鈴木美穂

認定NPO法人マギーズ東京共同代表。 2006年〜2018年、日本テレビ記者(兼)キャスター。 2019年2月、著書「もしすべてのことに意味があるなら(ダイヤモンド社)」、10月「7つの習慣 鈴木美穂ver.(FCE社)」出版。 2019年6月〜、夫と一年間の世界一周へ。

鈴木美穂

認定NPO法人マギーズ東京共同代表。 2006年〜2018年、日本テレビ記者(兼)キャスター。 2019年2月、著書「もしすべてのことに意味があるなら(ダイヤモンド社)」、10月「7つの習慣 鈴木美穂ver.(FCE社)」出版。 2019年6月〜、夫と一年間の世界一周へ。

最近の記事

干支一周した記念日に。

「ピンポーン」 「ぼくがでる!注文してた本だと思う!」 ダダダダダッ。 珍しく玄関の外に出ていってドアまで閉めた夫。 どんな怪しい本を発注したんだろ…? そう思っていたら、戻ってきた夫の手には、本ではなく、大きな向日葵の花束…! 「おめでとう。生きていてくれて、ありがとう」 ヤバい、全く予期してなかったサプライズに泣いちゃう…。 というか、夫も泣いてるし…! (感動しながら、「ちょっと動かないでね」と写メを撮る。) がんになった人の一部で、告知された日を「セ

    • ロックダウン(都市封鎖)中のニューヨークから、ご報告。

      新型コロナウイルスが人類に脅威を振るう中、昨年6月から一年間の予定で始まった私たち夫婦の世界一周の旅は、道半ばで静かに終わりを迎えることになりました。 一生に一度の卒業式や入学式、結婚式、長年かけて準備をしてきたイベントや留学… 世界中の人がそれぞれの人生にとって大切なことを諦め、我慢し、自粛している中で、旅なんて言っている場合じゃない。 …そんなこと、頭だけじゃなくて全身で理解しているつもりでも、私にとってこれまでの半生をかけたつもりの一年の旅路の途中だったので、ショッ

      • わたしはサバンナで生きたい。

        今日は、エジプト以外は今回の世界一周で初めて訪れたアフリカの最終日。 治安の心配をして最初はビクビクしながら降り立ちましたが、大きなパワーあるアフリカにあっという間に虜になり、ここを離れなくてはならないなんてと少し感傷に浸りながら書いています。 特に、南アフリカ、ナミビア、ルワンダ、タンザニア、ケニアでは、人生でもなかなかない感動を味わいまくりました。 アフリカは、全体的に荒削りで未完成。 でも、ここに生きる人たちは、自分に正直に、何を持っていても持っていなくても誇りを持

        • ありがとう、2019年。

          大切な2019年もあと少し。 2018年の今日付で日本テレビを退職し、個人として歩み出した2019年。 ありがたいことに2月には初の著書となる「もしすべてのことに意味があるなら」を出版。 がん領域のコレクティブインパクトを目指したCancerXもスタートし、マギーズ東京は3年目に。 6月からは夫と世界一周の旅に出て、これまでの人生で一番世界に触れ、出会いを重ね、愛を育み、変化に富んだ面白い一年間でした。 世界中でお世話になった皆さま、日本で温かく送り出し見守ってくださって

          鈴木美穂へのお問い合わせや仕事依頼について

          ■わたし個人へのお問い合わせ、お仕事依頼 (メディア関連のお問い合わせ、世界一周についてのお問い合わせ、講演や寄稿のご依頼など) mihosuzuki1016【at✴︎】gmail.com ■マギーズ東京に関連するわたし宛のお問い合わせ miho.suzuki【at✴︎】maggiestokyo.org ✴︎お手数をおかけしますが、【at✴︎】を@に変換してお送りください。 ※マギーズ東京は、限られたスタッフで運営しています。運営時間中は、ご来訪してくださる方々と

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          何気ないポスターの前で号泣した、あの日のこと。

          それは、遡ること今から11年前、2008年10月のことでした。 その年の5月に乳がんを告知され、日本テレビでの報道記者の仕事を休職して通院していたわたしは、ある一つのポスターを目にしました。 「乳がんは、早期発見すれば治る病気です」 「大切ないのち、無駄にしないで」 乳がん検診の大切さを訴えるピンクリボンのポスター。 自分が乳がんにならなければ何も深いことは感じなかったであろう何気ないポスターの前で、私の心は凍りつきました。 わたしは早期発見はできなかった。早期発見ど

          何気ないポスターの前で号泣した、あの日のこと。

          この愛しき世界で。

          両親をお見送りにきたヘルシンキ空港の帰り道。 別れ際、母が「これからもくれぐれも気をつけてね」と泣き出すので私も涙が止まらなくなってしまった。 親孝行のつもりで「二人を北欧に招待する!」と言いながら、両親の愛にどっぷり甘えさせてもらった幸せな2週間だった。 そもそもなぜ北欧?というと、夫と共にこの6月から1年間の世界一周に出かける前、両親に「世界のどこか一緒に旅できるとしたらどこがいい?」と聞いたら、父が「フィヨルド!」と即答したから。 それでずっと、北欧のタイミン

          この愛しき世界で。

          11年前のこと。

          5月末から長旅をするのを前に、久しぶりに遠出しないで日本でやるべきことをやり準備に勤しもうと決めたゴールデンウィーク。 今日は、こんまりさんの本に出てくるような、「片付け祭り」をしていて、ごみを捨てに行ってくれた夫がなかなか帰ってこないなぁと思っていたら、大きなヒマワリと共に帰ってきました。 私「え、え、え、えーー!」 夫「生きていてくれて、ありがとう。」 その言葉を聞いて、私、ボロボロ号泣。 夫も、つられて号泣。 今日でがんを宣告されてから11年。 昨年の今日

          11年前のこと。

          平成から令和へ。

          新しい時代がやってきて、とても感慨深い。 日本テレビに入社して報道局に配属された私がニュース番組のADを経て最初に担当した記者クラブが、宮内庁だった。 入社2年目、23歳で、日本テレビから宮内庁担当は私一人。 20代が他社にも一人もいない中で、毎日皇居内の宮内庁にある記者クラブに通勤し、配属3日目にして行った人生初の海外出張が、今日から天皇陛下になられた当時の皇太子さまに同行してのモンゴルだった。 そして、昨日までの天皇皇后両陛下に同行しての初めての出張は、新潟中越沖

          平成から令和へ。

          本の発売日に。

          今日発売になった初めての本が置いてあるかドキドキしながら東京駅すぐの本屋さんに行ったら、無事見つけられました。 しかも両隣は、両方私の手元にもある、山下弘子ちゃんのことを書いた夫、前田朋己さんの本と、幡野広志さんの本。 私の本が書店デビューする場所をここにしてくれた書店員さんに、会いたくなりました。 そして、様子見で少ない入荷なのかもしれないことはおいておいて、本が減っている感じなのを見て、幾多の本の中で誰かがこの本を選んで買ってくれたのかもしれないと思うと、胸が熱く

          本の発売日に。

          初めての本を出版します!

          遂に、ようやく、今日2月28日に、ダイヤモンド社さんから初めての本を出版できることになりました。 手にとっていただけましたら、泣いて喜びます( ; ; ) http://u0u0.net/v6qx 『もしすべてのことに意味があるなら がんがわたしに教えてくれたこと』 がんになってから10年の時を経て、がんになった人にもそうでない人にも何かを受け取ってもらえるように、こんなにオープンなわたしでも今まで人に語れなかったことも含めて、全身全霊を込めて、本音で、赤裸々に

          初めての本を出版します!

          解き放たれて。

          2018年は私にとって特別な年でした。 2008年に乳がんになり、「完治と言えるのは10年後…」そう聞いたときから、2018年にたどり着くことができたらこんなことしよう、あんなことしようと、指折り数えて待っていた、目標の年。 2018年を無事迎えられたら、その後の人生はボーナスみたいなもの。 10年間は自分なりに健康を第一に安全運転、セーブしながら生きたら、その後は存在しなかったかもしれない人生、保守的に保険をかけて生きるのはやめて、自分を縛っている様々な呪縛を解いて

          解き放たれて。

          卒業とこれからのこと。

          今日でスッキリとミヤネ屋のニュースコーナーを卒業しました。 お世話になった皆様、ご覧いただいた皆様、叱咤激励してくださった皆様、本当にありがとうございました! 最後のニュースは2玉320万円の夕張メロンでした。 完璧に読めて満足のいくトークができたと思う日はついに一日もなく、今日こそ!と思って臨んだのですが… 原稿は無事ひとカミもせずに読めたものの、トークになって花束をいただいた瞬間に舞い上がって頭が真っ白になってしまい、結局カミもして、気の利いたことは何一つ言えませんで

          卒業とこれからのこと。

          憧れの「VERY」と、家族のコトバ。

          初めて夫や家族と一緒に取材を受けました。 雑誌「VERY」3月号の「家族のコトバ」という連載です。 まだ家族になって3ヶ月の夫や義母も一緒に…ということで最初ご依頼をいただいたときはめっちゃ戸惑いましたが、周りの「VERY」読者にヒアリングしたら「すごくいい人気連載だよ!」と口を揃えて言い、上司にも「いいね!」と言っていただいてあっという間に会社の許可がおり、家族もなんとかOKしてくれたので、年始にみんなで取材を受けました。 髪を振り乱して働いてきた私には手に入らな

          憧れの「VERY」と、家族のコトバ。

          「はれのひ」も、雨の日も…大人が面白い未来をつくる。

          成人の日に「はれのひ」が突然営業を中止し、新成人が振袖を着られなかったニュースに、「ハタチの女の子にとってそれがどれだけ大切なことだと思っているんだ!」「もっとできることあったでしょ!どうして!」とものすごーく憤りを感じていた矢先(ミヤネ屋での私の怒りっぷりはかなり怖かったと言われました・・・)に、キングコングの西野さんが更新したブログがFacebookのタイムラインに流れてきました。 「はれのひ」被害に遭われた新成人の皆様へ https://gamp.ameblo.j

          「はれのひ」も、雨の日も…大人が面白い未来をつくる。

          がんって、不幸ですか?

          これまでで最も人生をかけ、今でもとても大切に思っている作品「Cancer Gift がんって、不幸ですか?」の配信が、きょうから始まりました。 8年の時を経て初めて紐解いた2008年の乳がん闘病記録と、妹のように思っているHiroko Yamashitaちゃん、今では素敵なママになっている久志 沙織さんへの取材記録を通じて、生きることや幸せについて考えた約45分間のドキュメンタリー番組です。 おととし日本テレビでNEWS ZEROの特番として放送し、昨年「日本医

          がんって、不幸ですか?