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教育改革の流れ ~タブレットを活用して新しいステージに上がる!~

現在の日本の学校教育システムは「同じ年齢の子どもを一か所に集め、カリキュラムを細かく決めて一斉に同じことを学ばせる」というものです。これは、明治以降の富国強兵という旗のもとに敷かれた教育システムです。そして、これは一定の成果を上げたとぼくは捉えています。その後、日本は世界が注目するほどの経済大国にまで成長しましたから。

一方で、明治以前はどうだったか。これは『寺子屋』に代表される教育システムで、要するに「村にいる子どもたちを年齢に関係なく集め、それぞれにあったものを学ばせる」というものです。ちなみに、寺子屋は地域によって様々な形態があり、行政が一律に管理していたものではないので、ここでは大雑把なくくりとして寺子屋を論じています。ただ、それを踏まえても現在の学校教育システムとは大きく異なることが分かると思います。2つを要約・比較すると、以下のようになります。

①学校教育システム:同じ年齢の子どもたちを同じカリキュラムで学ばせる
②寺子屋システム:バラバラな年齢の子どもたちに、個別の内容を学ばせる

①は、効率的に学ばせることには向いていますが、個に応じた教育という視点では問題があると考えられています。一方②は、個に応じた教育という点では大きなメリットがありますが、逆に多くの子に教育を行き届かせるという効率性の点では問題があります。

現在、日本の学校教育システムの問題点が指摘され、寺子屋システムのような「個に応じた教育」が叫ばれています。しかしならが、それは「寺子屋システムに戻そう」という動きではないことを、ここで押さえておきたいと思います。1人の教師が30人の子どもたちを見る、という今の学校教育システムの中でそんなことをすれば、物理的に多くの子どもたちをサポート出来ず、見捨てる事になるからです。そのため、日本はこの100年の間、基本的には①を行いつつ、ギフテッドと呼ばれるような特別な才能を持つ子たちにのみ②を採用してきた、という状況になりました。

しかし、ここにきてその状況が変わりつつあります。大きな変化となったのは、GIGAスクール構想によって配布された『タブレット端末』です。ご存じのように、タブレット端末はその活用方法が限りなく広く設けられるもので、学校の教育資源をこれまでとは比較にならないほど増やしてくれるツールです。そのあまりの活用の幅に、現場の教師のスキルが十分に追いついていないという課題は残るものの、これは前述した2つのシステムのデメリットを解消する可能性を持っています。これを仮に「シン・学校教育システム」とします。

③シン・学校システム:同じ年齢の子どもたちを集め、タブレット端末を活用して個に応じた教育を行う

これが、いま求められている教育だと、ぼくは理解しています。逆に言えばタブレット端末を活用しない限り、いつまで経っても①と②の繰り返しになってしまうのです。それほど、タブレットの活用は現代の教育に大きなインパクトを与えています。(まだ気づいていない先生もいるみたいですが、、、(;’∀’)

ぼくはここ3年ほど、ICT教育の推進ということでタブレット端末による学習について情報発信してきました。『Kahoot!』『Padlet』『Canva』『ロイロノート』といったアプリは全国的にも広がりを見せていますし、それによって実現した「個に応じた教育」も実際の授業として地域に公開しています。
もちろん学校現場はまだ過渡期なのでいろいろな課題や反発もあるだろうし、整備が追い付いていない部分もたくさん見えます。しかし、それを乗り越えた先に「シン・学校システム」があると確信しています。なので、今後もたくさん情報収集を行い、それを現場で子どもたちと一緒に触りながら、新しい教育を探していこうと思っています。

大げさに言うと、ぼくは教室で『未来の教育』を創っているのです。
そう考えると、とてもワクワクします(^^♪


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