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“チート”の語源知ってる?

こんなの“チート”でしょ!みたいに言うネットスラング知っていますか?

「イカサマしてる」とか、「強すぎてずるいと思われてしまう」みたいな意味がある日本語です。

この語源は “ cheat ” で

to behave in a dishonest way in order to get what you want
Cambridge Dictionary

“欲しいものを手に入れるため、不誠実な振る舞いをする。” 

となります。

だから、この意味を持つ事はなんでもcheat で表される。

今やってる事が興味ないので、横見している人とかにも、気軽に

No cheating!

とか言う人もいます。

横のが見たくて、周囲を見ていないのが不誠実と思っているのかな。

隠れて、浮気している人にも

He is cheating on her.

のように使う。

肉体関係を結びたいために、パートナーに嘘ついているのを不誠実と捉えての発言ですね。

カタカナ語と同じで、ゲームでも使えるのが、このcheat という単語。
初めて何も見ずにクリアしてるように見せて、実はこっそりと攻略を見ていたとか、そういう時。

一緒にプレイしてる人に嘘ついて、cheatしてる人が勝ったりしたら公平が保たれない。不誠実となりそう。

あと、テストのカンニングとかにはよく使われる。

カンニングは、カタカナ英語で通じず、正しくはcheating になる。逆にcunning は、目的達成のために騙すようなニュアンスがある

メモや教科書を見るのが許されている試験も英語圏では分野によっては割とあるので、書き写して見るだけで騙すとはならないのかなと。

試験は公正に行われるために、ルールが設けられているから高得点を得る目的で他人と同じ事をせず不正しているという意味では不誠実なので、

cheatingの方がしっくりきて語源とあっていると思います。

なんで、cunning になってしまったんだろう…

今日は、カタカナ英語で暗記しても微妙に意味が違う例として “cheat” を紹介しました。

「強すぎてずるいと思われてしまう」みたいな意味でチートと言ってる人を見つけると、この語源と違うのでちょっとモヤっとしてしまうようになりました。

自分がずるいと思われてしまうという視点はあんまり良くないような…。
だって相手がそれを良いと思ったら、その嘘っぱちな行動は悪くないの?とかちょっと疑問に思うんですよね。
じゃあ、大勢がやってたら不誠実でも良いの?って話だし。真っ当にやってる人に対して不公平。

頭使わない人ばかりだったら、多数決の弊害起こるよねとも思ってしまうんですよ。

英語は自分軸で話しているのに、訳してる間に相手軸にズレてるようにも見えるこのcheat という単語。
どうでもいい事のように見えても、案外こういう細かい事が沢山集まれば大きいような……。

ただただ和訳を暗記すると、英語圏での本質的意味からずれている事がすごく多いんですよね。

cheatは、カタカナ英語とは意味が違うし和訳も英語文化圏とはニュアンスが微妙にズレてるって話を書きました。

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