編集の仕事 2010年4月号 『美術手帖』ディック・ブルーナの謎
『美術手帖』副編集長時代に特集を担当。
アートの専門誌で、絵本作家の特集をするということがチャレンジだった時代の一冊。
ミッフィーの作者・ディック・ブルーナさんは、『うさこちゃんびじゅつかんへいく』などで、ミッフィーがマティスやモンドリアン、カルダーなどを彷彿とさせる作品を見て、素朴な言葉を発するという絵本もある。
特にマティスは、ブルーナがシンプルであることの大切さを学んだ大切な画家。
そんな美術作品とのつながりや、物語に込められた謎などを紐解いていった。
ブルーナの作品を追いかけはじめたのは、2005年にミッフィー誕生50周年を記念して日本で行われた「ミッフィー展」の頃から。
当時『みづゑ』の編集長で、この展覧会に合わせて特集を企画させてもらったところから始まっていて、5年の年月を経て、別の媒体でも再び特集が組めたことがとてもうれしかった。
いま見ても表紙にキュンとする。ブルーナさんの絵は本当に強くて温かい。
美術出版社
info
イラストレーターのすずきももさんが運営する、とても素敵な本とカフェとギャラリーがある「ポンピイェハウス」で、森の出版社ミチクルの本と來嶋の編集の仕事を並べた展示を行わせていただくことになりました!
森の出版社ミチクル 本とカゴと土偶
11月1日ー25日(火水休)
森の出版社ミチクルの活動では、これまで制作した本とともに、最近熱心に取り組んでいるかご編み、野焼きで作品をつくっている縄文土偶も販売させていただこうと思っています!
來嶋路子 編集の仕事
アーティストと一緒にゴールの見えない道を歩いていたら30年が経っていました
11月14日ー25日(火水休)
20歳からアートの本の編集に携わるようになり、さまざまなアーティストの画集や著作集などを担当。これまでつくったアートブックを一堂に並べます。
トークイベント
アートブックの編集について話します
聞き手 佐藤優子(編集者・ライター)
11月17日(日) 14:00-15:30
先着当日20名(予約不要) 1500円(ワンドリンク付き)
カゴ編みワークショップ
11月24日(日) 13:00-15:00くらい
定員5名 2000円
要予約 michikururu@gmail.com
プロフィール_來嶋路子 くるしまみちこ
@ michikokurushima
東京出身。大学4年生の頃から、美術出版社でアルバイトを始め、その後『みづゑ』編集長、『美術手帖』副編集長など務める。東日本大震災を機に北海道岩見沢市へ移住。その後もアートやデザインの本の編集を続ける。2017年より人口300名ほどの美流渡地区で出版活動を始め、ローカルのつながりを生かした本づくりを行う。マガジンハウスWEB「colocal」で日々の暮らしを連載中。
ポンピイェハウス
@ponpiyehe
北海道札幌市中央区南6条西24丁目1−27
11:00−18:00(金・土22:00まで)