ふだん着として浴衣を着てみた、この夏の自由研究まとめ【不器用さんのための、7つの小さなコツ】
夏休みも終わり。
子どもたちが一生自由研究をまとめているので、私もこの夏のまとめを。
今年の夏は、家にいるときもちょっとお出かけのときも、できるだけ毎日浴衣や夏着物で過ごしてみました。
「やるぞ」と決めて変えたというよりは、身体が心地いいほうを選んでいったら、いつの間にか着物の日のほうが多くなっていたという感じ。
毎日着物や帯を選ぶのは大きな楽しみだし、帯が体幹を支えてくれるので自然と背すじが伸びて、腰まわりが楽。
風を通しつつ、全身をやさしく包んでくれるので、エアコンの風で冷えることもありません。
予想外の効果として、帯でお腹をおさえているためかおやつの頻度が減り、ダイエットもできました(笑)
今まではお茶の稽古やお出かけのとき、月に何度か着る程度だったけど、毎日のように着ていると、いろんなことがわかってきます。
これから浴衣や着物を着る方、何より来年の自分のために、ひと夏の研究?成果を書き残しておきたいと思います。
涼しくて扱いやすい綿麻浴衣
綿100%の浴衣は案外暑いです。
圧倒的に涼しいのは麻100%だけど、しわになりやすい。
肌触りなど好みがあると思いますが、通気性と扱いやすさを兼ね備えた綿麻素材の浴衣がさらっと快適で、一番過ごしやすいと私は感じました。
ふだん着物は小さめサイズが動きやすい
お出かけ用の着物は、少し袖が長めのほうが素敵ですが、部屋着にする浴衣を選ぶなら、お出かけ用の着物より小さめサイズのほうが、家事や仕事がしやすいです。
衿芯を入れて格好よく着る
やわらか素材の薄い浴衣。
はかなげで素敵だけど、衿もやわらかくて、衣紋がきれいに抜けない…
いろいろ調べて、掛け衿の内側をそっとほどいてメッシュの衿芯を入れると、衿がぐにゃっとならず衣紋が抜けて、格好よく着られることを学びました。
(仕立て方によって、ほどいてはいけないタイプもあります)
半幅帯でお太鼓結び
長時間のお出かけ時、帯揚げでしっかり固定する名古屋帯に比べ、半幅帯は涼しくて軽いけど、脇のあたりが着崩れしやすいです。
半幅帯でも、お太鼓風に結んで帯揚げ帯締めを入れると、かなり崩れにくくなります。
腰に伊達締めを入れておはしょりを調整
セールで買ったプレタの浴衣。
身丈が自分の身長より長めだと、おはしょりが長くなってしまいます。
胸の下に伊達締めを入れるとき、おはしょりも調整するのが一般的な方法と思いますが、後で脇がゆるんでしまったとき、直すために帯の下から布を引っ張ると、おはしょりもびよーんと伸びてしまうのが悩みでした。
高橋きもの工房さんの動画を見て、腰紐を結ぶ段階でメッシュの伊達締めを入れて調整してみたら、簡単におはしょりを短くできて、着崩れも直しやすく、感動しました!
貝の口は「て」の長さが決め手
何度練習しても、「て」の長さがアンバランスになり、格好よくできなかった貝の口結び。
近藤サトさんのやり方で、「て」の長さを48センチ測ってクリップで印を付けてから、クリップを中心にして巻き始めたら、嘘みたいに失敗しなくなりました。
すごい!
三重仮紐でパタパタ結び
とにかく不器用な私。
「パタパタ結びしてみたい!」とYouTubeを見ながら練習するも、頭がこんがらがって毎回挫折していました。
こちら↓の動画に出会い、振袖によく使われる三重仮紐を使ってみたら、ゴムの間に布をはさむだけでふわっとかわいいパタパタ結びができるではないですか!
不器用さんにとてもおすすめです。
毎日、何かひとつ新しいことを
毎日、何かひとつ新しいことを試すつもりで着ていると、昨日までわからなかったことが「あ、こういうことだったのか!」と体感できる瞬間があり、どんどん着物と仲良くなれる気がして、すごく楽しいです。
そして和装をしていると、季節の移り変わりを肌で感じるようになります。
「暑い」の中にもいろいろな種類があって、同じ気温でもじっとり絡みつくような暑さと、からっと爽やかな暑さでは、手が伸びる生地の種類が違います。
季節が進み日差しの色調が変わると、帯の色柄や帯締めの色を自然と変えたくなってくるのも不思議です。
もうすぐやってくる秋は、和装の楽しみを存分に味わえる季節。
箪笥の中の着物や帯をあれこれ組み合わせて、今からワクワクしています。