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強い女になってサバイブする【TIMELSSS 石岡瑛子とその時代】本語り#23

はじめに

「2025年やりたいことリスト10」で、「01.インプット・ルーティンのリストを制覇する」と書きました。
そう、今年は、漫然としたインプットではなく、良質なインプットをする!と決意しています。

「良質なインプットって、何をするの?」という話ですが、下記の『インプット・ルーティン』で紹介されているリストを達成すべく動いています。
(膨大な量なので、2025年中に終わる気はしませんが)
その中で紹介されていた本です。

いくつもの時代を駆け抜けた伝説のデザイナーがいた。前田美波里をスターにした資生堂のポスター、大ブームになったパルコのキャンペーン。それらを手がけた後に渡米し、グラミー賞、アカデミー賞に輝いた石岡瑛子は、変化の時代をいかにサバイブしたのか。取材・執筆に5年をかけた、気鋭のジャーナリストがつづる本格評伝『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』が、11月20日、満を持して刊行される。フランシス・コッポラにマイルス・デイヴィス、スティーブ・ジョブズらも魅了したエイコの「私」に迫る一冊だ。

グラミー賞、アカデミー賞に輝いたデザイナー・石岡瑛子さんの生涯が綴られている本。
なかなか骨太な本でした。
なんせ576ページあります。見るからに分厚いです。
このくらい分厚い本を読むのって、体力と気合いが必要ですね。

女性だからこその苦悩って、どうしてもあります。
そういった面も綴られており、デザイナーをしている自分には、「ここまでは私には無理だなぁ」という気持ちも正直ありつつ、「変化の多い世の中、私もサヴァイヴせねば!」と思いました。

その気持ちを、綴りたいと思います。


やっぱり、今年のテーマは「強い女」

「今年は、強い女に私はなりたい」、「自分の意見を通す強さを持ちたい」と書きました。
その気持ちをさらに奮い立たせるかのような本でした。

石岡瑛子さんは、とにかく、「自分」を持っている。「自分がこうしたい!」と思ったら曲げない。自分が納得のいくクオリティになるように、取引先にもガンガン要望を出し、修正も幾度も発生する。

もちろんこの辺りは限度もあるけれども、納得いくものを作るのならば、必要なことだと思います。

印象的なシーンはこちら。

「ホネケーキ」の雑誌広告シリーズ。
当初モノクロで掲載される予定だったが、上司に直訴してカラーに変えさせた。「こんなきれいなものが、なんでモノクロ広告なんですか!」と怒り狂ってた。

上司に対して怒り狂うって!私にはできない。絶対できない。したくない。
でも、商品の良さを引き出すために、仕様を変えるって、デザイナーには必要なことだと思います。
モノクロに比べてカラーはお金もかかりますが、納得させるだけの説得力もあったということなのでしょう。

そういう「提案力」「意志の強さ」「説得力」私も身につけたいです。


男性に負けずに戦う強さ

女性でありながら男性目線を持っていないと、男の人と拮抗してやっていけない時代だった。戦わなきゃいけないことがもっと多かったでしょう。

分かるー!
私は今、男性の方が多い比率が多い職場に勤めています。
そんな場でバリバリ働いている方って、「男性と肩を並べ、対等に議論する女性」。
男性に対して論理的に意見している上司の姿に、(かっこいい……)と思う場面がとても多いです。
もちろん「女性目線」と強みにすることも大事だけれど、「男性的な目線」を持つこと。
きちんと自分の意見を持つこと。
言葉は強くなってしまうけれど、戦わねければならない場面も、あると思います。
そりゃあるよ!仕事だもん!


キャリアを確立してもなお、変化と挑戦をする

サヴァイブするためにキャリアを確固たるものにするという目的は達し、興味深いプロジェクトが切れることなく次々に飛び込んでくるようにはなった。しかし、成長しているという実感はなく、同じ場所をただぐるぐるとまわっているだけという感覚の毎日。疑問を解決する時間もエネルギーもなく、ただ流されている自分に焦っていた。

石岡瑛子さんは、数々の賞を受賞しているバリバリなデザイナー。
仕事が次々と舞い込んでくる状況でも、「成長している実感がない」と焦る気持ちを持ちます。
仕事もたくさんあるのに、しかも賞も受賞しているのに、成長志向がとても強い方なんですね。
だからこそ、自分がやっとことのない分野でも、「この分野をやったことのない、そんな石岡瑛子に頼みたいんだ」と言ってもらえるんでしょうね。

忙しくても、というか、忙しいからこそ、「自分は成長できているか」を振り返ることが大切だなと思いました。
そして、いくつになっても新しい知識を身に付けていくことが、変化の多い世の中で”サバイブ”するために必要なことだなぁと強く感じました。


最後に

この本は、デザイナーとして何年か働いている「中級デザイナー」「上級デザイナー」の方におすすめな本です。
数年働いてマンネリしている気持ちを激励してくれるような本だと思います。
もちろんデザイナーの方じゃなくても、参考になる箇所は多いと思います!

とっても厚い本なので、自分への挑戦の意味も込めて、手に取ってみてはいかがでしょうか。

強い気持ちで、日々成長し、”サバイブ”していきましょう!


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Mii
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