編集の仕事 2012 アシュラブック 著・北 進一
以前に『東洋美術史』という本の改訂増補版の仕事をしたときに、著者の一人・北進一さんに出会い生まれた本。
最大のテーマは「興福寺の阿修羅像が美少年になった理由とは? 」。
なぜそもそも鬼の神で、インドや中国など各地でつくられた像の多くは、
すさまじい形相をしているものが多々あるなかで、
興福寺の阿修羅像が生まれたのかに迫った本。
これは私が編集した本の中でもマニアック度が高いもの。
本来は、著者のマニアックさを編集者がマイルドにしていくものだと思うけれど、私もどちらかというとマニアックに走りがちなので、
どんどん遠くに行きそうなところを、ぎゅぎゅぎゅっとデザインの力で、
引き戻してくれた、ナカムラグラフの中村さんに感謝!
@nakamuragraph
美術出版社
info
イラストレーターのすずきももさんが運営する、とても素敵な本とカフェとギャラリーがある「ポンピイェハウス」で、森の出版社ミチクルの本と來嶋の編集の仕事を並べた展示を行わせていただくことになりました!
森の出版社ミチクル 本とカゴと土偶
11月1日ー25日(火水休)
森の出版社ミチクルの活動では、これまで制作した本とともに、最近熱心に取り組んでいるかご編み、野焼きで作品をつくっている縄文土偶も販売させていただこうと思っています!
來嶋路子 編集の仕事
アーティストと一緒にゴールの見えない道を歩いていたら30年が経っていました
11月14日ー25日(火水休)
20歳からアートの本の編集に携わるようになり、さまざまなアーティストの画集や著作集などを担当。これまでつくったアートブックを一堂に並べます。
トークイベント
アートブックの編集について話します
聞き手 佐藤優子(編集者・ライター)
11月17日(日) 14:00-15:30
先着当日20名(予約不要) 1500円(ワンドリンク付き)
カゴ編みワークショップ
11月24日(日) 13:00-15:00くらい
定員5名 2000円
要予約 michikururu@gmail.com
プロフィール_來嶋路子 くるしまみちこ
@ michikokurushima
東京出身。大学4年生の頃から、美術出版社でアルバイトを始め、その後『みづゑ』編集長、『美術手帖』副編集長など務める。東日本大震災を機に北海道岩見沢市へ移住。その後もアートやデザインの本の編集を続ける。2017年より人口300名ほどの美流渡地区で出版活動を始め、ローカルのつながりを生かした本づくりを行う。マガジンハウスWEB「colocal」で日々の暮らしを連載中。
ポンピイェハウス
@ponpiyehe
北海道札幌市中央区南6条西24丁目1−27
11:00−18:00(金・土22:00まで)
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