
【読書日記】📙「お探し物は図書室まで」著:青山美智子
【あらすじ】
「お探し物は、本ですか?
仕事ですか?
人生ですか?」
町の小さな図書室に、
人に安堵感を与えてくれる
身体が大きくて、真っ白な
不思議な司書さんがいる。
訪れた人、ひとりひとりに合った
ぴったりの本のセレクトといっしょに
悩んでいることへのヒントに繋がるような
羊毛フェルトの付録をプレゼントしてくれる。
自分が「ほんとに探しているもの」に
気がつき、明日への活力と希望が
満ちていく物語。

【感想】
青山さんの作品の中で一番好きかもしれない。
読後感は、満ちたりた明るく優しい気持ちに
なれる。
5話収録されていて、
各々に悩んでいる人物たちが、
自分で大事なことに気づいていく過程は
自分のことのようにも思え、応援も
したくなり、読み進めるのが
すごく面白かった。
司書さんからもらう付録と過程が
どう関連していくのかといった点も
毎話、わくわくした。
そして、最後には毎回、学びがぽんと
でてくるので、すごく、ためにもなる。
みんなそれぞれに悩んでいることは
もちろん違うけれど、
一生懸命に生きていれば
誰かからもらった優しさや繋がりから、
大切にするべきことに
ちゃんと気づいて、進んでいける。
こんなふうに優しい気づきやつながりが
現実の世界でも、あちこちに
転がっているのかな
と思えて、明日を生きる気持ちが
明るくなった。
誠実でまっすぐな思いでいることを
後押ししてくれるような、
読み手にとっての大切ななにかも
みつかる大好きな一冊です。