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書くほうの人生を歩み続けるための、2日間18時間。|さとゆみビジネスライティングゼミ東京道場
2日間でどっぷり18時間。「東京道場」とは?
先週末に参加したのは、「さとゆみビジネスライティングゼミ東京道場」。
ライター・佐藤友美(さとゆみ)さんから書くことについて教わるこの道場、なんと2日間で18時間というどっぷり感!しかもオフライン(つまり対面)!贅沢の極み!!!
◎リベンジ企画=東京道場
実はこの講座、今回初めての企画。
さとゆみさんは元々、週に1回×3カ月、オンラインで「さとゆみビジネスライティングゼミ」という講座を開催しています。かくいう私も、2024年開講の第4期に応募した一人。
30万円近い受講料と課題の充実度を踏まえると、負荷はそれなり。それに見合った成果を自分が生み出せるのか?と迷ったのが正直なところ。それでもさとゆみさんが手掛けた書籍を通して、文章を通り越してすっかりそのお人柄のファンになっていた私。「この人から、今、学びたい!」と決意を固めたわけです。
▼その決意を綴ったnoteがこちら
ところが――結果は落選。何の疑いもなく「受講できる自分」を前提に2024のシナリオを描いていた私は、ショックを受けました。
次の機会を静かに待つには、1年は長すぎる。何より悔しすぎる。自分なりの方法で行動しながら、受講生に負けないくらいに成長するぞ!したいぞ!!と決意を新たにして過ごしていた年末。
↓
— 矢島美穂@ライター (@xxmiho0627xx) December 15, 2023
そんな中思ったのは、
私は今回のこのチャンスを手に入れられなかったから次の募集をただ待つというのは違うよな、ってこと。
受けられなかったけれど、だったらまずは自分でがんばればいいってこと。そして、受講した方に負けないくらいに違う方法で磨いてやろう、ってこと。
↓
↓
— 矢島美穂@ライター (@xxmiho0627xx) December 15, 2023
嫉妬を育てよう。
嫉妬に近寄って、見ないふりしないで、自分の肥やしにするんだ。
いつかさとゆみさんにお会いできますように。
もっと本気になった自分で、成長した自分でお会いできますように。
▼悔しい気持ちと決意はこちらにも
そのわずか数日後、予想もしない一通のメールが舞い込みました。
今回受講が叶わなかった人たちを優先的に案内する形で、短期の講座を開催してくださるといいます。それが今回の道場。本来1.5時間×12コマ(=18時間)の内容をギュギュっと2日間に凝縮して東京・大阪の2拠点で開催してくださるとのこと。
さすがさとゆみさん!うれしい!
◎私が参加を決めた理由
――とは言いつつ。私、正直一瞬迷ったんですよね。
・本講座よりどうしても添削回数は少なくならざるを得ない
・ゼミ3カ月間に対して道場は2日間。参加者間の交流も浅くなるであろう
・卒ゼミ生によるサイトCORECOLORに参加できるのもゼミの魅力。
でも道場生はそこにジョインできない
→ 本講座ほどではないとはいえ受講料もかかるし……
本講座を本命に、1年待った方が収穫が多い?
でも……どう考えてもやっぱりチャンスだ。だって・・・
・1年後のゼミ開講や受講が約束されているわけではない
・1日でも早く学びを手にする=より早いタイミングで学びを活かせる。ってことは、これから過ごす日々での複利効果だってあるはず
・3カ月の内容を2日間で得られるという凝縮っぷりも魅力
・本来より少ない12人の定員
・なにより、いつでも話しかけられる距離でさとゆみさんと2日過ごせるなんて!
ゼミにしろ道場にしろ、学びをどう昇華し行動に結び付けていくかは自分次第。そしてさとゆみさんだからこそ、2日間=簡易版には終わらせないはず。2日間だからこその形にブラッシュアップして私たちに全力で向き合ってくれるだろう、という(お会いしたこともないのに)確信をもって参加を決断したのでした。
学ぶと変わる。たちまち、確実に。
そして肝心の講座はというと……よかった。
眠くなることも、飽きる暇もなかった。それどころか、「え、もう終わり?」とすら。1日目は8時間、2日目は10時間。こんなに前のめりで集中しきれたのは、常に刺激と気づきがあった証拠。
さとゆみさんはすごい人(語彙…)だけれど、相手をバカにすることがない。「私は裏表がない人間です。何か漏れていたり応えられていなかったとしたら、そこに他意はないからすぐ言って」と冒頭に宣言してくれた。さらに文章を見せあうことは内臓を見せるくらいに危険なことだからと、受講生同士の心理的安全性が担保された場作りをしてくれた。意味のない深読みや妄想にワーキングメモリを侵されることもなく、ひたすらに学びに集中できるありがたさよ!
「何本になるかは未定です」と聞かされていた添削課題は最終的に3本。本来のゼミの12本(?)に比べたら少ないと見ることもできるでしょう。けれど、「2日間で3本」って……改めて考えると、むしろとっても貴重で濃いのでは?さらに、本来のゼミ同様、この道場でもさとゆみさんは12人全員分の添削・講評をしてくれる。2日間で36本分のフィードバックを自らの学びへと還元できる。
受講前は、「いや、でも講義受けた直後にその場で書いたところで、学びを消化しきれないのでは?私、課題に反映できるの?」と思っていたのですが……見通しが甘かった(いい意味で)。
最後の課題なんて、書いている最中からそれまでとは頭の使い方が全く違う。どんな解像度まで落とし込むのか?構成は?表現は?この助詞は適切?――仕上がった最後の原稿は、自分の目にもすっきりわかりやすかった。そしてそれは添削の結果にも。
「2日間で、ここまで変わるんだ!」、そう思わずにはいられない。確実に大きな変化が巻き起こった18時間でした。
道場でよかった3つのこと
さらに、他にもカリキュラムには現れない、学びが何倍にも膨れ上がる価値ある場面がありました。
◎さとゆみさんの姿勢を目撃できたこと
24時間、取材者として生きることについて語ってくれたさとゆみさん。初日終了後の懇親会でそれを目撃できたのが本当に貴重だった!!!
元気よく接客する店員さんに「お兄さん、何歳?」と声をかけていたさとゆみさん。もちろん、単にナンパしているわけではないはずで(そりゃそうだ)、「むむ、これは何かあるぞ……」と予感こそあったものの、その正体が分からないまま帰宅し、迎えた翌日。さとゆみさんがその種明かしをしてくださいました。
若いバイトさんがあんなに生き生きと能動的に働く企業は貴重であり、マネジメントや雇用にきっとポイントがあること。経営者なら、それをきっと知りたいはず。――さとゆみさんは完全に取材者の目線で観察していました。さらには「もしこれを企画にするなら、私はこういうペースでお店に通ってこういう風に情報収集するね」という具体的な方法論まで語ってくれる……同じ場に立ち合っていたからこその臨場感と目線のギャップよ!
たった2日間でこんな瞬間にまで立ち合えるなんて……まるでフィールドワーク。ただ座学で聞くのとは全く違う具体的なイメージを手にすることができるのは、リアル講座の合間に懇親会を差し挟んだ道場ならでは。
◎公開インタビュー
たった2日間のプログラムにもかかわらず、2日目の午後にはなんとさとゆみさんによる公開インタビューまで。
この日のゲストは、ライター・編集者・インタビュアーとしてご活躍する田中裕子さん。ブックライターとして多くの書籍執筆にも関わり、さとゆみさんが「今、日本で一番上手なライターだと思う」と公言するほどのお方。
実は私、以前からnoteなどをちょいちょい拝読していまして……前日の懇親会で、さとゆみさんから予告されたときにはもう、もう……!!!!
帰り道は、ず~っと裕子さんのnoteやインタビュー記事を読み漁っていました。
(しかもさとゆみさん、今回の参加者が抱く課題を踏まえて、前日に裕子さんにお声がけなさったのだとか!このオーダーメイド感よ!!)
目の前で!さとゆみさんが!裕子さんに!!インタビューだなんて!!!
内容は表には出せませんが、ここだけの裏話が貴重だったのはもちろんのこと、お二人のインタビューに対するスタンスや具体的な方法論は、本当に目から鱗の連続で、メモを取る手が止まらない。
さらに、裕子さんご退席後には、さとゆみさんの質問の意図などについても解説が。
音を録らせていただいたので、これはもう何度もモグモグ咀嚼しながらリピートして聴き直しながら考察したいと思います。家宝です。
◎コール&レスポンス感
全ての時間を「浪費・消費」に回さず、「投資」にすべく私たちに向き合ってくれたさとゆみさん。
休憩時間や懇親感で、一部の参加者との他愛ないお喋りも、深みのあるお話にどんどん発展するものだから、マイクを持ってみんなが聞こえる状態で話してくれる。
その配慮の仕方はもとより、質問して答えるというやりとりを越え、一人ひとりの顔やその場の空気に答えながら語られるあの感じ。みんなが一堂に会しているからこその「コール&レスポンス感」がたまりませんでした。
道場参加後の今、思うこと
実は私は、こういう「仕事関連の学びの場」に参加することは消極的でした。
それはなぜか?
努力したとてきっと、さほど変われない。
レベルが高い人に囲まれ劣等感を抱きたくない。
自分のやり方で、自分が傷つかない方法でやっていきたい。
――開き直って、井の中の蛙でいることを選んでいたのです。
ところが……道場を終えて気づいたのは、実は開き直り切れていない自分。もうちょっともがいてみたい思い。そして、私にはまだ努力の余地がたくさんあって、きちんと伸びることができるということ。
「今日の試合で、課題が見つかりました」って、スポーツ選手の専売特許だと思ってたんですが。
— 矢島美穂@ライター (@xxmiho0627xx) February 11, 2024
真剣に頭使って向き合ってたかどうかのバロメーターなんですね。
今回の道場で、課題が見つかりました。
ライティングの話です。#さとゆみライティングゼミ東京道場 https://t.co/wPMLBaaPZU
感覚に任せるのではなく、企みをもって書きたい。
読み手自身が気づいていない思いや記憶に、そっと触れるような切り口や文章を差し出せるようになりたい。
だから、「書く」に対しては、素直で謙虚になるって決めました。
できる努力を、始めました。
「エッセイには2つの気づきが必要」と、さとゆみさん @SATOYUMI_0225 が言ったから。#ママキミ に線を引き分析しながら読み進める。
— 矢島美穂@ライター (@xxmiho0627xx) February 13, 2024
手渡されたヒントは無駄にしない。
43歳、謙虚で素直になると決めた。#さとゆみライティングゼミ東京道場 https://t.co/ZEP3xIyThh pic.twitter.com/9iQVnqqsxw
* * *
「井の中の蛙 大海を知らず」ということわざがあります。
小さな井戸のなかでは、カエルは大変存在感がありますが、広い海にカエルを投げ込んだら、たちまちどこにいるのかわからなくなってしまうでしょう。大きさとは、相対的なものです。広い場所に出るほど、自分が小さく感じられるのです。
(中略)
つまり、広い場所に出ようとしているからこそ、自分が小さく思えます。未知の世界に足を踏み入れたからこそ、自分が無知に思えるのです。
(中略)
「知らない」ことはそれだけで、人をおびえさせます。でも、粘り強く「知るための努力」を重ねてゆけば、あれほど怖かったことがいつか、自分自身の一部となり、武器にも防具にもなります。
井戸の外に小さく飛び出した今、とてもとても、自分が小さく思えます。
足りない部分ばかりで、ありたい姿は果てしなく遠くて、辿り着ける気がしません。
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けれど、それは「気づいた」ということ。
井戸の外に出たからこそ、そこに向かうことができるということ。
向かいたいものが見えた、ということ。
いつまでに、どんな書き手になりたいですか?
道場の最初と最後に、こう問いかけてくれたさとゆみさん。
さとゆみさん、私、まずは今年中に出版社のWEBサイトで連載が持てるようなライターになりたいです。自分の仕事が見えないところで花開いていることを、疑うことなく信じられるようなライターになりたいです。
そして、さとゆみさんが言うように、私が書くこっちの世界の方が誰かにとってちょっとあたたかくて、ちょっと丸い、そんな存在でありたいです。
▼東京道場での気づきは、こちらにも。
▼私がさとゆみさんの虜になったのはこの本がきっかけ
▼ライター&ライターを目指す方のバイブルです
▼東京道場について、他の仲間が書いた記事もぜひ!
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