議事録は事業計画書
ここ数年、企業や行政からの相談事が増えてきて、いよいよ自分の中の"何か"が認められつつある。その"何か"は不確かで、何らかの能力を買われているっぽい。
とはいえ、最近その"何か"が判明しつつあるので、解説したい。
多分、早さ。
これに限る。真骨頂、十八番、お家芸。
先日、長野から来た長崎くんが「東山迪也解体新書」と銘打って、ラジオ収録でいろんな人にインタビューしてたけど、そのほとんどの人が「みちやは早ぇ」って話をしてくれてたから、これは間違いないと思う。
じゃあこの早さとは具体的にどのようなシーンなのか。
これは、表題の「議事録は事業計画書」で説明します。
本来の仕事の流れ
多くの場合は、初回打ち合わせ(主にヒアリング)で、クライアントの悩みや解決したいこと、未来のことなど色んなことを聞き、メモったりボイスレコーダーで録音する。つまり、情報を仕入れ、キーワードを探す。
そしてそれを数日〜数週間でまとめて、アイデアを提案する。この提案からキャッチボールが生まれ、研ぎ澄ましていき、事業計画が完成する。
つまり、(規模にもよるが)初回打ち合わせから1ヶ月以上かかることがしばしばある。ってかこれが通常の流れ。
まとめると…
ヒアリング→記録媒体→媒体整理→アイデア閃く→資料にする→提案(ここまで約1ヶ月)
みたいな感じかと。
一方、俺流!仕事の流れ
わかりやすくいきます。
ヒアリング→事業計画(当日)です。(マジです)
つまり、1ヶ月かかる仕事を、1日で済ませます。
まず、ヒアリングはもちろんします。が、ほぼメモりません。頭の中に刻みます。相手が言ってた印象深い言葉は、脳内に刻まれます。逆に、忘れてしまう言葉はそこまでの言葉で、パンチラインではないということ。
で、さすがに1日寝てしまうと、ほとんど忘れちゃいます。
だから、その日のうちに全部まとめちゃいます。
ヒアリングしながらメモを取ると、メモを取ることに必死で、脳みそが動いていない気がする。だから、聞いたことをメモる(アウトプット)よりも、一旦脳内に閉じ込めて、構想する。ヒアリングしながら妄想する。アウトプットはその先。そうすると、会話しながら構想デザインできる。つまり、会話からアイデアが閃き、その場でワクワクして、ヒアリングのはずがブレストに変わり、いつの間にか初回ヒアリングが構想を熱く語っている時間になる。そうなれば、その日の熱量を、議事録をまとめる感覚で綴っていくだけ。自分の中では、今日あった出来事を日記に書いている感じ。それが言語化・スキーム化・あらゆる見やすい表現を多用するので、結果的にそのまんま事業計画書として進めていけるものになる。
何言ってるかわからないと思いますが、いつもの仕事っぷりはこんな感覚です。
ヒアリングして、メモとって、考えて、アイデア絞り出して…ってのは、なんか疲れやしないか?
それならば、ヒアリングして、構想して、ワクワクして、そのまんまの熱量を閉じ込めるような議事録(事業計画書)にする。
そしたら先方にもめちゃくちゃ喜ばれるし、信頼を得れる。(ってかまず早さにビックリされる)
こんな事をずっと繰り返しています。
いやそれ特殊能力やん
って言われたくないので、コツや考え方をどんどん伝えていこうと思います。なんだかんだ、打席に立つ数(経験)が全てだと思いますが。
で、その時にどういう構えでヒアリングするか。ここにコツがあります。
クライアントのモヤモヤした気持ちや熱い気持ちに対して、バチっと応えてあげる完成度と早さ。思考回路さえ整えば、確実にタイムパフォーマンスは上がります。またこれは伝える時間を設けますので、FOLKにでも集まりましょう。
「考えて、またご連絡しますね」は変なクセがつく
これを使いすぎると、全ての仕事に対して後回しのクセが付く。
「また連絡します」「検討しておきます」「お時間いただきます」は、最終手段としての言葉。待たせないのが基本。
出来るなら「考える」という言い訳に逃げず、その日のうちに出し切る。「考えるな、感じろ。」ってこないだ事務所でギャグみたいに言ってたけど、あながち間違いではない。鉄は熱いうちに打てって言いますやんか。
基本的に、時間をかけることを当たり前とせず、その日のことはその日のうちにまとめて、感動的な早さで1日を締める。
これに慣れた人は、人生得すると思う。だいぶ時短出来るもん。
最後に
ってことで、仕事術でもないが、自分の"何か"はやっぱり"早さ"でした。
でもって、長崎くんの言葉を借りると、「早さの中に強度(完成度)もあるから、信頼される。」って事だと思います。
諸君、狂ったような早さで生きたまえ。