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「抗う」
雨に、風に、波に、圧力に、過去に、運命に、感情に、本能に、権力に、組織に、家族に、常識に、世間に、病菌に……。
何に立ち向かっているのか、誰に歯向かっているのか、何に縛られているのか、不自由なのか、自由になれないのか、声にならない叫び声。
本当の自由を手に入れるなど幻想でしかないと、腹の底で冷笑する鬼を飼い、自由の影に潜む不自由さを嘆き、行動することを躊躇う。伸ばした触手の先には、おまえの手首を捩じ上げようとする奴かもしれないのに、安易にすがろうとしてはいないか。
闇を射貫く智慧の眼で道を照らせ。
闘うのは目の前に立ちはだかる事象ではなく、おまえ自身なのだ。自分の弱さと強さを、生と死の狭間で秤にかけられているとも知らずに……。
抗え。
その身を縛ろうとするもの全てに立ち向かえ。
己の生き様を誇りに思える道を選べ。
作品:松井 浩一
karuná12「不在の場から Ⅳ」より
詩 :実冬
5/4から開催予定の松井浩一氏の展覧会は延期になりましたが、松井氏の作品からインスピレーションと、私の根底にある反骨精神をもって書き上げました詩を、このご時世だからこそ、皆さんにご覧頂きたい思いから投稿いたしました。
抗いながらも生き抜いていきましょう。
皆で一丸となり乗り越えることで、必ずコロナは終息すると信じています。
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