イニシェリン島の精霊 !?
今日、ディズニープラスをチラ見してたら、イニシェリン島の精霊 (原題:The Banshees of Inisherin)を見つけた。
これ、結構流行ってた記憶もあり、もし観たら、めっちゃ久々のアイルランド映画だなあと思い。観なければ!となった。
ジャンルはコメディだったと記憶していた。
アイリッシュ系だから、まあブラックジョークが散りばめられてるのかな?楽しいかな?とか想像しながら…。
しかも、なんか島で景色良いし「精霊」ときている。和み系かなとかバカなことを考えて観てしまい、
は!?
となった。
けど、これは題のBansheesが抜け落ちたせいで起こったんだと気づいた。
先に原題をみとくのはまあ重要なのかもしれない……。
Banshees はアイルランドでは有名な女性の妖精で、泣き叫び死人が出ることを教える妖精。ケルト語だ。
これを知ってるかどうかで身構え方は違っただろうな。
コメディどころか、イカれたキモいオッサンが指に痛いことをし、自らを傷つける変態プレイを見せつけてきて怒る。そんでお前が悪いと言わんばかりに喧嘩を始める。
それであれこれ悪さをする、、可愛げのある部分はどこもなかった…。
キレられた方が気の毒すぎた。
島は小さくて閉鎖的で、変な空気が時折り流れる。
ここで笑えというのか…!?
おじさん2人がブラックジョークを言い合いながら喧嘩して仲直りする様子に萌えながら、美しくかつ和む島の景色を眺めクスッと笑い和んで終える映画ちゃうんかい!!この野郎!!!
となって終了ー。
全ては、Bansheesを認識していなかった私のせいなんだろうか 笑
なんだこりゃ⁉︎この映画は⁉︎
って感じで終わった。
ジャンルは、サイコホラーもしくは社会風刺でないのか⁉︎と疑問に感じた。
多分、舞台はかなり古いし最後の描写観たらアイルランド紛争(IRA絡み)の比喩かなとも思ったんだけど、そうだよねこれは。
昨日、「君たちはどう生きるか」の英訳が違う。
印象が変わってしまうと思ったばかりだがタイトルは大事だなあと今日もちょっと思ってしまった。こっちは洋画やけど……。
死の妖精達、バンシーズを認識して観るか観ないかで大きく変わるにちがいない。
私はあまり好みの映画じゃなかった。
けど、言いたいことはよく分かった、とてもシンプルなことだと思う。
そんな馬鹿げた、よー分からんことで大袈裟な喧嘩やめろ!仲良くしようぜ!
美しい場所がこんなになって最悪だろ!何やってんだ!
という話を2時間近くずっと言ってるだけ。
大切なメッセージを違った形で伝えたくて、わざと痛いシーンを見せて、一生懸命に宣伝し持ち上げたんだと思う。
ちょっとグロい描写があるので、それが平気な人は観て大丈夫とだけは言っておいた方がいいかな。
あと、英語を学んでいる人はアイルランドの訛りも耳のトレーニングになって良いと思う。微妙に、単語も変わるなどするし、聞いたことないのとあるのでは大きく違う。
正統派ばかり聞いてても実際はこういう人も沢山いるので、聞いておくのはいいと思いますよ!
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映画レビューいろいろですー