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#05 写真と行先表示
電車の写真を撮る中で、行先を写すか写さないかという課題があります。【結論】を先に言いますと「あとで写真を見返した時に、行先や列車番号という情報がわからなくなる」ということです。
方向幕の時は、被写体ブレしないシャッタースピードで撮影すれば写すことができました。
LEDを用いた行先表示器(以下、LED表示とする)が普及した今では、LEDの周波数とカメラのシャッタースピードが合わないと写らなくなりました。LED基板の製造メーカーによって異なり、同じ形式でも車両メーカーによって採用している部品に違いがあります。
新形式のデビュー当時は、車両メーカーで写る写らないと明確な分類ができます。しかし、経年劣化などにより部品交換が始まると編成の片側だけ交換されて、上り列車では写るけど、下り列車では写らないなど観測されるようになりました。
LED表示を確実に写すためには、シャッタースピードを遅くする必要があります。シャッタースピードの参考値(個人調べ)を載せておきます。また、カメラメーカーとLED製造メーカーとの相性もあります。さらに悩ましいです。
◯メーカー別 シャッタースピード目安◯
【コイト製】
行先・列車番号 1/400sec以下
1/500sec以上になると横スジが入る。
【森尾電機製】
行先 1/125sec以下
列車番号 1/60sec以下
速いシャッタースピードでは縦スジが入る。
◯対策◯
【LED表示を写さない】
俯瞰や行先表示に日が当たる場合は、シャッタースピード上げてLED表示を諦めて写さない。
【LED表示を確実に写したい】
停車中に撮る。走行中の場合はズーム流し撮りをする。(背景は流れます)
作例は後ほど追加いたします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。