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まだ1ヵ月残っている今だからこそ。1年が終わる前に「振り返り&ビジョンマップ」を描く4つの効能

年末の恒例行事の一つが、マインドマップで1年を振り返り、さらに新たにやってくる1年のイメージを膨らませること。


「自分の中に答えがある」と信じられるようになった――マインドマップとの出会い

以前は「深く考えること」に苦手意識があった私。考えの掘り下げ方もわからなかったし、掘ったところで私から何かが出てくるだなんて思えなかった。

ところが、2021年末に、マインドマップインストラクターの植木希恵さんにマインドマップを教わったのが最初のターニングポイント。

いい道具を手にして、それを使う方法を教わったことで、「自分の中に答えはある」と信じられるように。以来、積極的に自分と向き合うようになりました。私的革命。

そんな希恵さんが紹介してくれたのがビジョンマップ。

いわゆる「目標」とはちょっと違う。もっと全方位的に、自由に。間もなく来る1年のTo Be(ありたい姿)を描き、そこから「じゃぁどうする?」のTo Doを導き出していくような(それも書き方によりますが!)。

モノによっては具体的なアクションやマイルストーンまで落とし込むこともあるけれど……そこまでイメージングできないものはまず紙の上に置いておく。あとは安心して忘れて、熟成するのを待つ、なんてことも。

私は2022年版を描いて以来、今年は4年目を迎えます。早い!

早めに1年を振り返る2つの効能

完成!2024の振り返りマップ

で、最近はその前に、「過去1年の振り返りマップ」を描くのが定番に。行き先を決める前に、現在地を確認する、というわけです。

手帳では、毎月こんな感じの目標設定~振り返りをしています!

ぼんやり思いを巡らせながら、自分の心に残っていることをどんどん書き出しつつ、愛用する「自分軸手帳」に搭載された毎月の振り返りページもペラペラとめくって1年を掘り返ります。

ところでこの振り返りマップ、昨年はもっと年末が差し迫ったタイミングで書いていました。が、今年はおよそ1ヵ月前倒し。

……というのも、今年が終わり切る前に「まだできること」に気づけるから。

実は昨年、仕事(=フリーランスライター)の売上目標を掲げていたのですが、あと数万円でその目標に到達できるというギリギリの状態であることに、年末差し迫ったタイミングで気づいたんです……。

え、こんな微妙な金額残して未達なんて、後味悪すぎる!

そう思って手元の案件に巻きで取り組んだ結果、結局、無事に目標を達成することができました(……あと数日遅かったらきっとめちゃめちゃ後悔したと思う)。

それが、今年振り返りをちょっと早めに繰り上げた理由。もちろん、残りの期間で回収しきれないあれこれもあるけれど……それでも「これだけやっておけば、ちょっとは自分を褒められる!後悔が1つ減る!」なら、その方が断然うれしいから。

ちなみに、今年は昨年を上回る売上目標も掲げていました。が、振り返ってみたところ、数値的には未達。残り数万円というレベルではないから、昨年のように今から頑張ったところでどうにもならない、という結果でした。
ところが仕事の中身を紐解いていったら、昨年よりも「ありたい姿」に近い仕事のシェアがグンと上がっていたんです!

これはうれしい……!

つい最近、ライターの師・さとゆみさんの対談で「仕事には儲けだけはなく、幸せ度数という指標もあるよね(雑過ぎる要約)」という話題も出ていたのですが。

まさにこの「幸せ度数」で言ったら、私はむしろ満足できた1年だったと、胸を張って言える。自分なりの一歩を踏み出したと感じられる。

だから、残り1ヵ月は単なる金額を積み上げるためのアクションではなく、この幸せを拡大するための種蒔きをして、2025年の布石にしよう、ということまで決めることができました。

――これ、自分の1年を掘れていなかったら、数字だけに振り回されて、幸せでもない仕事に手を伸ばしたり、数字を達成できなかった自分だけに縛られて凹んでいたんだろうなあ。

\わたし的・早めに1年を振り返る効能/

● 年末までの残り期間で取り組みたい
  「これだけは!」を回収しやすくなり、
  心残りを減らす/自己肯定感を高めることができる
● 新年に向けたウォーミングアップを開始することで、
   心のベクトルに合わせたスタートダッシュがしやすくなる

早めに新年をイメージする2つの効能

現在地が確認できたところで、いよいよ2025年に向けたビジョンマップ作り。

冒頭で過去のマップをご紹介した通り、このマップ作りも早4回目となったわけなのですが……

最新の2025年版は、昔に比べて書き込み量も少ないし、内容もだいぶシンプルに。

こちらも完成!2025のビジョンマップ

理由は大きく2つあります。

①自分の幸せの輪郭がだいぶ明確になった
以前は「これ、良さそう!」と思われるものを片っ端から書いていました。が、2022から内省の機会&手段(※)が多くなり、私の快・不快や勝ちパターンが可視化されてきたんです。そうなった今、改めて過去のビジョンマップを見返すと、実は私にとって全然うれしくないこともたくさん書かれている……(そしてそれは必要な道のりでもありました)。
自分の「幸せ、うれしい」がハッキリと理解できるようになり、ベクトルがシンプルになった分、書き込む内容も精査される結果に。

※:私の自己理解の大きな助けになったのは、以下のもの。ご参考までに。
自分軸手帳
・マインドマップ
きらぼし母学
ストレングスファインダー

②無理してひねり出すことを辞めた
たとえば、10万円という目標に対し、現時点で5万円しか目途が立っていない時。以前は、残り5万円の埋める方をゴリゴリ考え計画していました。でも、今回は「ギャップは5万円」ということを把握しただけでまずは良し。
というのも、私は未来志向も戦略的思考も弱く、目標達成における道のりも、逆算型というより積み上げ型だから(これもまた、①の自己理解の結果わかったこと)。
さらに、最近本で出会ったこんな言葉も後押しに。
―――
今掲げられる目標は、自分史上最も未熟な今現在の目標なのだ。やりたいことをどんどんやって経験を積み、考えを深め、努力を重ねた先に見えてくるのは、また違う未来なんじゃないか。進化した先に選ぶものは、今見えているよりももっと明るい未来だと思う。
(「緑の庭で寝ころんで」宮下奈都・著 より)
―――
心も喜ぶ具体策が今見えるなら、もちろん実行する。けれど、その策が今思い浮かばないなら、時を待つ。それでこれまでもうまくいったしね!

――そんなわけで、過去に比べて、ある意味でペンが止まる部分も多かった2025年版。でも、「それでもいっか!」とドーンと構えながら、自分の思いを模索し、熟成させる中で、ピン!とくる言葉との出会いが。

少なくとも私は、学校を出て以来、大きな声を出せなくて困ったことは一度もない。そもそも、小さな声で話せる、ささやいて笑いあえる世界の方がずっと好きだ。

緑の庭で寝ころんで」宮下奈都・著 より

唐突ですが、我が家には不登校児がいます。その現実は受け止めつつ、これまではいわゆる「普通の社会」を前提に、我が子をそこにどう合わせていくかを模索する部分が大きかったけど(自分でも気づいていなかった!)……この文章を読んで、新たに私の心に、やりたいことが生まれたんです。

この子がこの子のままで笑える世界がいいな。そのために、できることをやってみよう、って。

今の私だからこその来年の大きな指針が生まれて、ワクワクも、手段や方法のイメージも、少しずつ膨らんでいます。これも、早めに来年に思いを馳せて、ぼんやりすごせていたからこそ!

\わたし的・早めに新年を描く効能/
● 理想と現実のギャップがあっても焦ることなく、
   冷静に次の一手を考えることができる
● 早めにアンテナを立てることで
  納得できる目標や方向性に巡り合いやすくなる

おしまいに

――いや、知っていますよ。年末って、何かと忙しいことは、ね。だから、このマップ作りは一気に仕上げる必要なんてないのです。

ちょっと書いては、思い出してみる。ちょっと書いては、考えてみる。思いついたら、書き加えてみる。毎日5分だけやってみる、って決めてもいいかもしれません。

そうやって、少しずつ仕上げていったらいいと思います。その方が、嘘もないと思います。

やわらかく、あなたらしいこの一年と新たな一年が見えますように。

(最後に、参考記事もまとめておきますね!)



▼「振り返りマップ」参考記事

昨年末、note公式の「今日の注目記事」&「今週のおすすめnote5選!」にピックアップいただきました。

2022年の振り返りはこちら。

▼「ビジョンマップ」参考記事はこちら

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矢島 美穂|本の言うことを聞くライター
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