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【写真で神戸さんぽ】にしむら珈琲〜生田神社〜布引ハーブ園〜フロインドリーブ

青春の街、神戸へ。

お仕事前に、老舗・にしむら珈琲本店でモーニングセットをいただきます。

20年前、この街でかけ出しの記者をしていたとき、ここで原稿を書いたり、本を読んだり、叱られてしょんぼりしたりしながら珈琲を飲んだっけ。コーヒーカップの模様までなつかしくてきゅんとします。

お仕事が終わったあと、思い出にさそわれ、少し散歩をして帰ることにしました。

まずは、生田神社。

仕事でも、プライベートでも、何度も来たことがあるはずなんだけど、こんなにすがすがしい場所だったかしらん。

紫陽花の手水も、「夏越の大祓」限定の御朱印も、めちゃくちゃかわいい。

本殿の裏にある「生田の森」にも初めて入りました。



戦争や震災、幾多の困難を乗り越えて生き延びた、大きくて古い、素敵な木がたくさんあります。

毎日のように通っていた場所のすぐ近くなのに、あのころはぜんぜん気づかなかった。

せっかくなので、ロープウェイに乗って、布引ハーブ園へも足を延ばします。

山の上にあるので眺めがいいし、風が涼しくて、とても過ごしやすいです。

なだらかな坂道を下っていくと、ハーブや花たちがいい香りを送ってくれます。

満開のラベンダー畑は、うっとりするような甘い香り。

マスクをはずし、しばらく香りを楽しみました。香りも写真でお届けできたらいいのになあ。

たくさん歩いておなかが空いたので、帰る前にカフェフロインドリーブへ。およそ100年前、ドイツのパン職人、フロインドリーブさんが開店したパン屋さん。

この素敵な建物は、かつて、ヴォーリズが設計したゴシックスタイルの教会でした。
震災の後、フロンドリーブが改装して、素敵なカフェに生まれ変わった人気スポットです。

サンドイッチが美味しいので、いつも行列ができています。

20年前は、サンドイッチをオーダーした瞬間に会社から呼び出しの電話がかかってきて、目を白黒させながら大慌てでパンを口に詰め込んだりしていたので、ゆっくり味わうのは初めてです(笑)

ああ、こんなに美味しいパンだったんだなあ。そして、とても心落ち着く場所。

同じ街を歩き、同じ店に入っても、時が流れるとぜんぜん感じ方が変わる。

なつかしい場所に新しい思い出が増えて、その場所をもっと好きになれるのは、とても豊かなことだなあと思ったのでした。

今度は海岸通りを歩きに来ようかな。

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髙橋三保子
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