俺みたいになるな!起業した時の大失敗5選
起業・独立した時は何も知らず、勢いでなんとか乗り切りましたが、今思えば、もし知っていたらもっと楽だった、大切なものを失う事もなかった、もっとお金が残っていた。等、沢山の失敗があります。
教えてくれる人がいたらどんなに良かったことか・・・
スタートアップを経験した方とお会いすると、よく同じ経験を話すことがあります。
経営学部とか、MBAとかでは意外と教えてくれないし、社長とはなかなか話さないと思いますので、これから起業される方はぜひご参考ください。
初めに知っていたら、教えていただける方がいたら、どんなに良かったろうと思います!
私の経験の主な5つを簡単に明記します。
もし、いいね数が多ければ、詳細を今後発信したいと思います。
1.友人を誘って独立
私は創業店舗を造るとき、学生時代の友人をさそいました。将来の夢を語り合う親友で、こんな仲間がいたら心強いと思って誘いました。
私がすべて出資していたという事もあり、同列として働くのではなく、私が社長で、社員という形で一緒に働いてくれる事になりました。他にも3名程社員を採用しての船出です。
結論を先に言うと、友人は去っていきました。
経営者として私が未熟であったのが原因です。
初めて起業するわけですから、経験は0。大混乱の船出で、当時の会社はみんながバラバラに動き、統制がとれず、良い結果もでず、ピリピリとした空気が流れていました。
経営者として素人に近く、ミス一つ許せないくらいの職人気質な性格で友人には申し訳ないことをしたと後悔しております。
友人にも一緒に成長しようという覚悟をもってもらうなど、「未熟だけど頑張ろう!」と話しをすべきであったと思います。
よく友人と起業するという声をききますが、かなりの覚悟が必要であると思ってください!失敗している話をよく聞きます!
2.甘い資金繰り計画
飲食業での起業でしたので、日銭が入ってきます。その日銭をあてにして、運転資金をあまり用意しないで起業いたしました。
もちろんあった方がよいのはわかりますが、準備できなかったのです。
はじめから、金融機関から借りる信用はありませんから・・・
でも、いままでお仕事をさせていただいたお店では毎日当たり前のようにお客様がいらして、仕事があり、お金をいただけます。大丈夫だろうと高を括っていました!
ところが、無名の若造が独立したお店です。お客様は中々来てくれません。社員だけでなく、アルバイトも雇っています。
2か月毎月100万円以上の赤字が続き、資金が底をつき始めたころ、12月の宴会シーズンでお店がどこも埋まっていて、仕方なくうちへいらしたお客様へ、お値打ち価格にする代わりに現金でお支払いただくことで、みんなのお給料を出すことができました。
当然私までは回ってこなかったのですが!!
私が給与をしっかりもらえたのは一年後でした!
売上の最低1ヶ月分の運転資金を確保することをお勧めします。目標は3ヶ月!何があるかわかりませんから。
3.甘い上下関係
24歳で独立しましたので、自分の調理技術を補うために、自分よりもキャリアの長い人を雇っていました。板前の序列では当然その人の方が上です。
私はリーダーシップを取るべきと頭ではわかっているものの、その方に接するとき、横の関係のように話していました。
どうしても指示ではなく、相談してから進めたり、お客様の意見を伺うだけでなく、社員の意見をお客様の意見以上に伺うようになってしまっていました。間に挟まれて精神的にも病んでしまい、自律神経失調症になってしまいました・・・
例え技術やキャリアが社員より劣っていても、社員の評価者であって、しっかりと仕事で評価すべきであったのに、社員との距離感、人間関係の取り方を見誤ったのです。
リーダーである自分がしっかりとチームを率いていかないと会社・店舗はまとまりません。一度もチームを率いたことがなかった私には、苦い経験となりました。リーダーシップは理屈ではなく、経験が必要です。
まず勤め先で経験させてもらうことをお勧めします。
4.ルール未整備
私はマニュアルやルールに縛られたお店にはしたくないと思い、あえて作りませんでした。
その方が一人一人縛られず、一番良いと思った良いサービスを提供できると思ったのです。
しかしながら、大失敗に終わります。
ルールがないので、一人一人がやりたい放題、チームワークが取れず、常に私がコントロールしないと、バラバラのチームで、私は一切休みが取れない状況が半年ほど続きました・・・
はじめは必要ないのではなく、はじめからが一番作りやすいはずです。
後から作り始めますが、後からだと、いままで自由にできた反動で束縛感が強くなり、離職につながったりもしますし、ボリュームも多いので、はじめから少しずつあった方が良かったと思います。
良いサービスをするためにはチームワークが必須で、チームワークを醸成するためにはルールが必須だと学びました。
5.孤独になれない
いままでは社員として同僚がいましたし、仲間というと同列か一個上の先輩でした。
それが、社長となったので、当然同列はいません。
経営の相談が出来そうな人はスタートアップの店舗の社員でなかなか採用はできません。
だれにも相談できず、心をゆるして愚痴をいう相手もおらず、つい私は社員と同列のように話すようになっていきました。
結果、社員の私の評価は頼りない社長であったと思いますし、私も10年先をみすえた経営者としての判断ではなく、もっと短期的な結果を重視した判断をしていたように思います。
どんどん自分が社長として成長するなかで、結果として創業時の社員は全員やめてしまいました。昔の社長は良く話を聞いてくれたし、距離も近かったが、今は変わってしまった・・・なんて言われました。
本当は会社の為社員の為、社長としての情報収集や、お客様のニーズを調査したり、増えた社員の教育にあたっていたわけですが・・・
簡単ではありますが、5選です!
経営は山あり谷あり!楽しい事もありますが、苦労はスタートアップ以降もずっとです!覚悟を持って起業してください!
苦い経験をしましたが、全て改善して、会社、私は、とても頑丈であります。
知らなかったから思いきれた部分ももちろんありますし、そのおかげで成功できた点もあります。
この5選を振り返ってみると、なんと4つが人に関する事・・・人を雇うのは大変なんだと思われたと思います。
ただ、仲間がいたからこそ、ここまでこれたという自負もあります。アフリカのことわざで「早く行きたければ、一人で行け、遠くまで行きたければ、みんなで行け」ということわざがあります。
会社を造ることは人材を育成する事でもあると思います。
みんなで力を合わせて、一人では成し得ない事にチャレンジしていく事が醍醐味ではないでしょうか!
今は創業当時から比べるとかなり大きな目標にチャレンジしようとしています。
IPO、海外出店、いろいろ頑張ります!
私はやりがいがあるこの社長という仕事が大好きです!
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