鬼の隠れ里「鬼神神社」
ロケ : 鬼神神社
御祭神 : 五十猛命(いたけるのみこと)
素盞鳴命(すさのおのみこと)
鬼神神社は島根県の奥出雲に
ひっそり鎮座する五十猛命と
素盞嗚命を祀る神社です
この辺り一体は自然溢れる
長閑で空気が最高に美味しい
ノスタルジックな空間です
この地は、たたら製鉄の玉鋼や
鬼にまつわる鬼の舌震えなど
古代の足跡がゴロゴロ転がっている
また、鬼神神社の社殿裏山には
五十猛命の御陵墓がありました
何故、この御祭神を祀っている神社の名前が
”鬼神”神社なんだろうか
鬼とは表舞台から身を引いた者(物)
物はもぬとも読み
鬼という意味があるらしいです
つまり物部氏ではないか
そして裏に隠れた鬼はどこへいったのか
そう、黄泉の国である
スサノオは黄泉の国の支配者となった
ここで言う黄泉の国とはこの世界ではない
あの世なのだろうか、いや違うだろう
僕はこれを考えた時に、黄泉とは一般的に
地下にあるイメージがあるが、もしかしたら
これは地下ではなく下、つまり南の事では
ないのかと感じた
島根の東出雲には
黄泉比良坂という黄泉に繋がる場所がある
ここから大きい道を通って南西に行けば
奥出雲にたどり着くことができる
その当時、奥出雲に身を隠し
大和朝廷を表舞台に出したのではないのか
また、この神社には岩船大明神が祀られており
これは新羅から「鳥上峯(船通山)」に降り立ち
乗って来た船が岩化したと伝えられる巨石がある
もしかしすると、スサノオとイタケルはこの船で
その名前通り船通山を船で通って降臨した
「船で山を通る」
つまり
黄泉比良坂を通り空を飛ぶ岩船で山を超え
奥出雲に辿り着いた、そんなロマンがよぎる
更にもう一つ、黄泉の国はよみのくに
と読むがきいのくにとも読める
これは、紀伊の国(和歌山)とも
解釈できるのではないだろうか
和歌山は南東で空飛ぶ船で行けばすぐだろう
和歌山といえば八咫烏で有名な熊野本宮大社で
御祭神は家津美御子大神(スサノオ)である
スサノオは日本最初の和歌を歌ったほどの詩人
そのスサノオが住む山だから”和歌山”とも捉えれる
点と点が繋がる
そして、スサノオの子とされるイタケルは
全国に植物を植えていった優しい神様
そんな神様が鬼のように怖いわけがない
鬼=悪
ではないということを知った
実際は鬼は強く、そして律儀で
優しかったのではないのか
鬼に金棒
鬼の形相
などの言葉があるが、これは追い詰められた鬼たちが
大和朝廷に武器を持って必死で抵抗したからだろう
現代でも見た目が怖いから、優しくないとか
優しそうだから、ひ弱だとかではなく
人は見た目ではなく中身
現代では人間関係でギクシャクする事が多いけど
その人の中身や歴史をしっかり知ることで人間関係が上手く
いくんじゃないかと思いました
参拝🙏