見出し画像

高熱!喉の痛み! 風邪の看病にとても良い植物由来のルームスプレー

家族2人が順番に流行りの風邪に寝込みました。

寝込んでいる部屋って、独特のにおいがしませんか?
朝、換気をしても、よどんだ氣が残る…
そんな時に役立ったのが、緑の薬箱から作るルームスプレーです。

手作りのルームスプレー 

〜感染症で寝込んでいる家族と 看病する私のためにとても良いスプレー〜

選んだ精油は次の3つ

①ティーツリー
②ペパーミント
③ラベンダー

ティーツリーは、菌に対して有能です。ウイルス、細菌、真菌と闘ってくれます。

薬を飲んだ人の体の氣を流すエネルギーを持っているとも言われています。

ペパーミントは、よく知られている名前のひとつではないでしょうか。

スゥーっとした香りには、風のイメージがあります。調香では海、海岸、海原、潮風…そういったシチュエーションを表現する時にも使います。清々しさをもたらし、人体では呼吸器系と関連づけられます。まるで体の中に風が通っていくように、滞りを流し出してくれます。
しかし、かなり強力なので、使用量には注意が必要です。量を誤ると、寒気をもたらすほど強力です。

ラベンダーも、耳覚えのある名前ではないでしょうか。

その語源が示す通り、太古から、「洗い流す」役目を担ってきました。同じ「流す」という言葉でも、ラベンダーの場合は「雨降って地固まる」というイメージに合う流し方です。汚れ乱れた状態を洗い流し、すっきりと土台を整えます。バランスを取る名人でもあります。

ルームスプレーの香り濃度

ルームスプレーを作る場合、香り濃度を1〜3%に計算して精油の滴数を決めます。

今回は、2%。例として、30mlスプレーの場合、12滴くらいと考えていただければよいです。アルコールは無水エタノールを使います。水分量を多くすると、いたみやすいため、早めに使い切りましょう。ちなみに30mlであれば、看病中の数日間で使いきれます。

ハーブチンキはこんな時にも使える!

今回、アルコールはハーブチンキを使用しました。ハーブチンキは様々なお手当に有効です。チンキは40度以上のウォッカ、または無水エタノールにハーブを漬けて作ります。ウォッカで作るハーブチンキは飲用可能ですが、無水エタノール使用のチンキは飲めませんので気をつけてください。

今回スプレー作りに使用したものは、庭のレモングラスを無水エタノールに漬けて有効成分を抽出したレモングラスチンキです。レモングラスの香りがほのかにします。レモングラスは大きく分けて2種類ありますが、庭に育っているのは西インド種。その成分の特徴から昔から虫除けにも使われてきた植物のひとつです。

調香のポイント

ティーツリーやペパーミントはどちらかというと、ドライな香りです。そこで、ウェットで秩序を保つことが得意なラベンダーを加えてバランスを取りました。病には潤いも必要ですから。

香り強度の印象

2%の香り濃度のルームスプレーの印象は…、とても使いやすいです。シュッシュッとスプレーしてからしばらくして部屋に戻ってもまだ、微かにフワッと香ります。さらにしばらくして、2度目に部屋に入った時には香りがほとんど無くなっているくらいの強度です。体が弱っている人にも優しいようです。

以下は、精油についての基礎情報と、ルームスプレーの詳しい作り方についての記述です。よろしかったらお読みください。

精油って何?


精油って植物の香り成分のこと。エッセンシャルオイルとも呼ばれます。「油」「オイル」という言葉が付くため誤解されがちですが、オリーブオイルやごま油というような油脂ではありません。いくつもの化学物質が集まってできている有機化学物質です。

特徴は次の4つです。

⑴香りを持つ:芳香性

⑵蒸発しやすい:揮発性

⑶油に溶けやすい:親油性(アルコールにも溶けやすいです)

⑷濃度が高い:一説によると1滴(0.05ml)の精油を摂るためにバラ60本が必要とも言われているほど。つまり高濃度です。


ルームスプレー(30ml)の作り方


  1. 用意するもの

①30mlスプレーボトル(アルコール対応のもの)
②アルコール:無水エタノール
③水:精製水がベストだが、水道水やミネラルウォーターでも可
④精油
⑤ビーカー

2.作り方

①ビーカーに精油12滴を入れ、無水エタノール約24ml、精製水約6mlを入れてよく混ぜる

②ボトルに入れて完成

メモ:
⑴上述したように、今回は無水エタノールの代わりにハーブチンキを使用しました。庭のレモングラスを無水エタノールに漬けて有効成分を抽出した物です。

⑵30mlのスプレーに対し、2%(0.6ml)の香り成分の濃度で作りました。
精油の滴数で言うと12滴に相当します。ルームスプレーの香りの濃度は1%〜3%が良いとされています。

⑶アルコールは「無水エタノール」を使います。薬局で買えます。
精製水も薬局で買えます。

⑷水の分量を7割〜8割ほどに増量して作る方法もあります。その場合はアルコールは3割〜2割になります。アルコールが苦手な方は水分量が多めの比率でお作りください。ただし、水分が多くなるほど腐敗しやすくなるので早めに使い切りましょう。また、水分量が多いことで、分離する場合があります。



『お腹がすいた!』『美味しかった〜!』
この言葉が聞けたら回復の証ですね。ほっと胸を撫でおろしました。


いいなと思ったら応援しよう!