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さびしくないやい。

三連休の中日。
日本はいいてんきで、よかったですね。

こどもたちは昨日の夜からでかけていて、
めずらしく、夫と2人きりだった。

三連休の中日で、
天気もよくて、
暑くも寒くもなくて、
とくに予定がなくて、
2人きり、
なんて、一年に一日しかないんじゃないか、
とおもうと、急にきんちょうする。

わたしは夫と、ちょっと散歩をしたり、
もしくはどっかにお茶をのみいくのも
いいな、と思った。

遅めにおきて、新聞を読んでいる夫に、
とりあえず、

「いいてんきだね」

といった。
結婚して20年も経つと、
いま、相手が何を考えているか、とか
何がいいたいかということなど、なんとなく
わかるもので、夫は、わたしが次に
言いたいことを察したのだろう。

「パチンコでも行ってきたら」

と返される。は?

わたしが常にパチンコをする人間なら
この返答はおかしくないが、わたしは
パチンコをしない。むしろ嫌っているのを
知った上で言うのだ。

「いくわけないやん。こんな天気いい日に」

と言うわたしに、

「天気のいい日のパチンコは、
きもちいいらしいぞ」

どうしてもわたしをパチンコ屋にぶち込んで、
ひとりでひきこもりたいらしい。

夫は今でこそパチンコをしないが、
わたしと付き合い始めた学生の頃、
よくパチンコをしていた。
わたしは19歳だった。

わたしは、あまり気がすすまなかったが、
たまに一緒にパチンコ屋に連れて行かれた。

うるさいからきらいだ、と思いながら、
しょうがないので、500円くらい、やる。

500円を一瞬でぱっとすって、
あとはパチンコをする人をながめたり、
景品をながめたりして過ごす。
早く終わらないかなあと思いながら。

一度、夫と、夫の友人と、わたし、という
面子でパチンコ屋に行ったことがあり、
わたしはいつもどうり、
ぱっと500円すっておしまいにし、
夫も、所持金ぜんぶすっておしまいになり、
夫の友人だけが、ジャンジャンバリバリ
玉を出してしまったため、長い時間
帰れなくなってしまって、
(同じ車で来ていたため先に帰れなかった)
わたしは超絶ふきげんになったことがある。

玉が出始めてしまったら、帰りたくても
帰れない、なんて。
なんておそろしいシステム。
あれ以来、パチンコはご免なのだ。
だいきらいだわ。

夫に、
どこに行く気もない。
ひとりでひきこもりたい。
どっか行ってくれたらいいです。

という意思を示されて、わたしはあきらめた。
つまんねえやつ。

いつか歳をとって、
ああ、あのときは、
げんきでどこへでもいけたのに
って、後悔したって、遅いんだからな。

あんぽんたんが。
勝手にせい。
勝手にするわ。



T&S夫婦さま
イラスト使わせていただきました。
ありがとうございました!



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