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評価ってなんだ?

もうすぐ3月も終わりですね。

私が働く組織は、3月が会計年度末で経理処理などは先延ばしできず、3月末は業務が集中する。
せわしなくて、新年を迎える前、師走にいろいろやり残してきたことを片付けている感じにも似ている。

私は、3月末までにやるべき急ぎの仕事はひとまず終えられそうだけど、周りがバタバタなので、それが伝染して落ち着かない。あと少しだー。

そんな折、待っていたお知らせが届いた。
2月頃から評価士養成講座を受けていて、講座終了後に試験を受けたのだが、「評価士」認定試験に合格した。


評価士って?

評価士については、以下のとおり定義されている。

「評価士」の資格を持つ者は、プログラム評価の基礎を理解し、外部リソース(専門家等)などの助力を得ながら、プログラム評価に取り組むことができる者であり、評価のさまざまな場面において適切な評価設問及びその設問に答えるために必要な作業を設定することができる者

日本評価学会


評価って?

評価って、成績や人事評価など、ネガティブな印象があるかもしれない。
でも、評価は、「事実から物事の価値を明らかにすること」であり、「物事の内在的価値、値打ち、意義を明らかにすること」と教わった。
価値を見だす作業、価値をフィードバックして事業等の改善につなげる作業でもあって、成果を測るだけではない。


プログラム評価って?

世の中にはいろいろなプログラム・プロジェクトと言われる取り組みがあるが、私が学んだ「プログラム評価」では、以下の評価の5階層でプログラムを評価する。

①ニーズ評価(プログラムのニーズや対象は妥当か?)
②セオリー評価(プログラムの設計はニーズを満たすために妥当か?)
③プロセス評価(プログラムは意図したとおりに実施されたか?)
④インパクト評価(プログラムの成果はあがったか?)
⑤効率性評価(プログラムにかかる費用等は妥当か?)

「これいいかも!」と思ってやっている事業等について、その目標達成までの過程を「ロジックモデル」で可視化し、そのやり方や効果等を分析する、プログラムの改善への支援を行う評価について学んでみたいと思ったのが受講のきっかけ。

ずいぶん前にプロジェクトの事業評価をして、そのときおもしろいなと思ったこともある。

プロジェクトの価値を客観的な視点から明らかにして、必要があればその土台を仕立て直すようなアドバイスを行う前向きな評価、興味しかない。


コーチングとの関係

「ロジックモデル」というプロジェクトの構造を可視化したものを使いながら、これを関係者の共通言語・土台として、深い理解を追究し、次のアクションにつなげていくような問いかけを行うという評価の作業、まさにコーチングに通じるところがあると思った!

体系的に事業を可視化したい個人、小さなグループ向けなどに「ロジックモデル」作成をコーチング的にお手伝いすることもできるなと思った。
または、ロジックモデルを使いながらのコーチングとか。。


おまけ

プロジェクト介入後の成果については、インパクト評価や効率性評価を行うが、統計手法を用いる定量評価は、数学があまり得意でない私には少し難しい。でも、「ロジックモデル」を付箋を使いながら関係者で検討するワークショップのファシリテーションを行ったり、インタビューを行うなどの定性評価はおもしろそう。
特に、これおもしろそう!と思ったのが「プロジェクト・エスノグラフィー」。人類学のフィールド調査の記録手法であるエスノグラフィー(民族誌)を用いて、プロジェクトの実施プロセスを記録する手法のこと。
例えば、プロジェクトの関係者からウラ話や苦労工夫をインタビューしたりして、事業のインパクトを様々なエピソードから浮彫りにするようなこと、プロジェクトXっぽくて、やってみたい!と思った。

人間がやる活動なら、そこに数値化できない葛藤、喜びなどの感情変化があったはず。それがプロジェクト実施の裏側でどう作用したのか話をきいてまとめる、こんな評価ができたらいいなと思った。

今日はかための話になってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました♬

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