【おうちごはん】圧倒的エースのパワーに監督も驚き!チーム晩ごはん
新しいメンバー編成の予感はしていた
週末に、すき焼きを食べた。
※念のため断っておくと、これは日常的なことではない。会社のイベントのクイズ大会で、幸運にも私が黒毛和牛の詰め合わせセットを当てたからである。
私は恋人と近所のスーパーで具材を調達しながら、牛脂を手に取った。
果たして、二人前には牛脂が何個必要なのかがわからず、なんとなく3個もらってしまった。
せっかく美味しいお肉を用意できているので、足りないのは困る。それに、もし余っても「牛脂で炒めたチャーハンを作ることができる!」とあざとい考えが思い浮かんだ。やがて「もし余っても」が「余ったらいいな」に意識が変わっていることにも、気づかないふりをしていた。
そしてその計画はうまくいった。つまり、牛脂は余ったのだ。
よし、完全にチームメンバーは揃った。
チーム「牛脂で炒めたチャーハン」
ネットで「牛脂 チャーハン」と検索すると、いくつかレシピが出てくる。
やはり牛脂もチャーハンの定番メンバーの一人(一つ)なのか。
牛脂の効果を存分に感じたいため、具材はシンプルにいこう。
・長ネギ
こちらも、すき焼き用に多めに買っておいたものが残っている。我ながらナイス。
・にんにく
・卵
彼らはいつでもすぐ出場できるように、常に待機してくれている。
なんてシンプルなメンバーだろう。
レシピは、これまでにもお世話になっている「だれウマ」さんのものを拝借。
完成、実食
このメニュー、メンバーはかなりシンプルだが、丁寧に扱う必要がある。
にんにくと長ネギは弱火でじっくり、色が軽くつくまで炒めるのだが、これが意外と時間がかかる。しかし、ほったらかしにして炒めすぎると、にんにくの主張が激しくなりチャーハン全体に悪い影響が出てしまうので、要注意だ。
チーム「チャーハン」作りにおいては、チームワークが重要なのだ。
実は、写真を見ると違和感たっぷりだと思うのだが、上に納豆をかけた。
お腹が空いていたのでチャーハンにボリュームを足したくなり、最近納豆チャーハンを作ることにもはまっているため、この日も納豆パックを開けた。しかし「牛脂チャーハン本来の美味しさをまずは味わいたい!」という思いが勝り、とはいえそのときにはすでに納豆はかき混ぜられていて、十分ウォーミングアップは済んでいた。
迷った挙句、チャーハンに混ぜることはせず、上にトッピングすることにしたのだ。
それから、私の中でのチーム「チャーハン」の定番、焼き海苔も忘れずに。
元のレシピからはだいぶ離れてしまった気もするが、ベースは整っているので問題ないだろう。
海苔は、やはり上顎につくが仕方がない。うまくチャーハンや納豆に絡ませ、なじませていく。
トッピングの納豆とチャーハンを一緒にすくって食べる。納豆は、チャーハンとして食べるなら、ご飯と一緒に炒めるほうがその魅力を発揮できるな、と実感。
それでも今回は、チャーハンと混ぜるのは躊躇ってしまった。あまりにもチャーハンが完成しているからだ。
まず、にんにくや長ネギの主張はあまり感じないが、おそらくいるのといないのとでは、だいぶ味わいも変わってくるだろう。弱火でじっくり育てたおかげで、縁の下の力持ち的な存在になっている。
そして今回の注目メンバー、牛脂。なんと、肉がまったく入っていないのに、大げさではなく肉の風味が伝わってくる。だって、脂だよ…?こんなに感じるものなの!?と、食べながら驚きを隠せなかった。
いや、よく考えると、オリーブオイルもごま油も、だいぶキャラが濃いな。料理の味を左右するのは、調味料の存在が大きいとばかり思っていたが、脂のことも大切にしなければ、と学ぶ。
そもそもチャーハンというのは、時間をかけてじっくり食べるものではないと思うのだが、今回はついつい一口ひとくち味わってしまう。あっという間に平らげてしまった。
そして、完食後。
なんだ、この余韻は。
チャーハンはとっくに胃におさまっていったのに、口の中にはまだ肉の甘みが残っている。これはもしや…!
そう、すき焼きを食べたときのあの肉の甘み。あれは牛脂のおかげもあったのか。舌の感覚は庶民である私には、もしかして肉いらずでも満足できちゃう!?節約にもダイエットにもなるのか。いやいや、肉は肉で大好きなので、今後も手放しませんよ。
そんなわけで、今回のチーム「チャーハン」には新星が現れ面白い展開となった。今後もすき焼きを作る機会がもしあれば、牛脂をぜひ少し多めに招待したい。
お世話になっているマッチョさん
ちなみに、だれウマさんのレシピは、意外にもけっこう使える(なんて失礼な言い方だ)。
見かけた当初は、マッチョな人が作っているということで、味付けはがっつりでボリュームもたっぷりか、もしくはタンパク質ばかり気にするレシピか…なんて想像していたのだ。
もちろん、そのようなレシピも紹介されているのだろうけど、実際には普段使いできる身近なレシピが多い。「だれウマ」というのは「誰でも上手く、そして美味く」という意味が込められていることに、最初から気づけば良かった…
これまで何度かレシピを参考にしながら作ったのが「和風ぺぺたま」だ。ペペロンチーノとカルボナーラが混ざったような料理。シンプルなカルボナーラは飽きたかも、と思ったときに出会ったレシピで、これも家にあるメンバーでチームを作ることができるので、ぜひ作ってみてほしい。
最後に…
サムネに惹かれてこの記事を開いてくれた方、騙したようですみません。ちゃんとすき焼きも写真通り堪能しておりますので、お許しを。