「ごんぎつね」を読んでみる はじめに
はじめに
思い立って40年ぶりに「ごんぎつね」を読んでみた。
新見南吉の代表作で、誰もが一度は小学校で読んだことがあるはず。
僕も読んだはずなのだが、すでに記憶がおぼろげで、物語のあらすじさえもほとんど忘れてしまっていた。
とりあえず読んでみる。物語は長くない。5分もあれば全文読めてしまう。
大人になって読み返した「ごんぎつね」は新鮮で、ごんと兵十(ひょうじゅう)の気持ち、物語の情景が立体的に立ち上がってくるようだった。
しかし、何度も読めば読むほどこれを小学4年生で読むのか(理解できるのか)と半信半疑になってしまった。
それほど難しいテーマであって、これを子どもたちに教える小学校の先生はすごいなあと素直に思う。
ネットで探してみると、じつにいろんな現役の先生がこの物語の学ばせ方、解釈の仕方を紹介しておられる。
それにもまして感心したのは、そこから垣間見える子どもたちの文章を読み取る力であった。
僕が意識せずに読み飛ばしてしまった、ちょっとした機敏もちゃんと子どもはとらえていたりする。(そこに導く先生の努力の賜物なんだろう)
子どもの読解力はあなどれない。
とはいえ、やっぱりそれができない子、苦手な子もいるだろう。
そういう子らのの手伝いをするつもりで、読み解きの手順を書いてみる。
僕は学校や塾の先生ではないし、この手順や読解が正解だというわけでもない。むしろ不十分といっていい。
学校の先生は僕と違う読解をするかもしれない。
もしかしたら読んだ子に「これは違うよ」と言われるかもしれない。
でもそのほうがいい。大事なのは子どもが文章を読んで自分で考えることです。
それでも「ごんぎつね」を初めて読む子、すでに読んで5年生、6年生になっている子にちょっとでも参考になってくれたら嬉しい。
「ごんぎつね」の時代背景は江戸時代末期といわれており、今の子どもたちが物語の舞台情景を想像するのは難しい。(とくに第一章、第二章)
それを助ける便利サイトがあったので紹介します。
ごんぎつねものしり図鑑
http://www.handa-c.ed.jp/nankichi/
というわけで(ここからは子どもに向けて)「ごんぎつね」を読んでみます。
初めて読む人は、最低でも物語を2回全部音読して、次に1回全部もく読してください。かならず全部読んでね!
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