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ちょいちょい書くかもしれない日記

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気が向いたら覗いておくれよ。
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#料理

ちょいちょい書くかもしれない日記(陽射し)

ちょいちょい書くかもしれない日記(陽射し)

いやもうこれ、秋の陽射しじゃないよね……?
夏野菜の苗が枯れこんできたので、支柱から外してパキパキ切り、腐葉土を作るための場所に放り込む作業をしたいのだが、あまりにも眩しくて暑くて、5分で家の中に逃げ帰ってしまった。
数年前から育てているミニトマトの品種はとても樹勢が強く、2mを軽やかに越えてくるので、後始末もなかなか大変だ。
山の中の家だから、ただ抜いたり切ったりした草木や、専用の乾燥機で乾かし

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ちょいちょい書くかもしれない日記(紐が抜けてもひとり)

ちょいちょい書くかもしれない日記(紐が抜けてもひとり)

咳をしてもひとり、という句があるが、あれはずいぶんと高級な孤独という感じがする。
今日、客人に話してやっと成仏した感のある話なのだが、先日、いわゆるブン○ンチョッパー類似のガジェットで野菜を刻もうとしたところ、引っ張ってブレードを動かすはずの紐がスポーンと抜けた。
あとに残されたものは、中途半端に刻まれたタマネギと、その破片がこびりついた容器、タマネギが刺さったブレード、そして紐をぶら下げて佇む私

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ちょいちょい書くかもしれない日記(かたまり)

ちょいちょい書くかもしれない日記(かたまり)

おもてなし料理を作るべく買っておいた、でっかく切った牛シチュー・カレー用のお肉があったので、冷凍焼けしないうちにと客人用のビーフシチューを作った。
圧力鍋がいい仕事をして、お肉と人参がとろとろに煮えた。
とはいえ、お肉はやはりずいぶん縮むものである。
この大きさで煮込んだら大迫力だな~と思ったが、完成してみたら小さめの中迫力、くらいになっていた。
人参は大きくカットしたものが少しも縮まなかったので

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ちょいちょい書くかもしれない日記(汁物三昧)

ちょいちょい書くかもしれない日記(汁物三昧)

ひとり暮らしになって以来、料理がどんどん簡略化していくのを感じる。
冬の間はひとり鍋ばかり食べていたけれど、さすがにもう鍋の休眠期を迎える感じだ。
何日も煮返して食べるような料理も、初夏以降はちょっと避けたい。
公衆衛生学を教える人間が食中毒で倒れたら、ちょっと学生たちに合わせる顔がない。
これからは、しっかり炒めたもの、焼いたものが増える予感だ。
美味しく食べられるならばそれで十分。
自分だけの

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ちょいちょい書くかもしれない日記(血を抜かれる)

ちょいちょい書くかもしれない日記(血を抜かれる)

血液検査をしてもらうべく、駅前の内科医院に出掛けた。
学校の新学期が始まる前に、麻疹と風疹の抗体価を調べてもらうためだ。
母が施設に入って以来、高齢者が詰まった建物に面会で訪れねばならないので、感染症にはこれまで以上に気をつかっている。

初めて行くその医院は、ピカピカのオシャレ空間だった。
予約はしていないと伝えると、受付の人は「予約の方を優先するので、待ち時間が発生してしまいますが……15分く

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ちょいちょい書くかもしれない日記(帰宅)

ちょいちょい書くかもしれない日記(帰宅)

猫たちの世話をせねばならないので、特に何ら観光するでもなく帰宅した。
玄関に、早くも食いちぎったおやつの小袋が落ちている。
こういうことをするのは末っ子猫だけだ。
捜査せずとも犯人はわかっている。
家の中はまあ想像したよりちょっとだけ余計に散らかっていた。
猫たちは、ずいぶん楽しく過ごしたようだ。
でもみんな、ちょっとだけ寂しかったらしい。
私もそんな感じ。

一緒に旅行した友人たちが今夜は我が家

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ちょいちょい書くかもしれない日記(お夕飯)

ちょいちょい書くかもしれない日記(お夕飯)

長年、夕方になると実家に帰って夕食を作り、母と、そして週末は父も加わり、共に食事をしてきた。
昨夏からひとりになり、夕方になって、さて……と仕事の手を止めるとき、ふと思うのだ。
いや、今作らんでもええやん、と。
そのとおり。
このまま仕事を続けて、空腹に耐えられなくなってから作ればいい。
そのとおりなのよ。
でも、やっぱり仕事を中断して、ご飯を炊き、何かを作って食べる。
座りっぱなしを防止する目的

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