【食いしんぼうレポート】おやつのようなお昼ごはんで、秋を楽しむ。
※こちらは10月に訪れたお店のお話のため、紹介したメニューは現在販売されていない可能性があります。ご了承ください。
秋は、罪だ。
秋、一番好きな季節が到来。
食欲の秋という言葉に甘えて、ついこの時期は何を食べても許されると思い込んでいる。
いや、食欲の秋という言葉を利用して、誘惑してくるお店も多いのだ(乗せられるほうが悪い)。
芋栗かぼちゃという三大巨頭が猛烈にアピールをしてくるこの季節は、油断しないと財布は痩せる一方、お腹はまんまるになっていくのである。
まぁ、新米も秋刀魚も、先に述べた御三家のスイーツも、この季節にしか味わえないし、今を楽しまなきゃ!と言い聞かせる始末。秋、おそるべし。
ところで、私は今年ここ数年の中でもだいぶ自分なりにはアクティブになっている。週末に終日引きこもり、気づいたらYouTubeを流しながら数独をして日が暮れた、なんてことがだいぶ減った。
気温も少しは過ごしやすくなってきたということで、ネタ探しも含めて秋の味覚を味わえるカフェを探しに出た。
伸びるクロワッサン?
この日は、横浜へ。新高島駅を出ると、開けた大通りがある。誤解を恐れずに言うと「きれいなほうの横浜」だ。Zepp Yokohamaがあるあたり、カフェ「R Baker」に向かう。
こちらはチェーン店だが、米粉を使ったパンを作っているということで、米粉好きの血が騒ぐ。
店に入ると、木を基調にした家具に緑も多くあたたかで、それでいてちょっと都会的な空間が広がる。広々というよりは奥に長い間取りだが、天井が高いので息苦しさは少ない。
席は比較的多く、中には、ロープで吊り下げられたブランコのような見た目の椅子も。
ガラス張りの壁に沿って、小上がりのような席も並んでいる。色とりどりのクッションが置いてあり、リラックスできそう。電車の車窓を眺めるみたいな気持ちになれるかもしれない。
入店時刻は11時過ぎだが、作業をする人や早めのお昼ごはんらしき家族連れもいた。まだ空いている。
店に入ってすぐのところにパンが並んでいて、選んでから会計へ進む。
さて、どれにしよう…
米粉のパンを食べに来たのだが、それらしきものが見つからない。
簡単な説明書きが添えられているが、米粉という単語がないのだ。あれ、米粉のパンは、店舗によりけりなのかしら。※
パン売り場の前でうだうだしていると迷惑がられるので、急いで選ぶことに。
せっかくなので、米粉という文字を唯一発見したクロワッサンにしようか…
と思ったときに、ふと発見。
「秋ののびーるクロワッサン」
伸びるクロワッサンとはなんぞや。しかも秋の味覚で攻めてくるなんて、食べるしかない。ということで、かぼちゃを選択。
普段なら、パンを二つ購入するのであれば、片方は甘くない系にしたいところ。カレーパンやソーセージが挟まっているパンもあり、かなり迷ってしまった。
いや、今日は秋の味覚を堪能する日なのだ。と無駄なストイックさを発揮し、もう一つにはさつまいもとチーズのパンが選ばれた。
さつまいものパンは、チーズ入りだしちょっと生地がしっかりとしているので、温めたほうが食べやすいだろう。店内に設置してある、そこそこ年季の入ったアラジンのトースターに投入する。
かぼちゃのクロワッサンは、上のペーストがどろどろになるのを懸念し、温めず。
秋をいただきます
まずはさつまいもとチーズのパンから。
黒ゴマがプチプチと良い食感。こぼれ落ちていくのは気にしない。
さつまいもは柔らかくてホクっとしているが、角切りの粒が小さいからか、口の中の水分を持っていかれるほどではない。そして甘さは控えめなので、食事系寄りのパンのようだ。
チーズは思ったより伸びるタイプではなかったが、味の主張が激しくないので、ほどよい塩味がバランスを保っている。チーズ好きとしては、もう少し濃い味のチーズでも美味しいかな、とも思う。
生地がしっかりとしたパンは食べ応えがあり、お昼ごはんにはぴったりだった。
続いて、かぼちゃのクロワッサン。見るからに甘そうでわくわくする。
手でちぎるのは難しそうなので、つけてくれたナイフを入れる。ちょっと切りづらい。たしかに、クロワッサンというのは表面はサクサクしているが、バターをふんだんに使っているため、中はしっとりしているから、素直に切れてはくれないのを思い出す。
なんとか切って一口食べてみると、なるほど、こちらも温めたほうが柔らかく美味しく味わえそうだ。シナモンロールとデニッシュの間のようなイメージか。一口食べてしまったのでちょっとマナー違反かな?と思いつつも、そ~っとトースターへ連れていく。
上のかぼちゃペーストが流れてしまわないよう、トースターをじーっと眺めながらちょうどよいタイミングを狙う。周りの人からしたら、ちょっと真剣すぎるまなざし。
温めてから食べると、甘さが際立つ。
上に載っているキャラメルナッツのカリカリと、キャラメルの苦みが素敵。
それでも、ふわふわというよりは引きが良い食感というか…
ハッ、もしやこれが噂の「伸びるクロワッサン」なのか!?
流石にチーズのようにびよーんとはしないが、確かに伸びている。
上のかぼちゃペーストを味わいすぎたせいか、「クロワッサンらしさ」を感じることはあまりできなかった。やはりデニッシュというほうが近い気もする。もちもちとしていて、こちらも満足感があった。
しかし、これはどうやって食べるのが正解なのだろう…?温めてふんわりさせてから、ナイフで切って食べるのがいいのかな。それとも豪快にかじってしまうか。
ちなみに、上に載せた写真の通り、隣には栗と芋バージョンもあった。この日は、もう一つのパンで芋要素はクリアしているので、残るは栗だな。待っててね、栗。
おまけ:飲み物選びは慎重に
こうして秋たっぷりなお昼ごはんとなったが、今回のちょっとした失敗は、飲み物。あたたかい抹茶ラテを選んだのだが、甘いタイプだった。
抹茶ラテは好きでよく頼むが、お店によって無糖か砂糖入りか違うから、意外とチャレンジなメニューなのだ。これが甘さ控えめか無糖タイプだったら、パンと合わせてもっと完成されていたなぁ~とちょっと悔やむ。
というわけで、甘々なお昼ごはんタイムでした。ごちそうさまでした!
※お店の人に、米粉のパンはどれですか…?と尋ねてみたところ、必ずしも米粉100%ではなく、米粉のパンのような食感になるよう、米粉と小麦粉を混ぜ、作り方に工夫をしているというような説明をもらった。もし気になる方は、ご参考までに。