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【北欧こじらせ日記 フィンランド1年生編/週末北欧部chika】本語り#09

はじめに

週末北欧部chikaさんが大好きで、このシリーズを読み続けています。
ゆるいイラストに癒されながらも、chikaさんの行動力や周りの人の惹きつけ力に元気が出る本です。
フィンランドの生活や人々、価値観などが知れるのもとても良い!

ついに寿司職人としてフィンランドに移住したchikaさんが、何と
1年後、失業します。
寿司職人として働いている様子がとても詳細に描かれていて、その中で周りの人々の価値観にふれて、あたらしい生き方を探していたときに、レストランが倒産。
そこでchikaさんは、寿司職人以上とも言える様な決断をします。

フィンランドといえばコーヒー。
心に残るセリフもたくさんあって、じんわりとコーヒーの温かさが染み渡るような本です。


著者について

週末北欧部chikaさん

北欧好きをこじらせてしまった元会社員。大阪府出身。
フィンランドが好き過ぎて13年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わい
つくした自他ともに認めるフィンランドオタク。
会社員生活のかたわら寿司職人の修行を行い、2022年4月より寿司職人として移住の夢を叶える。
モットーは「とりあえずやってみる」。
そんなこじらせライフをSNSアカウント『週末北欧部』にて発信中。
好きなものは水辺、ねこ、酒、一人旅。
著書に『北欧こじらせ日記』『北欧こじらせ日記 移住決定編』『マイフィンランドルーティン100』『かもめニッキ』『世界ともだち部』など。


心に残ったセリフと感想

パートオブライフ

僕はね…仲間たちにヘルシーに楽しく働いてほしいんだ。
結果的に、それはお店のためにもなるしね。
それに…仕事はあくまで“パートオブライフ”なんだ。
仕事は“人生の一部”だ。
僕にとって大事なのは、一度しかない自分の生活そのものだよ。
ーーー仕事と人生の“ちょうどいい距離感”を私もここで見つけられるといいなと思った。

「仕事はあくまで“パートオブライフ”」というセリフがとても良くて、フィンランドらしさが伝わります。
楽しく働くためには、余白も必要。
休む時間だって、趣味の時間だって、重要なことです。
それも仕事の一部なんじゃないかと私は思います。
仕事と人生の“ちょうどいい距離感”、私も大事にしていきたいです。


うむむの時は

結局、ベッドの上でうむうむ考えるよりも…
解決策にフォーカスしてコミュニケーションを進めた方が楽になる。

いろんな人の大変さがわかるからこそ、
「なんとか頑張ろう!」…と思ってしまいがちだけど
できないことはできないと言っていいし、
思ったことは正直に伝えあってもいい。

きっとそれは長期的にみてチームのためにもなるし…
ベッドでのうむむな時間も減らしてくれる。

思い悩んでいることを「うむむ」と表現しているのが
chikaさん的ゆるさが出ていてほっこりします。
悩んでいることは自分の中だけで留めておかず、
素直に周りに打ち明ければ、案外すんなり解決したりするもの。
"解決策にフォーカス”というのが重要なポイントだなと思います。


好きなことを

みんな…
『自分に合ったスタイル」を考えて道を選んでるんだ
人も自分も、変わっていく…
そんな前提に立ちながら、
時に方向転換して「好きな仕事」を選び続ける。

「人も自分も、変わっていく」という部分が刺さりました。
すごく熱中していたことでも、
自分や社会の変化でも、気持ちも変わるものです。
そうだよな。人の気持ちは変わっていくものなんだ。
方向転換しても良いんだ。
変わったってことは、きっと自分が成長したってことだ。
背中をそっと押されたような気持ちになりました。


今だ。

フィンランドの仲間たちの生き方を学び、
もっと余白がほしいという本心を知った日。
もし私が…誰かを喜ばせたり印象付けたりする必要がなかったら…
私は人生で何にもっと時間を使い、何をしなくなるだろう…と考えた。

答えはすぐに出た。
きっとここまで働かず…もっと目の前の人や感情を大切にして
めいいっぱい気持ちを込めて作品や料理を作りたいッ…!

今だ。
人生には「今だ。」と感じる瞬間があると思う。
私はそのままレストラン宛に長文のメールをしたためた。
シェフと作家の仕事を両立するために働き方を見直したいこと。
けれど、このレストランが大好きだから、できるだけ長く働きたいこと。
そのために、勤務日数を減らしたいこと。

正直、見切り発車だ。
けれど「今だ。」の瞬間は、いつだって必要なタイミングでやってきて
私の背中を押してくれる。

「今だ。」という瞬間、分かる気がします。
色んなことや色んな言葉が絡み合って、
色んなことが腑に落ちて、
自分の気持ちもはっきりと輪郭を持って、「今だ。」ってなる感覚。
そして、それを確実に掴んで決断する。
爽快なシーンでした。
大きな決断をしたchikaさんに対して、
店長さんが快く応援してくれているのもとても素敵でした。
きっとそれまでのchikaさんの努力や貢献、人柄もあってのことでしょう。

私も、「今だ。」という瞬間。
逃さずに生きていきたいです。

最後に

失業してしまったchikaさんではありますが、
最終的には「作家になって個人事業主になる」という道を選びます。
なるべくしてなったような、導かれているような、そんな風にも感じました。
仕事と生活について。自分がやりたいこと。時間を費やしたいこと。
そして、人は変わっていくということを、この本を通じて感じました。

これからも、自分の本音を無視しないで、よーく聞いて
自分の本音に従って、道を進んでいきたいなと思います。


その他の本もおすすめ!

ぜひシリーズで読んでください!

気になった方は、ぜひシリーズ通して読んでみてくださいー!
『北欧こじらせ日記』の過去の2作は、Kindle Unlimitedで読むことができます!

『フィンランド くらしのレッスン』

移住の夢をかなえたら、「くらし」が私を待っていた!
北欧好きをこじらせた著者が、フィンランド式スタイル、考え方を学びながら、自分らしい生き方を見つけていくコミックエッセイ。

『北欧こじらせ日記』【Kindle Unlimited】

北欧好きをこじらせた会社員が、寄り道だらけの人生で見つけた、自分だけの夢の道。それはまさかの…フィンランドで、寿司職人?「あの日フィンランドに出会っていなかったら、きっと私の人生は、全然別のものになっていたと思う」北欧の魅力にとりつかれ、通うこと12年。移住のために、会社員生活のかたわら寿司職人の修業を開始。モットーは「とりあえずやってみる」。そんなこじらせライフを、全編書下ろしのコミックエッセイにまとめました。

『北欧こじらせ日記 移住決定編』【Kindle Unlimited】

目指した夢は「フィンランドで寿司職人。」
北欧への一目惚れから始まった「こじらせライフ」、ますます加速!
夢を追う日々、そして叶えた先に待っていた、予測不能な景色とは…?
ますます加速する「こじらせライフ」で、癒しと元気をフル充電!

『北欧こじらせ日記 フィンランド起業編』

2024年11月に発売された、待望の新刊。
こちらも読まねば!!!!!
シリーズ待望の第4弾!
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