#10【健康】中医学で妊娠中の❝原因不明❞が紐解けた
妊娠する前から慢性的な疲れを感じることが多々あり、
よくマッサージやスパ、整体、エステなどにお世話になっていた。
ヨガはライフワークとして欠かせないものではあったがそれだけでは手に負えない疲労、倦怠感、焦燥感、不安etc…
これらを一時的にでも取り除こうと健康・美容オタクとして日々活動していた。
妊娠してからその慢性的な疲れや気の落ち込みのようなものは悪化していき、妊娠初期は悪阻もひどかった。ようやく5ヵ月に入った頃に日常の食生活を取り戻せてきたが、6ヶ月目で切迫早産になってしまい、結局思い描いていた、聞いたり見たりしていた妊娠生活とは全く異なる日々を送っている。
ずっとしっくりこなかった。
周りの経験者に聞いても、ネットで調べても、病院の先生に聞いても、
❝原因不明 or 原因は色々 or 妊婦はそんなもの❞ という回答。
そんなことある??と思っていた。
妊娠・出産はこれだけ世界中で地球が出来たときから最も多くの知見がある事柄だと思っているが、原因不明とかそんなものとかで片づけられるわけがないと思っていたし、何よりも自分の体と心に起きていることが分からないという状況は、ずっと自分と向き合ってきていた私にとっては腑に落ちないものであった。
やたらときつかった初期
切迫早産で入院となった中期
切迫早産を徐々に受け入れて今を味わう後期
明日で妊娠9ヶ月になるが、ようやくわかってきたことがある。
中医学を専門とする方のブログや何冊かの本を読み、私がずっと不調に感じていたことや納得いかなかったことが紐解けてきた。
まず、当然ながら体に起きていることは必ず原因と結果がある。
体は絶対に間違わないのだ。
そしてそれには心と体が密接に関わりあっており、科学的なエビデンスだけでは説明できないものである。
説明が出来なければ異常がないわけではない。
いわゆる未病といわれるものに対して、5,000年前から行われている中医学の実践履歴から、科学的エビデンスはなくともの多くのことが証明されてい
る。
例えば、最近は極度の頻尿に悩まされていた。
これは単純に切迫早産ということもあり、余計に子宮が膀胱を圧迫するからともいえるが、
妊娠前から冷えやストレスからくる疲れで頻尿や膀胱炎になることが多かったことを考えると、子宮が圧迫しているという局所的なことだけを見てしまうのは本質ではないと思った。
中医学では気と血と水で体はできており、気はエネルギーのことを刺している。そして五臓六腑にはそれぞれ陰陽の役割が紐づけられており、
臓が陽で、腑が陰である。そして臓と臓にも陰と陽がある。
頻尿となれば臓で言うと、腎(陽)
腑で言うと、膀胱(陰)
私はここで、腎の陽気が枯渇していたため、上昇するエネルギーが足りていなかったことに気づいた。
中医学での「腎」は、成長、発育、生殖に関する働きを生涯にわたって左右する非常に重要な生命力の元とされている。
ここでやっと腹落ち。
全てが紐解けた感じがした。
ここ数年を振り返っても燃え尽き症候群になることが多かったり、ストレスのかかる仕事をしていたり、私生活でも兎にも角にもストレスにまみれていた。決して早寝早起き規則正しい生活が出来ていたわけでもなければ、食生活も今思うと乱れていた。
流産・早産傾向にもあった私の体は、何年もの間頑張りすぎた自分の生活が作り上げてきたもの。
そして陽の気が足りないのは当たり前で、上に上に臓器や気を引き上げる力が不足してしまっていたのだ。
子宮は下に下がり、膀胱は圧迫され、切迫早産や頻尿になるのは合点がいった。
今まで使いすぎてきてしまっていた。そしてその疲労を癒すだけの力がもう体に十分に残っていなかったから、余計に妊娠生活がハードになったのだと。
こんなことは病院では教えてくれない。
更にはどうしたら改善できるかなんて絶対に教えてくれない(笑)
私は自分の生活・行動・思考を見つめ直した。
そして最近起きていたトラウマやフラッシュバックのオンパレードもなぜ起きていたかよくわかった。
手放して癒すプロセスに入っていて、それが幾度も繰り返されている。
沢山泣いて、デトックスして、浄化して、新しい自分になって、
体と心の生まれ変わりに向けて赤ちゃんと一緒に成長している。
そしてここでやっと日常におけるヨガの実践が活きてくる。
自分の体と心を長いこと観察し、自分が心地よいことを模索し続けると、誰かに教えてもらったり科学的に実証されていなくとも症状が改善するということを身をもって感じている。
これまでも長期で仕事を休んだことはあったが、全然今とは違う。
全くストレスがない生活ではなかったし、規則正しい生活でもなかった。
今は赤ちゃんのお陰で強制デトックス。
西洋医学では正常値・異常なしでも、
東洋医学では常に体は変化するがゆえに正常という概念はない。
癌や肺炎など外科的な処置が必要なものに関しては西洋医学が優れているが、ホルモンや免疫疾患等に関しては東洋医学が得意とする分野だそう。
そしてオーダーメイドの医学であるところもとてつもなくしっくりくる。
心と体の問題は、その人の生きて来た履歴なのだから、誰かと全く同じということはない。
同じ症状でも治療が異なることもあれば、症状は異なっても治療が同じになることもある。
ネットで検索しまくって安心できればそれでいいが、私は安心どころか不安になることの方が多い。
あまりリサーチはしないことにした。他人の症例は参考までに。
見るべきことの本質は自分の中にしかない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?