主よ赦し給え
今年はもうカメラは買うまい、と心に決めて僅か3ヶ月とちょっと。
我が家に新しい子がやってきました。
1988年に発売されたNikonのフラッグシップ機、Nikon F4です。
35mmフィルム機に限らず、フラッグシップ機を手に入れるのはF4が初めてで、近いものとしてはデジタルのNikon Dfと、フィルムのCanon EOS7くらいです。後は全部普及機というくくりになります。
以前から気になってはいたんですが、Nikon Dfを手に入れて以来
「やっぱり物理ダイヤルでの操作って良いよね」
と思うようになり、加えてDfと同じくFマウントのレンズをほぼ全部使える、というある意味「Nikon最強のフィルムカメラ」とも言える対応力。
あと操作系が洗練されてないという評判も耳にしましたが、正直なところ、
『何言ってンだ手前ェそれが良いンじゃねェかよ』
と思うようになりました。
で、その洗練されていないという評判のF4を使って早速撮ってきました。
こちらの2枚は、Sigma105mmマクロとArista Edu Ultra200の組み合わせ。
そして後の2枚はTamron 28-300mmズーム F3.5とILFORD FP4の組み合わせ。
「遅い」と評価されているオートフォーカスですが、普段マニュアルフォーカスのレンズばっかり使っている身からすれば、
「自動でフォーカスが、高精度で合うならそれだけでも御の字」
といったところでしたので、僕の評価はアテにならないと思います。
もちろん、桜のように群生するように咲く花の場合は、ピントがあっち行ったりこっち行ったりしますので、なかなか合わないです。
ただ、背景とのコントラストが高かったり、一つだけ「これ」というのがわかりやすい被写体の場合には、かなりの速度でサクっとピントが合います。
今回我が家に来たF4は、F4sと同じく拡張バッテリーグリップが着いていて、縦構図で撮る際にも非常に楽なタイプです。
ピントの精度も高く、安心してオートフォーカス任せで撮る事も出来ます。
本体重量も結構重く、恐らく1kg超えの重さになりますが、普段Mamiya RB67とかC3とかを使い慣れてる身からすると、重いカメラの分類にギリ入るか入らないかくらいです。
むしろRB67同様、重さのお陰で手ブレしないで済むのがありがたいくらい。
このF4を持った後にOlympus E-P5とか持つと、もうE-P5がおもちゃに思えるくらい軽く感じます。
軽いプレビュー鳴きが認められたんですが、さいわい絞り動作にはさほどの影響はないようです。
ミドルクラスのフィルムカメラがドンドコ高値になっている中、意外とフラッグシップ機は極端な値上がりはしていないようです。
結構お買い得な価格で手に入れることが出来ました。
調子も良い個体なようですし、フィルムカメラのレギュラー入確定です。
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