ギレルモ・デル・トロの『ピノッキオ』
観ました。ギレルモ・デル・トロの『ピノッキオ』を!
ぜひ、観てほしいので短めにレビューを書くことにします。
一言で表すと、とても良い出来でした。
傑作ですね。
ただ、ストップモーションアニメとやらに慣れていない人は最初は違和感あるかもしれません。まあ、これは好みもあるので仕方がないと思います。
しかし、そんな事が気にならないほど脚本がしっかりしている。それに、中盤以降の海を表すアニメーションは凄いなぁと思う。制作にめちゃくちゃ時間かかったんだろうなと感心しました。
正直に言って、私はピノッキオの話はあまり印象に残っていないんです。今まで観てきたけど……。
ただ、このギレルモ・デル・トロ監督の『ピノッキオ』は何か心に入ってくるものがあった。何回も見て色々感じたいと思える作品でしたね。おすすめです!
私は、『パンズ・ラビリンス』が好きで何度も鑑賞しています。ファンタジー、そしてそれに込められた隠喩を用い訴えかける作品を作れるなんてと感銘を受け、それ以来デル・トロ監督の作品を追ってきています。
そんな私には、この作品は刺さりました。
今回の『ピノッキオ』は子供とも観れるような、ホリデー向けの作品に仕上げたなとも思うけど、十分に大人が鑑賞しても味わい深い良作かなと。
「生きる」ってどういう事だろう……。
「生」と「死」は対となっている。
「死」に対面する出来事を経験した人は、余計に「生きること」を考えます。
ただ、呼吸をしている。それだけでは、「生きている」とは言えないと私は強く思っています。
『ピノッキオ』の死という観念に向き合う前と後は決して同じではないはずです。
「命」ってなんでしょうね…。
限りあるから尊いけれど、それが消えたとて続くものもあるはずですね。
色々、大事な事を伝えてくれる心温まる素敵な話と私は思いました。
おすすめです!
また見返して、何を感じるか確認したい。そう思えた作品でした。
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