ある日の訪問看護から♯13 実状
今日1件目は、
先週も訪問したお家からスタート。
高齢の男女が支えあって暮らしている方への訪問です。
なんとしても、夫婦じゃないし、内縁でもないし、恋人でもないよ!と、
言い張る江戸っ子気質の女性。
先週訪問した際に、
こんな事があったのです。
お二人とも足も悪いし、目も悪い。
ヘルパーさんも介入して色々サポートしてもらっているんです。
その女性から、
『キンチョールなくなったから、
そこのコンビニで買ってきてくれない?』と。
訪問看護では買い物は対応できないので、
なんとなく、その先の展開は見えてるんだけど…その事を説明した。
ヘルパーさんが来る際にお願いするようにと。
案の定、
『すぐそこなのに、そんな事もしてくれないの?なんなら自分で行く』と言い出す。
そうだよね、なんでって思うよね。
お家でたら目の前は、セブンイレブンなのにね。
キンチョール必要なのね。
キンチョールってセブンで買えたっけ?
けれど、決まりで行けないのよと。
この方たちは、以前利用した訪問看護でも、
訪問した際にあれこれ頼んで結局トラブルになり、私たちの訪問看護へチェンジとなった経緯もある。
結局行けない事は表面的には渋々納得してくれたんだけど、そこから素っ気ない態度となるその女性。
こういう事は、
訪問看護ではよくある事。
電球変えてほしい。
ゴミ出してほしい。
郵便物ポストに入れてほしい。
とか。
でもできない。
こっそりやってる人もいる。と思う。
けれど1人やっちゃうと、
毎週来るスタッフみんなが、やってはいけないとされる事をやらなければならなくなる。
どんどん要求がエスカレートする事もある。
訪問看護師として働く限り、
心を鬼にして線引きする。
が、しかしです。
実際、足腰悪い高齢のおばあさんが1人暮らしで、チカチカなり出した電球を変えてほしいって言われたら、どうでしょうか?
5分もあれば終わる。
仮に真っ暗な部屋になって、ヘルパーさん来る日まで居て下さいって言えるか。おばあさんが台にでもあがって、無理して交換しようとして、すっ転んで骨折とかのリアルで余計な妄想が始まる…
そう、そういうちょっとした事が、
制度やルールに引っかかって、訪問看護では堂々快くしてあげられないのが現実。
この時の利用者さんの不満が、クレームとして返って来る事も少なからずなので、ケアマネさんに一応報告。
5分でできることが、何日もかかる。
もう先生に、指示書に
『電球交換』って一筆書いてもらいたいよ……
そんなもやもやがついてまわるのです。
けれど、
昨日コンチクショーって言って(noteに書いて)、すっきりして。
昨日、以前ちょっと気になっていた事を思い出したんです。
一旦蓋してた事なんですけど、
ちょっとまた蓋開けて、
色々調べかえしてみたら、
これは、やっぱり、
私がこのもやもやから解放される道かもしれない!と。
またその蓋を思い出した事によって、
メラメラと挑戦してみようかという気持ちになり出す。
行動しなければ始まらない!なんですけどね^^;
ちょっと冷静にもう1回考えて、
今度は蓋せず開けといて、実現できたら!と思った今日でした。
┈┈┈┈𖤣𖠿𖤣 🚗 𓂃 𓈒𓏸
午後は施設への訪問。
認知症の方が多いのですが、
爪切りをして大変喜んで頂きました!
アイドルの握手会かサイン会みたいに、
皆様並んでくれて😲🤭
手も足もひたすらパチパチパチ爪切りする。
爪切りし始めると、
『とてもいい音ですわね☺』って。
爪切り終わると
『ありがとうございます。おいくらお渡しすれば良いですか?』と。
『お代は要りませんよ。今日のプレゼントです』って、アイドル臭いコメントがなんか口からでちゃて、やっちまったと思ったけれど
、皆様拍手して喜んでくれて(笑)
滑らずにすみました( ̄▽ ̄)
ありがとうございますでした🤗
その施設では、
介護士さんたちが日々昼夜入居者さんのケアをしています。
週に1回の訪問で、
認知症の方がほとんどなので、
ご飯山盛り食べても、食べてないって答える人もいるし、
便秘じゃないのに、便秘でどうしようもないと泣き泣き話す人もいる。
これから仕事に行くから、あなたもさっさと来るのよ!と、
パラレルワールドに一緒に稼ぎに行かされそうになる。なんて事もꉂ🤭
普段の様子を把握している介護士さんが、
頼りなのです!
ですが、
なかなか介護士さんからは話しかけてくれません。
でもこれって、あるあるで、
看護師は怖いってイメージがあるんですよね……
んー……確かに。
ひとつ聞けばあれこれ細々質問責めにさせられるだろうし…
何か答えれば、それはどういうことだ、何やってんだと怒る看護師もいるだろう…
ごめんなさい。話しかけづらいよなぁ…
以前働いていた老人ホームで介護士さんに、そう言われた事があった。
施設に訪問する時は、
まず介護士さんに声をかけて、
変わりある方がいないか確認して、
訪問させて頂く。
自分から声かけることで、
次に訪問した時は『看護師さーん』って、
向こうから自然と色々教えて下さるように。
ありがたい!
在宅では、多職種連携でなかなかすぐに連絡をとって共有できない事も多いけれど、
どんな事でも自分から歩み寄る事って大事だなぁって改めて思います。
今日はこんな1日でした*˙︶˙*)ノ"