秋は実りの季節です。食欲の秋でもあります。そんな訳で、秋には、食べ物の絵本、とりわけ、秋に収穫される果物やおいも、寒い時に嬉しいほかほかのスープやパン・・・などの絵本を紹介してきました。
今回は「食べ物」の絵本でもちょっと趣を変え、「誰かが手間暇かけて用意してくれたこと」へと思いを馳せるような絵本を選びました。
「いただきます」という言葉は、食べ物の命を頂くことへの感謝の言葉ですが、同時に、その1つ1つの命を、育てて届けてくださっている方たちに対しての感謝の想いもこもっていますね。
家族のための食事だけではなく、もっとたくさんの人に喜んでもらう食事もあります。秋まつり、という、きっと収穫を感謝するおまつりの日の、みんなが楽しみにしている〈おいなりさん〉のお話です。
そして、食べることや、調理することは、文化や技術とも関わりが深いのです。時代の変化によって、食べることや調理することがどんな風に変わってきたのか・・・驚きと発見が一杯の1冊をご紹介します。
そして、今月の企画テーマは、この絵本を紹介したかったから・・・と言っても過言ではないくらい、ぜひぜひ大勢の方に知って頂きたい絵本を最後にご紹介します。
いかがでしたか。
食べ物がここまでやってきた道のり、そして、そこに関わってくれた人たちに思いを馳せると、食べ物への感謝の気持ちが一層深くなるような気がします。
感謝して、「いただきます」。