「査定されること」は「愛し合うこと」の第一歩
私はかつて、かなりの対人恐怖症でした。
知らない人と面と向かうとまともに喋れず、ほんとにアワアワ言ってましたw。
うつ病を患ったこともあるので、さもありなんwといったところですが。
うつがだいぶ寛解してからも、かなり長い期間、人と接する時に怖くて怖くて仕方なかったです。
ところがある光明のようなものが舞い降りた(?)瞬間を境に、ほとんど気にならなくなりました。
今や人前で弾き語りまで平気でやってしまうまでに。何だこの変わりようはw。
自分でもびっくりします。
今回はこの、私の対人恐怖症が寛解した(完治ではないですw)考え方のお話を通して、相手から「査定されること」の重要性をお話します。
「査定する」のは生き物の性(サガ)
ヒトに限らず生き物は、自分の身を守る本能があります。これは植物や微生物に至るまで、命あるものすべてです。
身を守るため、生物は未知のものと出会うと瞬時に、それが敵ではないかどうかの査定を始めます。方法はさまざまですが。
そしてもしそれが敵であれば基本的に逃走、自分の能力で制すことが出来る場合は攻撃します。
ちなみに植物は逃げられないので、忌避性の毒などを使って敵を近づけさせないようにしたり、最悪自分が捕食されても仲間を守るために、体内に生体毒を必ず持っています。
これは本能です。
ヒトの場合も、無意識に「査定」まではどんな人でもするはずです。相手を査定しない人なんていません。
人によって認識は違うかもしれませんが、対人恐怖症は「自分が他人にどう思われるかを極端に気にする状態」だと私は思います。
私の場合、これを気にし過ぎるあまり、相手が私を「査定すること」を否定していた、と気付いたのです。
これは、理不尽だなぁw、と。
本能だから、仕方ないじゃないか。
相手が私を査定するのは生物としての本能。当然のことなんです。査定はどんな聖人君子であろうと、必ずやっていること。
続けて自分に問いました。
「そもそも、お前はどうなんだ?」と。
お前だって、相手を査定しているだろう。査定し合うのはお互い様。
それを相手にだけ、禁じるのは不公平ではないのか。
そう思った途端、人から見られることがとても自然なことだと「思い出した」のです。
それと、人からどう思われたっていいじゃないか、という気持ちも同時に起こりました。
そこからは早かったですね。
今まで引きこもってwいた分、反動がすごくて……。
手始めに歌のオーディション受けました。(極端過ぎるんじゃあ……w)
あれよあれよという間にミュージックバーの扉を叩き、ギターを習い、弾き語りができるように。
人生って面白いなぁと、ほんとうに思います。
いついなかる時も、あなたは査定されているw!
今でも弾き語りする時、時々考えます。
観客の皆さんは多かれ少なかれ、いろいろな感情を持たれます。
たいていは「曲の」懐かしさや楽しさに感銘を受けられていますが、中にはいらっしゃいます。
「私に対して」いろいろ思う方が。
「上手いな」とか、「たいしたことないな」wとか。
ほかにもいろいろ。
そういうのって奏者側から見てると、手に取るように分かるんです。
全体が見える分、私はあなた方より深く、査定できるんですよ〜w。
もちろん、どんなふうに思っていただいても光栄なんですがね!私に関心を持ってもらうことがすごいことなので。
ステージに立つと特に感じるんですが、演じる側と観る側には明確な違いはありません。
ステージは観客席も含めて、ステージなので。
観客のひとりひとりも大事な演者なんですね。その人が聞いてくれるおかげで、私も弾き語りができるわけですから。
私はどんな関係であっても「対等性」を重視しますが、これも査定し合うことを肯定できたおかげだと思っています。
ヒトは「査定」を経て、「愛」に昇華させる
私たちは始めはお互い「査定し合う仲」から始まりますが、ヒトの場合、ほんとに最初だけ。
お互いの信頼を経て、ヒトはそこから「愛し合う仲」に発展・昇華させることができます。
査定は愛の始まり、とも言えますね。
だから、「査定し合う」ことを否定するのはもったいないです。
確かに最初は人から査定されることは、気分が悪いことかもしれません。ただ、それは最初だけであり、前項で言った通り「お互い様」です。
その査定がなければ私たちはお互いを知ることもできませんし、ましてや「愛」などほど遠い存在となってしまいます。
私たちは愛が無くても生きていけます。
ですが、愛があれば、より豊かに生きていくことができます。
これは私の大好きなゲームのキャラのセリフです。(これだけで分かった方はほんとにマニアックですよw…素晴らしい!)
まずはできるところからでいいです。
少しづつ、徐々に人々の目に触れ、査定してもらい、あなたが自分でも気付かなかったあなたに早く出会えますように!
私も引き続き、模索中ですw!
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。