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科学小説「月からの手紙」 作者:道野櫂

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ネットワークがはりめぐらされた21世紀の地球。 止められない温暖化。姿を見せぬテロリスト。そして月の秘密。 2040年は人知れず人類の運命を左右する年となった...
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科学小説「月からの手紙」序

科学小説「月からの手紙」序     我々は知らねばならない.そして知るであろう      …

道野櫂
3年前
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科学小説「月からの手紙」1話

科学小説「月からの手紙」1話 カンタベリーの月  四人の騎士たちは、教会門の前まで来ると…

道野櫂
3年前
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科学小説「月からの手紙」2話

科学小説「月からの手紙」2話  海王星  厳しい寒さが残る1781年3月13日のイングランド地…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」3話

科学小説「月からの手紙」3話 ヴァルカン  1859年、ルベリエは天王星問題とは全く異質な「…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」4話

科学小説「月からの手紙」4話  ゆらぎ  厳寒期においても凍結しない湾を持つノヴァ・スコ…

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科学小説「月からの手紙」5話

科学小説「月からの手紙」5話  TLP  1957年10月4日、アメリカ合衆国は大きな転機を迎える…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」6話

科学小説「月からの手紙」6話  アングライト  裁判の提出書類など、インターネットの競売ページには、ときとして信じられない代物が現れている。アングライト(Angrite)もそのようなひとつであった。  ブラジル、リオデジャネイロの西150kmにあるアングラ・ドス・レイス。美しい海岸と大小無数の島々に恵まれたこの地域は、 漁業や観光だけでなく、ブラジル唯一の原子力発電所が設置された場所としても有名だった。  1869年1月、この地に1.5kgの隕石が落下した。その地名から

科学小説「月からの手紙」7話

科学小説「月からの手紙」7話  シャクルトン基地  1994年1月25日朝。  太平洋を間近に…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」8話

科学小説「月からの手紙」8話 マエヴァ  2040年9月8日夕方、西空には5大惑星すべてが9…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」9話

科学小説「月からの手紙」9話 大流星雨  第3居住区展望室。  ここは拡張工事によって最…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」10話 SU-973便    軽い上下動に目が覚めた。  シェレメチェ…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」11話

科学小説「月からの手紙」11話 コーカサスの巨人  コーカサス山脈の北側斜面、黒海とカス…

道野櫂
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科学小説「月からの手紙」12話

科学小説「月からの手紙」12話 暗号  いまや、外交、軍事分野だけではなく、経済情報や科…

道野櫂
3年前
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科学小説「月からの手紙」13話

科学小説「月からの手紙」13話  アナンタ 世界が技術指向になるにつれて、情報システム保安の使命は一層重要性を帯びている。  1952年、当時の合衆国大統領トルーマンの司令で設置されたアメリカ国家安全保障局(NSA)は合衆国の軍事、経済上の優位を守るため、現在、月を含む全世界のあらゆる通信を傍受している。  2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを契機に、テロリストおよび大量破壊兵器という脅威に対応する新たな安全保障政策の必要性が高まった。「大量破壊兵器の拡散に対す