ。3つ全て食べ物がらみのこともある。
「久しぶりにセブンの枝豆チップス買えた」とか「スーパーのお惣菜コーナーで買った明太チーズだし巻き卵がおいしかった」とか、ほかにいい事ないんかと心配になるくらい食べ物のことばっかりだ。
だけど残念なのが「食べたい」と「食べられる」の量が合わないこと。食いしん坊な割にはたいした量が食べられないのでもどかしい限りである。

これってもしかして推し活?

期間限定で開催されているコジコジのポップアップショップに行ってきた。私はコジコジが大好きで、展示イベントやコラボカフェ、期間限定ショップにはできる限り足を運んでいる。

お店では悩みに悩んで、ステッカー2種類とアクリルキーホルダー、それにガチャガチャで缶バッジをゲット。家に帰ってからさっそく各々の場所に配置した。缶バッジはリュックに、キーホルダーはパソコンケースに、ステッカーはスマホカバーの中に。スマホカバーは透明なものを使っているので背面にステッカーを入れるとカバーの模様替えが楽しめる。

お店に行くと決めたときから遠足の前日のように心躍っていて、売り場ではウンウン言いながら悩み、帰ってからは買ってきたグッズを眺め、さてどこにつけようかなあとまた悩む。そんな一連の動きをしているうちに心が満たされていくのを感じた。
とりたてて好きなアイドルや俳優はいないんだけど、好きなものを推すってこういう気持ちなんだろうか。これが推し活だとしたら、日々の暮らしにこんなにもうるおいと彩りを与えてくれるなんてかなり尊い。愛くるしいキャラクターを生み出してくれてありがとう、さくらももこ先生。

一足早い誕生日プレゼントという体で
夫が買ってくれました

流行りに乗るのが懐かしい

久しぶりに駅ビルのレディースフロアを見て回っていて「どこも同じような服ばっかりだな」と思ったのだけど、それがつまり流行というやつだ。フルリモート勤務になって以来定期券もなく駅ビルとは縁が遠くなっていたから、すっかり流行に疎くなっていた。
けっきょく、店頭で一番前面に出ていた服をいくつか買って帰った。「流行りのもの1~2着を買ってこれまでの服に取り入れる」という行動が久しぶりで、新しい服を買ったのにちょっと懐かしい気分になった。


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