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過去の生き様。
散々だった過去を、永遠に捨てれない僕は。
いつまで経っても死にきれないし、生ききることもできない。
無様だと、僕が僕に言えば惨めになるだけで。
この数年間、たったの数年間。
僕はいくつもの感情を、人を、愛を…
数え切れない程の仕合わせを手放してしまった。
「君は今を生きている。過去なんて忘れろ。」
僕はこの言葉の意味がわからない。
わからない…フリをしている。
わからなければ、許されると思っている。
過去の僕を少し覗いてみよう。
毎日、毎日。変わらない数の薬。減ることなんかなくて、病院に通えば通うほど薬の種類、量が増えるだけで。
苦しかったよね、死にたかったよね。
でも誰も、許してはくれなかった。
誰かが言った、「仮病」という言葉。
誰かが言った、「サボり」という言葉。
僕は一生この言葉を忘れることは出来ない。
ただ、君だけは僕の傍に居てくれた。
唯一の救いだった君も、また、忘れることは出来ない。
薬、薬、薬、。
僕は縛られていた。嗚呼、確かに貴方が言った言葉は正しかったかもね。僕は中毒になっていたのかもしれない。けど、それは副作用で。依存してしまう、大抵の人が依存してしまう薬だった。
大嫌いだ。僕の人生を汚した人は、本当に憎い。
いや、それは間違いなのかもしれない。
僕は僕が嫌いだ。大嫌いだ。憎い、憎くて仕方がない。
僕が僕を殺せばいい。
僕が僕を消せばいい。
今の僕は…、今の僕はどうだ。
何一つ変わっていない。
変わったのは、君が傍にいないだけ。
今の生き様、過去の生き様、。
全て僕には汚れて見える。
いつになったら、僕の人生は綺麗に見えるの。
この薬が、この感情が。
無くなるまでは、許されないね、。
哀しいなって、淋しいなって言っても。
過去を生き続ける僕の声は、今を生きる人達には
聞こえないか…。