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濃厚接触者には『特別訪問看護指示書』で乗り切る
おはようございます!
〜濃厚接触者には『特別訪問看護指示書』で乗り切る〜
新型コロナウイルスは第4波を迎えています。
僕はウイルスの研究者でも何でもないので変異株がどうとか下手なことは言えませんが、陽性者の数が増えれば業務に影響がでてくることは確かです。
ここでもう一度、陽性者、濃厚接触者の対応について整理しておきましょう。
最近見た資料の中で一番わかりやすいのは
COVID-19在宅医療・介護現場支援プロジェクト(COVID19hc.info)の資料です。
ケアマネの方であれば、一度目を通すことをお勧めします。
(今回の投稿より原本を見た方がわかりやすい。貼り付けれなかったので検索でお願いします!)
まず感染を疑われた利用者さんを分類すると
①陰性、濃厚接触者ではない
②陰性、濃厚接触者である
③陽性
の3つに分けられます。
①の場合は標準予防策を行い、サービスの変更などの必要はありません。
③の場合、即入院です。
(例外はあるかも知れませんが、重症化しやすい要支援者、要介護者は原則入院。)
調整が必要になるのは②ですよね。
資料では②の場合、2週間は感染者相当の対応を行い、防護具の着用、ケアプランの最小化が望ましいとされています。
ケアプランの最小化とは、
・掃除、入浴など生命に影響のないサービスの中止
・対人接触の伴わないサービスへの代替(調理→配食サービス)
・電話を優先した状況確認やサービス提供時間の短縮
などです。(資料を参考に!)
ただし、一概にサービスを中止するのではなく、サービス事業所と相談しながら決めていくことになると思います。
しかし、ケアマネとしては、現場の支援者を感染から守ることも大事な支援の方向性であるため、配食サービスなどへの切り替えやサービスの頻度を減らす提案は必ずするべきだと思います。
それでも利用者さんやご家族が『なんで来てくれないんですか?』と訴えがあるようであれば、保健所、地域包括支援センター、市役所などと一緒に対応すべきです。
ケアマネの個人的な考えではなく、行政と一緒にこの資料などを使って、“医療や介護の業界全体がケアプラン最小化の方向性で動いている”ということをアピールするのがいいでしょう。
また、この資料では、『新型コロナウイルス感染症(疑い)と明記した特別訪問看護指示書を受ける』ことも記載されています。
この発想すごいですよね。
濃厚接触者と判断された利用者さんに対して、2週間はケアプランを最小化して、14日間の特別訪問看護指示書の交付を受ける。
資料には具体的に、
『感染防護具の着脱に明るい訪問介護職員等を確保できない場合に、訪問看護ステーションに相談して訪問看護を検討する』
と記載されています。
感染防護具の着脱に明るい介護職員なんていないので、隔離期間の2週間の乗り切り方としては、特別訪問看護指示書を受け、訪問看護サービスで対応するのが答えなんじゃないかと思います。
(訪問看護師さんなら感染してもいいという訳では決してありません)
感染の疑いがあれば、基本的にはケアはストップ、医療は継続です。
そのわかりやすい落とし所として、『特別訪問看護指示書を受ける』という選択肢が広まって欲しいなと思います。
皆さんで手裏剣の如く、この資料の配布、広報をしていきましょう。
そして、安全な現場の確保に努めていきましょう!
では、いってらっしゃい!
#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #新型コロナウイルス #特別訪問看護指示書