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「隣のみどり学級」~入学式でママの心に突き刺さった言葉~

あれは2年前の入学式
「ねぇ!あの子たち、みどり学級だよね。」
その一言が私の心に突き刺さったのは、長男・祥ちゃんの入学式の日だった。
不安でいっぱいの入学式。だけど、誇らしさと嬉しさで胸がいっぱいの大切な日だった。


■ 入学式、支援級の子どもたちの入場


支援級の子どもたちは、一般の子どもたちが入場した後で入ってくる。
その姿はどこかソワソワしていて、不安そう。でも、親としては、我が子が立派に歩いているだけで胸が熱くなる。

「よし!祥ちゃん、列にしっかりついて歩いてる!」

少しはにかんだ顔がたまらなく愛おしかった。

でも、周りの視線を感じるたび、心の中で何度も自問してしまう…

■ 「周りの人は、どう見ているんだろう…」


「変わった子どもたち」
「手がかかる子どもたち」

そんな風に見ている人たちがいるのだと、肌で感じてしまった。
もちろん、理解してくれる人たちもいる。でも、その数はとても少ない。
ほとんどの人たちは、「困った子どもたち」として区別して見ているような気がした。

■ ママの心に湧き上がる声


「どうして?何が問題なの?」

祥ちゃんは自閉症でてんかんを持っている。

でも、真面目で、正義感が強いダケだ。
たとえ不器用でも、こんなに一生懸命頑張っているのに――。

周りの冷たい視線に、私は心の中で叫んでいた。

■ボクたちは・・・

ボクたちは、苦手なことが多いんだ
ボクたちは、ちょっぴり繊細なんだ
ボクたちは、ちょっぴり鈍感なんだ
ボクたちは、ちょっぴり気になることが多いんだ
ボクたちは、じっとしていられないんだ

でも――

ボクたちは、自分のことは分かっているんだ

だけど、相手の気持ちを理解することが苦手なだけで・・・

ボクたちには、ボクたちだけのものさしがある
君のものさしと、ボクのものさしは違うんだ

だから――

「比べないでほしい」

そう言いたかったに違いない。

■ 嬉しさと虚しさが入り混じった入学式


「今日の祥ちゃん、最高だったよ。」
家に帰ってから、私は何度もそう言いながら、祥ちゃんをぎゅっと抱きしめた。

あの日の入学式は、私にとって“誇り”と“虚しさ”が入り混じった日だった。

だけど、私は信じている。祥ちゃんは、きっと素敵な未来をつかむ。
だって、何よりも正義感が強く、優しい子なんだもの。

「今日、頑張ったね!」
そう言いながら、何度も何度も祥ちゃんを抱きしめた。
そのぬくもりは、私にとって必要だった。

■ 伝えたいこと

支援級の子どもたちが歩く姿を見て、もしも「あの子たちは違うんだ」と思う人がいたら、少しだけ立ち止まってほしい。

違うのは特性やペースであって、頑張る気持ちは誰もが同じなんだ。

どうか、ものさしを一つにしないでほしい。
違うからこそ見えてくるものがあるんだと、知ってほしい。

また今年も入学式がやってくる~

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