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ちょっとしたひとことで


とある休日の午後、軽い用事があって隣駅まで出かけたので、その帰りにミフィ男と自分のおやつを買っていくことにした。

二人の休日おやつタイムには、コンビニ3店舗を回って気になる新作スイーツを選ぶことが多かったが、今日はせっかくおでかけしているので、コンビニはお預けしよう。
目的地は、たい焼き屋さん!

この辺りに引っ越してきて以来、何度かお店の前を通り過ぎるたびに、いつも行列ができていて印象に残っていた。
なんてことなさそうな、普通のチェーン店らしきたい焼き屋さんなのに(失礼)、みんななんだかんだ言ってたい焼きが好きなんだなぁ〜なんて偉そうに思いつつ、生粋のあんこ好きの血が騒いでいたことも事実。私もその行列に加わった。それだけでわくわくスタート。

よくあるテイクアウトのみの店構えで、ガラス張りの壁越しに、たくさんの鯛たちが身をパンパンにしてできあがっていくのが見える。
ずっと見ていられる光景だ。無意識に、自分が幼い頃の心になっているのが感じられる。

そうこうしているうちに、ようやく私の番がきた。
私はかなり優柔不断のため、注文にちんたらしていたら後ろの人にも迷惑だ!と、列に並び始めたときから真剣にメニューを考えていた。
ときおり、お目当てがなくなりそうになって焦ったけれど、鯛は釣られていくと同時にたくさん生まれてもいたので、心配はご無用。

落ち着いて、クロワッサンたい焼きの季節限定メニューを2匹注文する。
ちょっとお高めだけど、洋菓子が好きなミフィ男は喜んでくれそう。

で、ここが今回の本題。
レジ担当の、おそらくバイトの女の子。
支払いを終えて、あたたかい鯛を私に渡しながら、最後にひとこと。

美味しく召し上がれますように!

えぇ〜!

ありがとうございましたぁ、ではなく。不意打ちの言葉。
こちらも自然と笑顔になり、つい「いただきます♪」と反応したくなる。
そしてなぜか少しだけ涙が出そうになった、歳をとったのだろうか…

ほんのさりげないひとことでも、相手の心に伝わるものがあるなと、近所のたい焼き屋さんから学べた日だった。

ちなみにたい焼きは、もちろん味も申し分ない!

つやつやひょっこりはん

私用に選んだ安納いも餡は、ごま塩のしょっぱさが効いていて生地もパリパリ。
ザ・たい焼きではないけれど、大満足!
今度はミフィ男と並ぼう。

ミフィ子🐰

【ミフィ子の寝言🐰】
前振りが長すぎるのが、私の文章の悪い癖。
ここまで詳しく書かないと意味が伝わらないかな?と気になっていろいろと付け加えてしまうのだ。
簡潔に読めて、意図も伝わる文章が書けるようになりたいなぁ。

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