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意外と知られていない肩こりの原因
ウーパーの事ばかり書いていたので、今回はちょっとお休みして整体師らしい事を書きたいと思います。
肩こりといえば、長時間のデスクワークや運動不足、姿勢の悪さが原因と思われがちで、整形外科やマッサージ、整体などに行くと良くそのように言われると思います。
それはもちろん、ほとんどは正しいのですが、実はそれ以外にも見逃しがちな要因が潜んでいます。
日常の些細な習慣が肩の負担につながる可能性もあるため、ぜひ参考にしてみてください。
眼精疲労
この疲れはメジャーと言っていいかもしれません。
現代では、パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ることが避けられず、目の酷使は大きな問題になっています。
画面を凝視していると、無意識のうちに首や肩が前傾しやすくなり、その姿勢が固まることで肩こりの原因になります。
背中・肩・首に負担がかかる姿勢なのは、想像に難くないでしょう。
ここまでは多くの人が気づいていると思いますが、意外と見落とされがちなのが「目そのものの疲れ」です。
目の筋肉が疲労すると、眼球を支える周辺の筋肉も硬直し、その結果、肩や首にも余計な負担がかかります。
さらに、目の周辺の血流が悪くなると、肩こりの原因となる老廃物の排出も滞りやすくなってしまうのです。
その結果をわかりやすく言うと、
目が疲れて見えづらくなる
目を凝らして見ようとする
そのために背中・肩・首が協力し、余計な負担がかかる
負担が肩に蓄積し、結果として肩こりにつながる
…という流れですね。
対処法の一つとして、目の疲れを起こさないためのアドバイスを。
定期的に「20-20-20ルール」(20分ごとに20秒間、20メートル離れた場所を見る)を実践することで、目のリフレッシュとともに、自然と姿勢も整えられるかもしれません。
あともう一つ、眼精疲労に繋がる原因が視力の低下です。
これは実際にあったことなのですが、定期的にご来院いただいていた方が、肩こりに悩んでいました。
「整体を受けると何日かは調子が良いんだけど、また肩がこり始める。アドバイスしてもらったストレッチとかもやっているし、身体を冷やさないように気を付けているんだけどなあ・・・」と。
その方はメガネをしていたので、ひょっとしてと思って視力検査をしてみることをお勧めしたんです。
そしたらやはりメガネの度数が合ってなかったらしく、新しく作りました。
それから肩こりがだいぶ楽になり、整体の効果の持続も実感していただけるようになりました。
目が疲れやすい、肩こりが感じやすいと思ったら、視力を疑ってみてはどうでしょうか。
歯の食いしばり・噛み合わせ
ストレスを感じると、無意識のうちに歯を食いしばる方は少なくありません。
実はこの歯の緊張が、顔だけでなく首や肩の筋肉にも影響を及ぼします。
噛み合わせが悪いと、噛む力が左右非対称になり、そのアンバランスが筋肉に負担をかけ、肩こりへと繋がるケースもあります。
特に夜間、寝ている間に歯ぎしりをしていると、顎や首周りの筋肉が慢性的に緊張状態となり、翌日の肩こりとして現れることも。
意識的にリラックスする習慣や、場合によっては歯科医院での噛み合わせチェック、マウスピースの使用など、対策を講じることで改善が期待できるでしょう。
実は私も若い頃から歯ぎしりをする方で、寝ている間が酷いみたいです。
自分の歯ぎしりの音で起きたこともあります。
なかなかコントロールが難しいですが、歯医者さんで自分に合ったマウスピースを作ってもらって使用する。
そして大事なことがストレスを溜めないようにする習慣ですね。
これで大分軽減できました。
呼吸が浅い
忙しい日常の中で、深い呼吸を忘れてしまうことはありませんか?
浅い呼吸は、胸や肩周りの筋肉に無意識のうちに緊張をもたらします。
深呼吸ができれば、横隔膜がしっかり動き、全身に十分な酸素が行き渡りますが、浅い呼吸では血流が悪くなり、肩こりや首のこりが引き起こされやすくなります。
リラックスする時間を意識的に設け、深くゆっくりと呼吸する習慣を身につけることで、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。
例えば、就寝前や休憩中に、静かな環境で呼吸に集中することで、心身のバランスが整い、肩こりの軽減につながるかもしれません。
瞑想良いですよ!オススメします。
腸の不調
一見、肩こりと関係が薄そうな腸の健康ですが、近年の研究で腸内環境と全身の炎症状態、ひいては筋肉の緊張や痛みとの関連性が注目されています。
腸内フローラのバランスが崩れると、体内に炎症が広がりやすくなり、その影響が肩や首の筋肉にも及ぶ可能性があります。
また、腸の不調は自律神経の乱れを引き起こし、結果として筋肉の緊張を招くことも。
毎日の食生活に気を付け、発酵食品や食物繊維を意識的に摂取することで、腸内環境を整え、肩こりの改善につながる場合もあります。
もちろん、腸の健康と肩こりの関係は個人差も大きいので、体調に合わせたアプローチが大切です。
「腸内相関」について勉強していますが、今のところ私が理解できるのが、腸内の状態が体全体の健康と直結しているという「体内の連携プレー」と考えると分かりやすいかもしれませんね。
今さらですが、腸内環境を整える習慣を書きます。
1. 発酵食品を摂る
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品には、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。
2. 食物繊維をしっかり摂る
野菜、果物、海藻、オートミールなどに含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになります。
3. 水をこまめに飲む
腸の動きを良くするために、水分補給は大事。特に朝コップ1杯の水を飲むと、腸が刺激されて動きやすくなります。
1日2ℓ飲むのを目標としましょう。
4. よく噛んで食べる
消化を助け、腸への負担を減らします。1口30回を目安にすると◎。
5. 生活リズムを整える
睡眠不足やストレスは腸内環境に悪影響。毎日同じ時間に寝て、適度にリラックスする時間を持つのが大事。
6. 軽い運動をする
ウォーキングやストレッチをすることで、腸の動きが活発になります。
まとめ
肩こりは一つの原因だけでなく、複数の要因が絡み合って現れる複雑な現象です。
目の酷使や歯の食いしばり、浅い呼吸、腸内環境の乱れといった、普段意識しにくい習慣や体の状態が、意外にも肩こりの引き金となることがあります。
自分の生活スタイルを見直し、小さな改善を積み重ねることで、肩こりの根本的な解消につながるかもしれません。
笑い飛ばしながらも、ちょっとした工夫で「肩すっきり生活」を目指してみてはいかがでしょうか?